日本−日本語 |
|
|
HP OpenVMS Alpha: パーティショニングおよび Galaxy ガイド第13章 OpenVMS Galaxy Configuration ユーティリティ |
|
目次
Galaxy Configuration ユーティリティ (GCU) は DECwindows Motif アプリケーションであり, システム管理者は GCU を使用することで, 1 つのワークステーション・ウィンドウから OpenVMS Galaxy システムを構成し, 管理することができます。 GCU を使用すると,システム管理者は次の操作を実行できます。
GCU は SYS$SYSTEM ディレクトリにあり, このディレクトリには構成に関する情報を格納したファイルもいくつかあります。 GCU は次のファイルで構成されます。
GCU はどの Galaxy インスタンスからも実行できます。 システムでグラフィックス出力が直接サポートされない場合は, DECwindows ディスプレイを外部ワークステーションまたは適切な構成の PC に設定できます。 しかし,GCU アプリケーション自体は, 常に Galaxy システム上で動作していなければなりません。 GCU が起動されると,リソース・ファイル (GCU.DAT) から検出したカスタマイゼーションがロードされます。 その後,Galaxy 構成ルールセット (GALAXY.GCR) がロードされます。 ルールセット・ファイルには,GCU がさまざまなシステム・コンポーネントを表示する方法を指定する文 (statement) が格納されており, ユーザが構成表示と会話する方法を管理するルールも含まれています。 ルールセット・ファイルの構造に精通しているか, または弊社のサービス・エンジニアから依頼された場合を除き, ユーザがルールセット・ファイルを変更することはありません。 GCU ディスプレイが表示可能になると, GCU はシステムが現在 OpenVMS Galaxy として構成されているのか, Galaxy 以外のプラットフォームでシングル・インスタンス Galaxy として構成されているのかを判断します。 システムが Galaxy として構成されている場合は, GCU はアクティブ Galaxy 構成モデルを表示します。 メイン・ウィンドウには Galaxy の構成が階層構造で表示されます。 システムが Galaxy として構成されていない場合は, シングル・インスタンス Galaxy を作成するかどうかが質問されます。 GCU はどの Alpha システムでもシングル・インスタンス Galaxy を作成できますが, マルチインスタンス OpenVMS Galaxy 環境は,コンソール・コマンドとコンソール 環境変数を使用して作成されることに注意してください。 Galaxy 構成モデルが表示された後, ユーザはアクティブ・モデルと会話することができ,モデルをオフラインにして, 後で使用するために特定の構成を定義することもできます。 この後の節では,これらの機能について詳しく説明します。 GCU では次の 3 種類の操作を実行できます。
ほとんどの GCU 操作は,メインの監視ウィンドウおよび Galaxy コンポーネントを表す階層構造を中心にして行われます。 監視ウィンドウは非常に大きな空間への入口として機能します。 監視ウィンドウは,必要に応じて左右上下に移動したり,拡大/縮小することができ, Galaxy 構成全体またはその一部を監視することができます。 メイン・ツールバーには, ワークスペース・ズーム操作を制御する複数のボタンが表示されます。 ワークスペースのパン操作は, 水平スクロール・バーと垂直スクロール・バーで制御されます。 ワークスペースのスライドは, マウスの中央ボタンを押しながらワークスペースをドラッグすることで実行されます。 このためには 3 ボタン・マウスを使用する必要があります。 さまざまな GCU 操作はプルダウン・メニューやポップアップ・メニューから起動されます。 ファイルを開いたり閉じる操作,外部ツールを起動する操作などの全般的な操作は, メイン・メニュー・バー・エントリから実行できます。 各 Galaxy コンポーネント固有の操作は,監視ウィンドウに表示されるコンポーネントの上でマウスの右ボタンをクリックしたときに表示されるポップアップ・メニューを使用して行うことができます。 多くの操作に対する応答として,GCU は追加ダイアログ・ボックスを表示します。 このダイアログ・ボックスには情報,フォーム,エディタ, プロンプトなどが表示されます。 エラーや情報メッセージは,エラーの重大度やメッセージの重要性に応じて, ポップアップ・ダイアログ・ボックスに表示されるか, ウィンドウの下部のステータス・バーに表示されます。 GCU を使用すると,Galaxy 構成モデルを作成でき, Alpha システムでシングル・インスタンス Galaxy を作成することもできます。 アクティブ Galaxy 構成モデルを表示しているときに, 表示オブジェクト (コンポーネント) を直接操作すると, 動作中の構成が変更されることがあります。 たとえば,CPU を現在の位置からドラッグして, 別のインスタンス・コンポーネントの上にドロップすると, 管理アクション・プロシージャが起動され, 選択した CPU が新しいインスタンスに再割り当てされます。 場合によっては,このような操作が適切なこともありますが, コンポーネントごとに構成を変更するのではなく, Galaxy 全体を再構成しなければならないこともあります。 その場合は,オフラインの Galaxy 構成モデルを作成する必要があります。 Galaxy 構成モデルを作成するには, 既存のモデル (通常はアクティブなモデル) を使用して, そのモデルを必要に応じて変更し,ファイルに保存します。 アクティブな Galaxy 構成モデルの利用:
オフライン・モデルを作成するのは,大幅な構成の変更を自動化するためです。 たとえば,この手順に従えば, 適切な Galaxy 構成を表すモデルを必要に応じて作成しておき, 会話しながらそのモデルに設定することができます。 GCU は 1 つのアクティブな Galaxy 構成モデルを表示することができ, 複数のオフライン Galaxy 構成モデルを表示することもできます。 ロードされた各モデルは, ツールバーの [Model] メニューにアイテムとして表示されます。 適切なメニュー・アイテムをクリックすれば,モデルを切り換えることができます。 アクティブ・モデルは常に GLX$ACTIVE.GCM という名前です。 アクティブ・モデルが最初にロードされると, システムがシステム・ハードウェアをもとにモデルを確認する間, しばらくこの名前のファイルが存在します。 モデルが表示されると,必要に応じてズーム,パン,スライドによって, Galaxy コンポーネントを表示できます。 ツールバーの左側のボタンを使用すれば,ズーム機能を制御できます。 次のズーム機能を利用できます。
パン操作は,垂直スクロール・バーと水平スクロール・バーを使用して行います。 スライド操作はマウスの中央ボタンを押しながら, カーソルとイメージをドラッグ (スライド) させることで行います。 自動レイアウト機能はコンポーネントのレイアウトを管理します。 自動レイアウト・モードでレイアウトの表示を更新しなければならない場合は, ルート (一番上) コンポーネントを選択します。 現在のレイアウトを変更するには, [Windows] メニューから [Manual Layout] を選択します。 手動レイアウト・モードでは, コンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップすることができますが, わかりやすい構造を作成するようにしてください。 各コンポーネントは自動的なレイアウト制限に拘束されないため, 時間をかけて各チャートで各コンポーネントの配置を考慮する必要があります。 簡単に操作できるようにするために, マウスの右ボタンを任意のコンポーネントの上でクリックして, レイアウト・サブツリーを選択すれば,階層構造のその場所より下の部分で, 自動的なレイアウト・アシスタンス機能が提供されます。 満足できるレイアウトが作成されたら,現在のモデルをファイルに保存して, 手動レイアウト情報を残しておかなければなりません。カスタム・レイアウトは, モデルが開かれるときに使用されます。自動レイアウト・モードを選択すると, 手動レイアウトはメモリ内のモデルから失われます。 また,CPU コンポーネントを表示上効果的な方法で再割り当てするには, インスタンス・レベルの下でサブツリー・レイアウト操作を実行しなければなりません。 この理由から,手動レイアウト操作は,コンポーネント階層構造のインスタンス・レベルおよびコミュニティ・レベルに制限するのが適切です。 GCU では,チャートと呼ぶ 6 種類のモデルのサブセットが提供されます。 6 種類のチャートは次のとおりです。
これらのチャートは, さまざまな種類のコンポーネントの表示を有効または無効に設定して, 関係するコンポーネントのサブセットの表示を提供することで作成されます。 各チャートには,そのチャート固有の機能があります。 たとえば,CPU の再割り当てでは, インスタンス・コンポーネントが表示されていなければなりません。 インスタンスは Physical Structure チャートや Memory Assignment チャートに表示されないので,CPU の再割り当ては Logical Structure チャートおよび CPU Assignment チャートでのみ実行できます。 チャートの詳細については,13.4 項 「GCU チャートの使用」 を参照してください。 アクティブ Galaxy 構成モデルを表示している間, システム・コンポーネントと直接会話することができます。 たとえば,CPU をあるインスタンスから別のインスタンスに再割り当てするには, CPU を適切なインスタンスにドラッグ・アンド・ドロップします。 GCU はその操作が有効であるかどうか確認し, 外部コマンド・アクションを実行して構成を変更します。 設定されていないモデルとの会話は, 単にオフライン・モデルに対する描画操作であり, 稼働中のシステムには影響しません。 Galaxy コンポーネントと会話している間, GCU は誤った構成や不適切な管理アクションが実行されないように, 組み込みルールとユーザ定義ルールを適用します。 たとえば,プライマリ CPU を再割り当てすることはできず, CPU を Galaxy インスタンス以外のコンポーネントに再割り当てすることもできません。 このような操作を実行すると,ステータス・バーにエラー・メッセージが表示され, モデルは適切な構成に戻ります。 実行しようとした操作が構成ルールのいずれかに違反する場合は, ステータス・バーに赤で表示されるエラー・メッセージに, 違反するルールが示されます。 マウスの右ボタンをクリックし, ポップアップ・メニューから [Parameters] を選択するか, メイン・ツールバーの [Components] メニューから [Parameters] を選択すると, 選択したコンポーネントの詳細情報を表示できます。 [Galaxy] メニューの [Shutdown] または [Reboot] を使用すると, GCU は 1 つ以上の Galaxy インスタンスをシャットダウンまたはリブートすることができます。 さまざまなシャットダウン・パラメータやリブート・パラメータは,[Shutdown] ダイアログ・ボックスに入力できます。 クラスタ接続された Galaxy インスタンスを完全にシャットダウンするには, CLUSTER_SHUTDOWN オプションを指定する必要があります。 [Shutdown] ダイアログ・ボックスでは, インスタンスの組み合わせまたはすべてのインスタンスを選択できます。 GCU は非常に賢明なので,所有者のインスタンスを最後にシャットダウンします。 GCU を使用して Galaxy システムを管理する機能は, 管理操作に関係する各インスタンスの機能に応じて異なります。 GCU は Galaxy のどのインスタンスからも実行できます。 しかし,Galaxy ソフトウェア・アーキテクチャでは, リソースの再割り当てのためにプッシュ・モデルを実装しています。 つまり,プロセッサを再割り当てするには, プロセッサを現在所有しているインスタンスで再割り当てコマンド機能を実行しなければなりません。GCU はこの必要条件を認識しており, 1 つ以上の通信パスを使用して,再割り当て要求を所有者インスタンスに送信しようとします。DCL はこの必要条件を認識していないため, DCL を使用してリソースを再割り当てする場合は, SYSMAN を使用するか,または個別にログインした端末を使用して, 所有者インスタンスでコマンドを実行しなければなりません。 GCU では,SYSMAN とその基礎になっている SMI_Server プロセスの使用が歓迎され, Galaxy の他のインスタンスにコマンド・パスが提供されます。しかし, SMI_Server では,コマンド環境が共通のセキュリティ・ドメイン内に存在するように, インスタンスはクラスタ内に存在していなければなりません。 しかし,Galaxy インスタンスはクラスタ接続されていない可能性があります。 SMI_Server に適したコマンド・パスをシステムが提供できない場合は, GCU は DECnet タスク間通信を使用しようとします。 このためには,参加するインスタンスが DECnet を実行していなければならず, 参加する各 Galaxy インスタンスは SYSTEM アカウントに対してプロキシを 設定しておく必要があります。 1 つ以上のインスタンスが Galaxy 共用コミュニティのメンバにならないように, Galaxy システムを定義することができます。 これを 独立インスタンス と呼びます。 独立インスタンスは GCU に認識されます。 これらの独立インスタンスも CPU の再割り当てに参加することができます。 独立インスタンスは共用メモリや関連サービスを利用できません。 インスタンスをクラスタ接続せず,プロキシ・アカウントを設定せず, DECnet 機能も割り当てないことが可能です。 このようなインスタンスを 分離されたインスタンス と呼びます。 このようなインスタンスはGCU に認識され,CPU を再割り当てすることができます。 分離されたインスタンスからリソースを再割り当てする場合は, 分離されたインスタンスのコンソールから行わなければなりません。 GCU が管理アクションを実行しなければならない場合は, 最初にSYSMAN ユーティリティを使用しようとします。 SYSMAN では,関係するインスタンスが同じクラスタ内に存在しなければなりません。 この条件が満たされない場合は,GCU は DECnet タスク間通信を使用しようとします。 この機能を利用するには,関係する各インスタンスにイーサネット装置, DECnet 機能,ターゲット・インスタンスでの適切なプロキシ・アクセスが必要です。 たとえば,クラスタ接続されていない 2 インスタンス構成について考えてみましょう。 インスタンス 0 で GCU が実行されており, ユーザがCPU をインスタンス 1 からインスタンス 0 に再割り当てしようとすると, 実際の再割り当てコマンドはインスタンス 1 で実行しなければなりません。 このために,ファイル SYS$MANAGER:GCU$ACTIONS.COM 内の GCU のアクション・プロシージャは,インスタンス 1 の SYSTEM アカウントに対して DECnet タスク間接続を確立しようとします。 このためには,インスタンス 1 に対して,インスタンス 0 の SYSTEM アカウントへのプロキシ・アクセスが許可されている必要があります。 確立された接続を使用して,インスタンス 0 のアクション・プロシージャは, パラメータをインスタンス 1 の対応するアクション・プロシージャに渡し, そのアクション・プロシージャは操作をローカル操作として取り扱います。 GCU アクション・プロシージャは, それがシステム管理者によって使用されるものと想定します。 したがって,アクション・プロシージャ・ファイル SYS$MANAGER:GCU$ACTIONS.COM で, SYSTEM アカウントが使用されます。 相手のインスタンスのSYSTEM アカウントへのアクセスを許可するには, インスタンス 1 でプロキシを設定しなければなりません。 プロキシ・アクセスを設定するには
instance を, アクセスを許可しているインスタンスの名前に置き換えます。 GCU を実行しているインスタンスから管理する各インスタンスに対して, これらの操作を実行します。たとえば,典型的な 2 インスタンス Galaxy で, インスタンス 0 でのみ GCU を実行している場合は,インスタンス 0 に対して, インスタンス 1 でのみプロキシ・アクセスを追加する必要があります。 GCU をインスタンス 1 でも実行する予定がある場合は, インスタンス 1 に対してインスタンス 0 でプロキシ・アクセスを追加する必要があります。3 インスタンス Galaxy システムでは, 制御する各インスタンスの各組み合わせに対して, プロキシ・アクセスを追加しなければなりません。 この理由から,GCU は常にインスタンス 0 から実行するようにしてください。 SYSTEM アカウントを使用する必要はありません。アカウントを変更するには, 関係する各インスタンスで SYS$MANAGER:GCU$ACTIONS.COM を変更する必要があります。 タスク間接続を設定する行を探し,SYSTEM アカウント名を適切な名前に変更します。 選択したアカウントには OPER,SYSPRV,CMKRNL 特権が必要です。 また,このアカウントに対して自分のインスタンスへの必要なプロキシ・アクセスを追加する必要もあります。 GCU は完全にプログラミング可能な表示エンジンです。 GCU は,ルールセットを使用して, システム・コンポーネントの動作や適切な属性に関する知識を取得します。 この特別な構成に関する知識を利用して, GCU はシステム・コンポーネント間の関係を表すモデルを組み立てます。 GCU は,コンソール・ファームウェアが構築した構成モデルを解析することで, 現在のシステム構造を解析します。 この構造はGalaxy 構成ファイルと呼ばれ,メモリに格納され, 必要に応じてファームウェアおよび OpenVMS エグゼクティブ・ルーチンで更新され, 現在のシステム構成および状態が正確に反映されます。 GCU は構成ファイルのバイナリ表現を単純な ASCII 表現に変換し,拡張します。 この表現はオフライン・モデルとしてファイルに格納できます。 GCU は後でオフライン・モデルを再ロードし, モデルに対応するようにシステム構成を変更できます。 アクティブ・モデルを表示している場合も, オフライン・モデルを表示している場合も,現在の構成はいつでもオフライン Galaxy 構成モデル (.GCM) ファイルとして保存できます。 オフライン・モデルを現在のシステム構成として使用するには,モデルをロードし, そのモデルに設定しなければなりません。モデルに設定するには, [Engage] ボタンをクリックします。GCU は現在の構成ファイルをスキャンし, それをモデルと比較し,モデルに設定するのに必要な管理アクションの一覧を作成します。 GCU はこの一覧を最終確認のために表示します。 ユーザが承認すると, GCU はアクションを実行し,現在のシステム構成および状態を反映するように, モデルは設定された状態になります。 モデルの設定を解除すると, GCU はただちに CPU とインスタンスをオフラインとしてマークします。 その後,モデルを変更することができ, モデルを保存したり,モデルに再び設定することができます。 通常,ビジネスにとって役立つことが証明されたモデルだけを若干数保存します。 これらのモデルは,システム管理者または適切な特権が与えられたユーザ, または DCL コマンド・プロシージャを使用して設定することができます。 GCU は 1 つのアクティブ・モデルを管理します。 このモデルは常にメモリ内の構成ファイルから作成されます。 構成ファイルは Galaxy コンソールまたは Alpha システムのファイル・ベースのシングル・インスタンス Galaxy から取得できます。どこから取得した場合でも, コンソール・コールバックがファイルの保全性を管理します。 GCU は Galaxy イベント・サービスを使用して, 構成がいつ変更されたかを判断します。 構成が変更されると,GCU は構成ファイルを解析し, 現在のシステムを反映するようにアクティブ・モデルを更新します。 アクティブ・モデルは,オフライン・モデルとして保存することを選択しない限り, ファイルに保存されません。 通常,アクティブ・モデルは追加モデルを作成するための基礎になります。 モデルを作成する場合,必要に応じてオフライン・モデルに設定できるように, オンラインで作成するのが最適です。 GCU はオフライン Galaxy 構成モデルをいくつでもロードすることができ, それが特定のシステム・ハードウェア用に作成されたものである場合, 自由に切り換えることができます。 モデルの表現は単純な ASCII データ定義フォーマットです。 モデル・ファイルを ASCII 形式で編集する必要はありません。 GCU モデルとルールセットは Galaxy 構成言語 (GCL) と呼ぶ単純な言語に準拠しています。この言語は新しい Galaxy の発展に伴って, 必要に応じて進歩していくでしょう。モデルとルールセット・ファイルを直接作成する場合は,このことに注意する必要があります。モデルを誤って壊した場合は, いつでも別のモデルを作成できます。ルールセットを壊した場合は, OpenVMS Galaxy Web サイトから別のルールセットをダウンロードする必要があります。 オフライン Galaxy 構成モデルを作成するには
オフライン・モデルに設定するには
GCU には,かなり大量の構成データが格納されます。 複雑な Galaxy 構成の場合は,ファイルが非常に大きくなる可能性があります。 GCU がシステムに関するすべての情報を表示した後, 表示の内容は非常に複雑になります。この問題を回避するために, GCU ではGalaxy チャートを使用します。チャートはさまざまなコンポーネント, 装置,相互接続の表示を制御するためのマスクの集合です。 コンポーネント階層構造の中で,各チャートには, そのチャートで指定されたコンポーネントだけが表示されます。 別のチャートを選択すると,別のコンポーネント・サブセットが表示されます。 デフォルト設定では,GCU は 5 つのあらかじめ構成されたチャートを使用します。
各チャートは,固有のコンポーネント関係を表示するように設計されています。 一部の GCU コマンド操作は,特定のチャートの内部でのみ実行できます。たとえば, Physical Structure チャートの内部から CPU を再割り当てすることはできません。 Physical Structure チャートには, Galaxy インスタンス・コンポーネントは表示されないので, CPU のドラッグ・アンド・ドロップの宛先がありません。 同様に,Logical Structure チャートを表示しているときにはホット・スワップ・インクワイアリ操作を実行することはできません。 デバイスのホット・スワップは物理的なタスクなので, 論理チャートに表示することはできません。 チャートはユーザが変更できるので, GCU ではそのメニューおよびコマンド操作を特定のチャートに制限していません。 場合によっては, 適切なチャートを選択するのに役立つように,GCU は情報メッセージを表示します。 各コンポーネントには固有の識別子があります。 この識別子は,CPU ID などの場合は単純な連続番号であり, I/O アダプタの場合は物理バックプレーン・スロット番号であり, メモリ装置の場合は物理アドレスです。 GCU は各種類のコンポーネントに形状と色も割り当てます。 可能な場合は,GCU はさらに動作中のシステムから収集した補足情報を利用して, 各コンポーネントを区別します。 各コンポーネントの表示プロパティは, Galaxy 構成ルールセット (SYS$MANAGER:GALAXY.GCR) の内部で割り当てられます。 ウィンドウの色や表示テキストのスタイルなどの特定の表示プロパティをカスタマイズする場合を除き,このファイルは編集すべきではありません。 各コンポーネントに関して表示されるテキストもカスタマイズできます。 各種類のコンポーネントには,その外観, 内容,相互関係を示す文がルールセットで割り当てられます。 1 つの役立つ機能として,どのテキストを画面上で各コンポーネント・タイプに表示するかを選択する機能があります。ルールセット内で装置宣言を使用すると, 表示テキスト文を構成するテキストとパラメータを指定できます。 現在のズーム係数で完全なテキストを表示できない場合は,この表示テキストのサブセットが表示されます。このサブセットをニーモニックと呼びます。 ニーモニックは任意のテキストやパラメータを含むように変更できます。 Physical Structure チャートには,システム内の物理ハードウェアが表示されます。 チャートのルート (一番上) に表示される大きな長方形のコンポーネントは, 物理システム・キャビネット自体を表します。通常,ルートの下にモジュール, スロット,アレイ,アダプタなどの物理コンポーネントがあります。 表示されるコンポーネントの種類とコンポーネント階層構造の深さは, 各ハードウェア・プラットフォームのコンソール・ファームウェアで提供される サポート・レベルに応じて異なります。 Alpha システムのシングル・インスタンス Galaxy を表示している場合は, コンポーネントの小さなサブセットだけが表示されます。 一般に,コンソール・ファームウェアは構成可能な装置レベル, 通常は第 1 レベルの I/O アダプタまたはその少し下までのコンポーネントだけを表示します。 GCU や Galaxy コンソール・ファームウェアにとってすべての装置をマッピングすることが目標なのではなく, Galaxy 構成管理にとって関心のある装置だけをマッピングすることが必要なのです。 Physical Structure チャートは, システム内のコンポーネント全体を表示するのに役立ちます。 しかし,コンポーネントの論理パーティションは表示されません。 Physical Structure チャートでは次の操作が可能です。
Physical Structure チャートの一番上のコンポーネントをハードウェア・ルート (HW_Root) と呼びます。 すべての Galaxy システムにハードウェア・ルートが 1 つずつあります。 これは,物理的に設置されているマシンであると考えると便利です。 物理装置の場所がコンポーネント階層構造にない場合は, ハードウェア・ルートの子として表示されます。 子コンポーネントは,マシンがパーティション分割または論理的に定義されるときに, 階層構造内の他の装置に割り当てることができます。
Logical Structure チャートには,Galaxy コミュニティとインスタンスが表示され, Galaxy を形成するすべての関係が最もわかりやすく示されます。 これらのコンポーネントの下に,現在所有しているさまざまな装置が表示されます。 Logical Structure チャートと Physical Structure チャートでは, 所有権に重要な違いがあります。Galaxy では,パーティション分割, または動的に再構成できるリソースには 2 つの異なる所有者があります。 所有者とは,システムの電源がオンになった後,装置の電源がどこでオンになるかを記述するものです。この値はバス・プローブ・プロシージャと Galaxy 環境変数の解釈時に,コンソール・ファームウェアによって判断されます。 所有者の値はコンソールの不揮発性メモリに格納されるので,パワー・サイクルの後,復元することができます。 CURRENT_OWNER は,特定の時点における装置の所有者を示します。 たとえば,CPU はインスタンス間で自由に再割り当てすることができます。 その場合,CURRENT_OWNER の値は変化しますが, owner の値は LP_CPU_MASK# 環境変数によって設定された値のまま変化しません。 Logical Structure チャートには,CURRENT_OWNER の関係が表示されます。 変化しない所有者の関係を表示するには, [Window] メニューから [Ownership Overlay] を選択します。 この後の項では,Logical Structure チャートのコンポーネントを説明します。 Logical Structure チャートの一番上のコンポーネントはソフトウェア・ルート (SW_Root) です。 すべての Galaxy システムにソフトウェア・ルートが 1 つずつあります。 物理装置に特定の所有者がない場合は,ソフトウェア・ルートの子として表示されます。 子コンポーネントは,マシンが論理的に定義されるときに, 階層構造内の他の装置に割り当てることができます。
すべての装置をパーティションに割り当てずに,Galaxy パーティションを構成することができ,1 つ以上のパーティションを定義するだけで, 初期化しないことも可能です。 どちらの場合も, システムのブート時に一部のハードウェアは未割り当ての状態になります。 コンソール・ファームウェアは,未割り当てリソースを次の方法で取り扱います。
システム・ブートの後,割り当てられていない装置はソフトウェア・ルート・コンポーネントに割り当てられているものとして表示され, アクセスできなくなります。 共用メモリなどのリソースは, 共用コミュニティ内のすべてのインスタンスからアクセスできます。 したがって,共用メモリの場合,コミュニティ自体が所有者であると考えられます。 Memory Assignment チャートは,Galaxy インスタンス間のメモリの割り当てとパーティションを示します。このチャートには, ハードウェア・コンポーネント (アレイ,コントローラなど) とソフトウェア・コンポーネント (メモリ・フラグメント) の両方が表示されます。 現在の Galaxy ファームウェアおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアでは,メモリの動的な再構成はサポートされません。 したがって,Memory Assignment チャートには, Galaxy インスタンス間でコンソールによってメモリ・アドレス空間がどのようにパーティション分割されているかが表示されます。 この情報はシステム・アプリケーションをデバッグする場合や, 可能な構成の変更方法を確認するときに役立ちます。 この後の項では,メモリ・フラグメントの説明をします。 コンソールには 1 つ以上の小さなメモリ・フラグメントが必要です。 通常,コンソールは各パーティションの下位アドレスに約 2 MB のメモリを割り当てます。 これはハードウェア・プラットフォームやファームウェアのリビジョンに応じて異なります。 さらに,一部のコンソールでは,メモリ・ビットマップを格納するために, 各パーティションの上位アドレス空間に小さなフラグメントを割り当てます。 コンソール・ファームウェアは適切なメモリ・アライメントが行われるように, 追加フラグメントを作成しなければならないことがあります。 各 Galaxy インスタンスは,OpenVMS をブートするために少なくとも 64 MB の プライベート・メモリ (コンソール・フラグメントを含む) を必要とします。 このメモリはシングル・フラグメントで構成することができ, コンソール・ファームウェアは適切なメモリ・アライメントが行われるように, 追加プライベート・フラグメントを作成しなければならないこともあります。 CPU Assignment チャートには,Galaxy インスタンス間で CPU を再割り当てするのに必要な最小のコンポーネントが表示されます。 このチャートは非常に大きな Galaxy 構成を取り扱うときに便利です。 各プライマリ CPU は六角形ではなく,楕円で表示されます。 これは,プライマリ CPU を再割り当てしたり,停止することができないことを示すためです。 プライマリ CPU をドラッグ・アンド・ドロップしようとすると, GCU はステータス・バーにエラー・メッセージを表示し,操作を実行しません。 セカンダリ CPU は六角形で表示されます。セカンダリ CPU は, Logical Structure チャートまたは CPU Assignment チャートでインスタンス間で再割り当てすることができます。 その場合,CPU を適切なインスタンスにドラッグ・アンド・ドロップします。 現在所有しているインスタンスと同じインスタンスに CPU をドロップすると, CPU は停止され,再起動されます。 Fast Path を使用する装置に対応づけられた CPU を再割り当てすると,装置に対する対応づけは他の CPU に移動し,CPU の再割り当ては正常に完了します。 CPU に現在,プロセス・アフィニティ割り当てがある場合,CPU を再割り当てすることはできません。 OpenVMS Fast Path 機能の詳細については,『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照してください。 セカンダリ CPU は,まだブートされていないインスタンス (パーティション) に再割り当てすることができます。 同様に,Galaxy 共用コミュニティのメンバとして構成されていないインスタンスに CPU を再割り当てすることができます。 この場合,現在の所有者インスタンスから CPU をプッシュすることができますが, 独立インスタンス (個別のセキュリイティ・ドメイン) にログインし, CPU を現在の所有者に再割り当てしない限り,元に戻すことはできません。 インスタンスが Galaxy 共用コミュニティの一部であるのか, 独立インスタンスであるのかとは無関係に, そのインスタンスは Galaxy 構成ファイルに格納されます。 したがって,GCU はそのインスタンスを表示することができます。 IOP Assignment チャートには, I/O モジュールと Galaxy インスタンスの現在の関係が表示されます。 使用しているハードウェア・プラットフォームに応じて, Alpha システム上のシングル・インスタンス Galaxy は, このチャートにI/O モジュールを表示しないことがあります。 Failover Target チャートには,シャットダウンや障害が発生したときに, 各プロセッサが他のインスタンスに自動的にフェールオーバする方法が表示されます。さらに,このチャートには, 各 CPU のオートスタート・フラグの状態も表示されます。 各インスタンスに対してフェールオーバ・オブジェクトの集合が表示され, フェールオーバ可能な CPU が示されます。デフォルト設定では, フェールオーバ関係は設定されず,すべてのオートスタート・フラグが設定されます。 特定の CPU の自動フェールオーバを設定するには,CPU のフェールオーバ先のインスタンスに適切なフェールオーバ・オブジェクトをドラッグ・アンド・ドロップします。 インスタンスが所有するすべての CPU のフェールオーバ関係を設定するには, CPU のフェールオーバ・ターゲットとなるインスタンスの上にインスタンス・オブジェクトをドラッグ・アンド・ドロップします。 個々のフェールオーバ・ターゲットを消去するには, フェールオーバ・オブジェクトを所有者インスタンスにドラッグ・アンド・ドロップします。 すべてのフェールオーバ関係を消去するには, インスタンス・オブジェクトを右クリックして, [Parameters & Commands] ダイアログ・ボックスを表示し, [Commands] ボタンをクリックし,[Clear ALL failover targets?] をクリックし,[OK] をクリックします。 デフォルト設定では,フェールオーバ操作が発生すると, CPU がターゲット・インスタンスに到着した後,自動的に起動されます。 このオートスタート機能は,各フェールオーバ・オブジェクトまたは各インスタンス・オブジェクトに対して, [Parameters & Commands] ダイアログ・ボックスのオートスタート・コマンドを使用して制御できます。 Failover Target チャートには,オートスタート・フラグの状態が表示されます。 オートスタートがセットされている場合は, フェールオーバ・オブジェクトが緑で表示され, オートスタートがクリアされている場合は赤で表示されます。 フェールオーバおよびオートスタート管理の現在の実装には, 次の制限事項がありますので注意してください。
各コンポーネントには表示可能なパラメータがあり,場合によっては変更することも可能です。 コンポーネントのパラメータを表示するには, カーソルを適切なコンポーネントの上に置き,マウスの右ボタンをクリックして, ポップアップ・メニューから [Parameters] を選択します。 また,コンポーネントを選択し,[Components] メニューから [Parameters] を選択することもできます。 パラメータの単位が変換される場合,表示単位を変更すると,表示と, 現在表示されているパラメータ・ダイアログ・ボックスが更新されます。 他のパラメータはシステム・コンポーネントのスナップショットであり, 動的に更新されません。これらのパラメータを変更した場合は, [Parameters] ダイアログ・ボックスをいったん閉じて再び開くことで, 値を更新しなければなりません。 コンポーネントの [Parameters] ダイアログ・ボックスには, コマンド・ページも表示されることがあります。その場合は, ダイアログ・ボックスの上部に表示される [Commands] ボタンをクリックすることで, コマンドにアクセスできます。大部分のコマンドは,トグル・ボタンをクリックして, [OK] または [Apply] ボタンをクリックすることで実行されます。 また,情報を入力しなければならないコマンドや, リストやオプション・メニューから値を選択しなければならないコマンドもあります。 複数のコマンドを選択すると,コマンドは上から下に順に実行されます。 論理的に正しいコマンド・シーケンスを選択してください。 システム管理者は SYS$MANAGER:GCU$CUSTOM.GCR というファイルを作成することで, GCU メニューとメニュー・エントリを拡張し,カスタマイズできます。 このファイルには,次の例に示す形式のメニュー文だけを格納しなければなりません。 GCU$CUSTOM.GCR ファイルはオプションです。 このファイルはオペレーティング・システムのアップグレード時に変更されません。
他のインスタンスで実行するプロシージャを作成するには, GCU が SYS$MANAGER:GCU$ACTIONS.COMT で使用するものと同様の SYSMAN またはタスク間方式を利用するコマンド・プロシージャを書きます。 GCU$ACTIONS.COM は拡張できますが,このファイルはオペレーティング・システムのアップグレード時に変更される可能性があります。
Availability Manager ソフトウェアは,Galaxy システムをリアルタイムで表示できる便利なツールです。 Availability Manager はローカル・エリア・ネットワークにある 1 台のワークステーションまたは PC からすべての Galaxy インスタンスを監視できます。 Availability Manager は,システムから可用性に関するデータを定期的に収集するカスタム OpenVMS ドライバ (RMDRIVER) を利用します。 この情報は,下位レベルのイーサネット・プロトコルを使用して,Availability Manager Data Analyzer に戻されます。 Data Analyzer は,システムの可用性属性をさまざまな表示やグラフで示します。 さらに,Availability Manager は,認識する多くの条件のいずれかを検出すると,そのことをユーザに通知し,その問題を解決するために一連のソリューション (フィックスと呼びます) を提供します。 各 OpenVMS システムには Availability Manager Data Collector (RMDRIVER) が インストールされています。 コネクタを有効にするには,SYSTARTUP_VMS.COM の内部でスタートアップ・プロシージャを実行するか,監視する各 Galaxy インスタンスで手動でスタートアップ・プロシージャを実行しなければなりません。 データ・コレクタを起動または停止するには,次のコマンドを入力します。
または
コレクタを起動する前に,Galaxy のグループ名を指定する必要があります。 その場合は,SYS$MANAGER:AMDS$LOGICALS.COM ファイルを編集してください。 このファイルには,グループ名を宣言するための文が格納されています。 固有の名前を選択し,各 Galaxy インスタンス上でこのファイルに同じグループ名が格納されるようにしてください。 OpenVMS エンジニアリング・グループは,Availability Manager を使用するときに,各 Galaxy インスタンスに対して,[System Overview] ウィンドウと,[Node Summary Page] の [CPU Modes Summary Page] を表示すると便利なことに気付きました。 それぞれの要件に応じて,多くの追加ビューを監視できます。 Availability Manager の詳細については,『Availibility Manager User's Manual』を参照してください。 OpenVMS Galaxy CPU Load Balancer プログラムは OpenVMS Galaxy にあるインスタンス内の CPU リソースを直接再割り当てする特権アプリケーションです。 GCU からこのプログラムを実行する方法については, 付録 A 「OpenVMS Galaxy CPU Load Balancer プログラム」 を参照してください。 OpenVMS Galaxy ソフトウェア・アーキテクチャの現在の実装では, 使用する予定の Galaxy インスタンスをあらかじめ定義しておく必要があります。 その場合はコンソール環境変数を使用します。 Galaxy 環境変数の詳細については,本書の該当する節を参照してください。 Galaxy インスタンスを破棄するには,インスタンスをシャットダウンし,コンソール環境変数またはプロシージャを使用してリソースを再割り当てし,必要に応じて新しいリソースを取得するインスタンスをリブートします。 CPU などのリソースは,関係するインスタンスがブートされた後, 動的に再割り当てすることができます。 I/O モジュールなどの静的に割り当てられたリソースを再割り当てするには, 適切なコンソール・コマンドを実行した後, 関係するインスタンスをシャットダウンし,リブートしなければなりません。 GCU では,アクティブ (オンライン) Galaxy 構成モデルまたは非アクティブ (オフライン) Galaxy 構成モデルを表示し,会話することができます。 構成表示がアクティブ・システムのモデルを表す場合は, GCU は色とテキストを使用して,CPU とインスタンスの状態を表示します。 構成モデルがこの方法で設定された場合は, ドラッグ・アンド・ドロップを使用してアクティブ・システムと会話することができます。 この操作モードを正しく表現すると, 「設定されているオンライン・モデルとの会話」になります。 GCU ユーザは,設定が解除されているモデル, つまり複数のオフライン・モデルと会話することもできます。 オフライン・モデルはファイルに保存したり, ファイルからロードすることができます。 また,オフライン・モデルはアクティブ・オンライン・モデルから作成することもできます。 その場合は,アクティブ・オンライン・モデルが表示されているときに,[Engage] ボタンをクリックして, モデルの設定を解除します。[Engage] ボタンの表示状態の他に, GCU は CPU とインスタンスのオンライン属性とオフライン属性を, 色やテキストで示します。 オフライン・モデルで指示されたドラッグ・アンド・ドロップ操作は,単純な編集機能として解釈されます。 これらはモデルの内部構造を変更しますが,アクティブ・システムには影響しません。 オフライン・モデルが設定されると,GCU はモデルの構造をアクティブ・システムの構造と比較します。一致する場合は,オフライン・モデルに設定され, 新しいオンライン状態が色とテキストによって示されます。 一致しない場合は,GCU は提案されたモデルと一致するようにアクティブ・システムを変更するために,どのような管理アクションが必要かを判断します。 判断した管理アクションの一覧をユーザに示し, そのアクションを実行してもよいかどうか質問します。 ユーザがアクションの実行を認めないと,モデルはオフラインおよび設定解除状態のままになります。 ユーザがアクションを認めると, GCU は管理アクションを実行し,作成されたモデルはオンラインおよび設定状態のモデルとして表示されます。 次のシステム・メッセージは,エラーが発生した際に GCU によって表示されます。
|
|