12.1.2 ヒープ・アナライザのウィンドウ |
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ヒープ・アナライザには,メイン・ウィンドウ,6 つの補助ウィンドウ,およびコントロール・パネルがあります (
図 12-1 を参照 )。
最も重要なウィンドウである「Memory Map」には,ユーザ・アプリケーションによるメモリの使用状況が動的に表示されます。起動時の「Memory Map」には,アプリケーションを構成するイメージが表示されます。アプリケーションを実行すると,個々のメモリ・ブロック,イメージ,プログラム領域,メモリ・ゾーン,および動的文字列の相対記憶位置とサイズが,メモリ空間での割り当てと割り当て解除に応じて表示されます。
「Message」ウィンドウには,ヒープ・アナライザ・セッションについての情報が表示されます。起動時の「Message」ウィンドウには,'Heap Analyzer initialization complete. Press Start button to begin program' というメッセージが表示されます。ユーザ・アプリケーション実行中は,通報メッセージやエラー・メッセージが表示されます。
「Push Button」コントロール・パネルには,「Memory Map」ディスプレイの速度を調節するボタンがあります。デバッガを起動した後,ユーザ・アプリケーションの実行を開始するには,「Start」ボタンをクリックします。ユーザ・アプリケーション実行中にコントロール・パネルの他のボタンをクリックすると,連続表示の一時停止や低速化などの操作ができます。
「Information 」ウィンドウには,「Memory Map」のセグメントについての情報が表示されます。アプリケーション実行中に,いつでも実行を一時停止して特定の情報を表示することができます。
「Source」ウィンドウには,「Memory Map」のセグメントに対応する,アプリケーションのソース・コードが表示されます。
「Do-not-use Type」リストでは,セグメント・タイプつまりグループ名を再設定して,「Memory Map」ディスプレイを調整することができます。
「Views-and-Types」ディスプレイでは,選択した特定のセグメント・タイプを表示して,「Memory Map」ディスプレイを調整することができます。
「Type」ヒストグラムには,セグメント・タイプの要約と統計情報が表示されます。
ヒープ・アナライザを使用するとき,作業中のウィンドウのサイズを拡大または縮小しなければならない場合があります。この拡大や縮小には,ウィンドウ間の枠を引っぱるか,または画面全体のサイズを変更します。
図 12-1 ヒープ・アナライザのウィンドウ