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HP OpenVMS Alpha: パーティショニングおよび Galaxy ガイド第6章 AlphaServer 8200 システムでの OpenVMS Galaxy の構築 |
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目次 この章では,AlphaServer 8200 で OpenVMS Galaxy コンピューティング環境を構築するプロセスについて説明します。 第5章 「AlphaServer 8400 システムでの OpenVMS Galaxy の構築」で説明している AlphaServer 8400 の手順と異なる手順を中心に説明しています。 AlphaServer 8200 Galaxy 構成の概要
構成に必要なハードウェアを入手した後,第5章 「AlphaServer 8400 システムでの OpenVMS Galaxy の構築」の 5.2.1 項 「KFE72-DA コンソール・サブシステム・ハードウェアの概要」から 5.2.4 項 「ターミナル・サーバの使用」までの手順に従い,その後,この節の手順に従ってハードウェアを組み立てます。 プラグイン EISA 装置はパーティション 0 でのみ構成できます。 EISA 装置を取り付けた後,EISA Configuration Utility (ECU) を実行するように要求するメッセージがコンソールから出力されます。 次の説明に従って ECU を実行します。
ECU には 2 つのバージョンがあり,1 つはグラフィックス端末で実行され, もう 1 つはキャラクタ・セル端末で実行されます。 どちらのバージョンもフロッピィに格納されており, コンソールはどちらのバージョンを実行するかを判断します。 OpenVMS Galaxy システムの場合, プライマリ・コンソールは常にキャラクタ・セル端末を装備したシリアル装置です。 ECU を実行しないと,OpenVMS は次のメッセージを表示します。
このメッセージを無視すると,システムはブートされますが, プラグイン EISA 装置は無視されます。 これまでの説明に従って OpenVMS Galaxy ハードウェアを構成し,設定した後, 次の手順を実行して OpenVMS Galaxy インスタンスをインストールし,ブートします。 インスタンスごとにシステム・ディスクを使用するのか, または クラスタ全体で共通のディスクで使用するのかを判断します。 OpenVMS バージョン 7.1-2 より以前のバージョンを稼働しているクラスタ・メンバのうち,Galaxy インスタンスと同じ VMS$OBJECTS.DAT ファイルを共用するクラスタ・メンバの場合は,新しい SECURITY.EXE が必要です。 OpenVMS Galaxy ソフトウェアを実行するのに, 特別なインストール手順は必要ありません。 Galaxy 機能は基本オペレーティング・システムに組み込まれており, この章で説明するコンソール・コマンドとシステム・パラメータ値を使用して, 有効または無効に設定できます。 OpenVMS Alpha オペレーティング・システムのインストールの詳細については,『OpenVMS インストレーション・ガイド[翻訳版]』を参照してください。 OpenVMS Galaxy ライセンス情報は,『OpenVMS License Management Utility Manual』を参照してください。 AlphaServer 8200 で OpenVMS Galaxy 環境を構築するには, 各プロセッサ・モジュールでファームウェアのアップグレードが必要です。 これらのモジュールを Galaxy 以外の構成で再び使用する場合は, 以前のファームウェアを再インストールする必要があります。 現在のファームウェア CD は必ず保管しておいてください。 使用する予定のすべてのプロセッサ・モジュールを取り付け, 同時に更新しておけば,作業時間を短縮できます。AlphaServer 8200 では, すべてのプロセッサ・ボードで同じファームウェアを使用しなければなりません。 後でボードをアップグレードしなければならない場合は,次の操作が必要です。
ファームウェアをアップグレードするには,システムの電源をオンにし,非 Galaxy モードで稼働します (つまり,LP_COUNTコンソール環境変数を設定している場合,0 に設定する必要があります)。 コンソール環境変数を設定するには,次のコマンドを入力します。
ファームウェアをアップグレードするには,Alpha Systems Engineering から 提供されている標準コンソール・ファームウェア・アップデートを使用します。 すべてのプロセッサ・モジュールでファームウェアをアップグレードした後, 次の例に示すように,Galaxy 固有の環境変数を作成できます。この例では, 2 つのインスタンス,4 つの CPU,1 GB の OpenVMS Galaxy コンピューティング環境を 構成しているものと仮定しています。
これらの変数を作成した後,コンソール SET コマンドを使用して, 変数を操作することができます。 これらの変数はプロセッサ 0 でのみ作成する必要があります。 ここでは各環境変数について詳しく説明します。 LP_COUNT number この変数が 0 に設定されていると,システムは従来の SMP 構成だけをブートします。 Galaxy コンソール・モードは OFF になります。 この変数が 0 以外の値に設定されている場合は,Galaxy 機能が使用され, Galaxy 変数が解釈されます。LP_COUNT の正確な値は, コンソールが認識する Galaxy パーティションの数を表します。 LP_CPU_MASKn mask このビット・マスクは,指定された Galaxy パーティション番号にどの CPU を最初に割り当てるかを指定します。 AlphaServer 8200 コンソールは, パーティション内の最初の偶数番号の CPU をイニシャル・インスタンスとして CPU 08 で始まるプライマリ CPU として選択します。 リソースを割り当てる場合は,このことに注意してください (つまり,奇数番号だけの CPU をパーティションに割り当てないでください)。 LP_IO_MASKn mask これらの変数は, スロット番号によって IO モジュールを各インスタンスに割り当てます。
AlphaServer 8200 の場合,ここに示した割り当てだけが有効です。 LP_MEM_SIZEn size これらの変数は, 指定されたインスタンスに対して特定の容量のプライベート・メモリを割り当てます。 システム内のメモリ容量と各インスタンスにとって必要な割り当てをもとに, 適切な値を使用してこれらの変数を作成することが必要です。 一般的に使用される値については,付録 B 「メモリ・サイズ設定の共通値」 を参照してください。 また,この後の共用メモリ変数も参照してください。 LP_SHARED_MEM_SIZE size この変数は,共用メモリとして使用するメモリを割り当てます。 一般的に使われる値については,付録 B 「メモリ・サイズ設定の共通値」 を参照してください。
BOOTDEF_DEV 変数と BOOT_OSFLAGS 変数 初期インストールの後や,システム・クラッシュやオペレータによって要求されたリブートの後,システムをリブートしなければならない場合は,AUTOGEN が正しくリブートされるように,ブートの前に各 Galaxy コンソールでこれらの変数を設定する必要があります。 Galaxy の環境変数の例
KFE72-DA が Windows-NT に構成されていた場合は, ビデオ・ボードを検出しようとしますが,検出できないときはハングします。 OpenVMS Galaxy を構成する場合,このような状況が一般的に発生します。 操作モードを設定するには,コンソール・コマンドを使用します。
セカンダリ・コンソールを初期化する前に, プライマリ・コンソールに対してこのコマンドを入力すると, 設定はセカンダリ・コンソール・ハードウェアに伝達されます。 イーサネット・ポートを使用する場合は, 使用するメディアの種類と接続をコンソールに通知しなければなりません。 つまり,AUI,UDP,ツイスト・ペアのいずれを使用するのかを指定する必要があります。 コンソールとオペレーティング・システムはどのメディアを使用するかを判断しますが, 次のコマンドを使用すれば,特定のメディア・タイプを割り当てることができます。
最初のコマンドは,使用可能なネットワーク装置の一覧を表示します。 2 番目のコマンドは,指定された装置 (この例では EWA0) に対してデフォルト・メディア・タイプを設定します。 これはセカンダリ・コンソールを初期化する前に, すべてのイーサネット装置に対して実行しなければなりません。 コンソール・モードとネットワーク・メディア・タイプ (使用する場合) を設定した後,システムを再初期化して,現在の設定を保存します。 Galaxy パーティションをすでに定義している場合は, 初期化は後で実行しなければなりません。 システムを初期化できる場合は,次のコマンドを入力します。
プライマリ・コンソールからの応答として,通常の電源投入時の自己診断テスト (POST) レポートが出力されます。 これには最大 2 分かかる可能性があります。Galaxy パーティションを適切に定義した場合は, プライマリ・パーティションに関連する I/O 装置だけが表示されます。 パーティションが定義されていることを確認するには,次のコマンドを入力します。
または
セカンダリ・コンソールを初期化するには,次のコマンドを入力します。
コンソールに次の情報が表示されます。
このコマンドは プライマリ Galaxy コンソール から入力しなければなりません。 Galaxy パーティションが正しく定義されており,ハードウェア・リソースが正しく構成されている場合は,プライマリ・コンソールは各セカンダリ・パーティションに割り当てられているプロセッサを起動するはずです。 セカンダリ・コンソールは 2 分以内に初期化されます。 1 つ以上のコンソールの初期化が失敗した場合は,ハードウェアの取り付け, Galaxy パーティションの定義, ハードウェアの割り当てを二重にチェックする必要があります。 OpenVMS コンソールの制限事項とヒントの詳細については, 第12章 「OpenVMS Galaxy に関するヒントと手法」 を参照してください。 |
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