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HP OpenVMS Alpha: パーティショニングおよび Galaxy ガイド第9章 AlphaServer GS80/160/320 システムでの OpenVMS Galaxy の構築 |
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目次 この章では,AlphaServer GS80/160/320 システムで OpenVMS Galaxy コンピューティング環境を構築するプロセスについて説明します。 OpenVMS Alpha バージョン 7.3 は,AlphaServer GS160 システムにおいて, 次の最大構成をサポートします。
規則:
インスタンスごとにシステム・ディスクを使用するのか, またはクラスタ全体で共通のディスクで使用するのかを判断します。 OpenVMS バージョン 7.1-2 より以前のバージョンを稼働しているクラスタ・メンバのうち,Galaxy インスタンスと同じ VMS$OBJECTS.DAT ファイルを共用するクラスタ・メンバの場合は,新しい SECURITY.EXE ファイルが必要です。 OpenVMS Galaxy ソフトウェアを実行するのに,特別なインストール手順は必要ありません。 Galaxy 機能は基本オペレーティング・システムに組み込まれており, この章で説明するコンソール・コマンドとシステム・パラメータ値を使用して, 有効または無効に設定できます。 OpenVMS Alpha オペレーティング・システムのインストールの詳細については,『OpenVMS インストレーション・ガイド[翻訳版]』を参照してください。 オペレーティング・システムをインストールした後,この項の例で示すように, Galaxy 固有の環境変数を作成できます。 この AlphaServer GS160 での例は,次を装備した OpenVMS Galaxy コンピューティング環境を構成しているものと仮定しています。
この AlphaServer GS320 システムでの例は,次を装備した OpenVMS Galaxy コンピューティング環境を構成することを想定しています。
この項ではそれぞれの環境変数について説明します。 使用法の詳細については, 『AlphaServer GS80/160/320 Firmware Reference Manual』を参照してください。 LP_COUNT number この変数が 0 に設定されていると,システムは従来の SMP 構成だけをブートします。 Galaxy コンソール・モードは OFF になります。 この変数が 0 以外の値に設定されている場合は,Galaxy 機能が使用され, Galaxy 変数が解釈されます。LP_COUNT の正確な値は, コンソールが作成する Galaxy パーティションの数を表します。 3 つのパーティションにリソースを割り当て,LP_COUNT を 2 に設定した場合, 残りのリソースは割り当てられないままになります。 LP_CPU_MASKn mask このビット・マスクは,指定された Galaxy パーティション番号にどの CPU を最初に割り当てるかを指定します。 AlphaServer GS160 コンソールは, パーティション内のセルフ・テストを通過した最初の CPU をプライマリ CPU として選択します。 LP_ERROR_TARGET 新しい AlphaServer GS シリーズは, LP_ERROR_TARGET という新しい Galaxy 環境変数を導入しました。 変数の値は,システム・エラーが最初に報告される Galaxy インスタンスの番号です。 他の Galaxy プラットフォームとは異なり, システムの修正可能なエラー,修正不可能なエラー,システム・イベント・エラーは, すべて単一のインスタンスに送られます。 オペレーティング・システムがこのターゲットを変更できるので,変数の値は, システムが最初にパーティション分割されたときのターゲットを表しています。 この目的はシステム・エラーを単一のインスタンスに隔離して, エラーが Galaxy 全体をダウンさせないことです。 エラーのターゲット・インスタンスは,エラーを受け取ったときに, エラーを被ったその単一のインスタンスをリモートからクラッシュさせても安全であるかどうかを判断します。 この場合,GLXRMTMCHK のバグチェック・コードが使用されます。 エラーに関係するエラー・ログ情報は, 必ずしもエラーを被ったインスタンスではなく, エラー・ターゲット・インスタンスに対するものであることに注意してください。 エラー・ターゲット・インスタンスは, 可能な限りユーザが環境変数で指定したインスタンスのままになりますが, ソフトウェアはインスタンスを監視し, 必要に応じてエラー・ターゲットを変更します。 LP_IO_MASKn mask これらの変数は,QBB 番号によって I/O モジュールを各インスタンスに割り当てます。
n にはパーティション番号 (0~7) を指定します。 mask 値は,(I/O ライザーを含む) どの QBB がパーティションに含まれるのかを示すバイナリ・マスクです。 LP_MEM_SIZEn size これらの変数は, 指定されたインスタンスに対して特定の容量のプライベート・メモリを割り当てます。 システム内のメモリ容量と各インスタンスにとって必要な割り当てをもとに, 適切な値を使用してこれらの変数を作成することが必要です。 使用する共用メモリの容量だけを定義でき, 他の LP_MEM_SIZE 変数は未定義のままにしておくことができます。 このようにすると,コンソールは上位アドレス空間から共用メモリを割り当て, LP_COUNT 変数によって指定された数のパーティションに対して, 残りのメモリを等しく分割します。また, LP_MEM_SIZE 変数を使用して特定のパーティションにメモリを明示的に割り当て, 他のパーティションのメモリ割り当てを未定義のままにした場合も, コンソールはメモリ・フラグメントを,明示的にメモリが割り当てられたパーティションおよび共用メモリに対して割り当て,残りのメモリを分割して, 明示的にメモリが割り当てられていない残りのパーティションに割り当てます。 次の例を参照してください。
この変数の使用法の詳細については, 『AlphaServer GS80/160/320 Firmware Reference Manual』を参照してください。 LP_SHARED_MEM_SIZE size この変数は,共用メモリとして使用するメモリを割り当てます。 次の例を参照してください。
共用メモリは 8 MB の倍数で割り当てなければなりません。 この変数の使用法の詳細については, 『AlphaServer GS80/160/320 Firmware Reference Manual』を参照してください。 BOOTDEF_DEV 変数と BOOT_OSFLAGS 変数 初期インストールの後や,システムの障害やオペレータによって要求されたリブートの後,AUTOGEN が正しくリブートされるように,ブートの前に各 Galaxy コンソールでこれらの変数を設定する必要があります。 イーサネット・ポートを使用する場合は, 使用するメディアの種類と接続をコンソールに通知しなければなりません。つまり, AUI,UDP,ツイスト・ペアのいずれを使用するのかを指定する必要があります。 コンソールとオペレーティング・システムはどのメディアを使用するかを判断しますが, 次のコマンドを入力すれば,特定のメディア・タイプを割り当てることができます。
最初のコマンドは,使用可能なネットワーク装置の一覧を表示します。 2 番目のコマンドは,指定された装置 (この例では EWA0) に対してデフォルト・メディア・タイプを設定します。 これはセカンダリ・コンソールを初期化する前に, すべてのイーサネット装置に対して実行しなければなりません。 Galaxy 変数を決定した後は, セカンダリ・コンソールを初期化するために次のコマンドを入力します。
コンソールに次の情報が表示されます。
このコマンドは プライマリ Galaxy コンソール から入力しなければなりません。 Galaxy パーティションが正しく定義されており, ハードウェア・リソースが正しく構成されている場合は, 各インスタンスのプライマリ CPU が起動しているはずです。 1 つ以上のコンソールの初期化が失敗した場合は,ハードウェアの取り付け, Galaxy パーティションの定義, ハードウェアの割り当てを二重にチェックする必要があります。 |
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