I/O の完了
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コンピュータがクラスタから削除されると, OpenVMS Cluster ソフトウェアは,状態遷移より前に開始されたすべての I/O 操作が,状態遷移の後で生成された I/O 操作より前に必ず完了するようにする。このステージは通常,アプリケーションにほとんど,あるいはまったく影響を与えない。
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ロック・データベースの再構築
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ロック・データベースはすべてのメンバに分散しているため,データベースの一部を再構築しなければならないことがある。再構築は次の手順で実行される。
コンピュータが OpenVMS Cluster から削除される場合
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必ず再構築される。
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コンピュータが OpenVMS Cluster に追加される場合
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LOCKDIRWT システム・パラメータが 1 より大きい場合に再構築される。
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注意: 同じモデルまたは同じ種類のコンピュータで, LOCKDIRWT システム・パラメータを異なる値に設定すると,分散ロック・マネージャはこのパラメータの値が大きい方のコンピュータを使用する可能性がある。この結果,そのコンピュータで過度にリソースが使用される可能性がある。
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ディスク・マウントの確認
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このステージは,ボーツ・メンバで障害が発生した結果,クォーラムを満たすことができなくなった場合にだけ発生する。データの整合性を保護するために,クォーラムが復元されるまで,すべての I/O 動作は停止される。マウントの確認は,このフェーズで I/O を停止するために使用されるメカニズムである。
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クォーラム・ディスクのボーツ数の確認
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コンピュータがクラスタから削除されるときに,そのコンピュータがシャットダウンされたこと,またはそのコンピュータで障害が発生したことを,他のメンバが判断できる場合,残りのメンバが実行するクォーラムの計算では,クォーラム・ディスクによって加算されるボーツ数がまったく遅延なく含まれる。しかし,クラスタから削除されるコンピュータがシャットダウンされたこと,または障害が発生したことをクォーラム・ウォッチャが判断できない場合 (たとえば,コンソールの停止,電源障害,通信障害が発生した場合), QDSKINTERVAL システム・パラメータの値の 4 倍の期間 (秒数) だけ,ボーツ数は計算に含まれなくなる。この期間は,障害が発生したコンピュータがクォーラム・ディスクを使用していないことを判断できるだけの十分な時間である。
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ディスクの再構築
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障害が発生した後,コンピュータのリブートによって状態遷移が発生した場合,ディスクは不正にディスマウントされたものとしてマークされる。
関連項目: ディスクの再構築の詳細については, 第 6.5.5 項 と 第 6.5.6 項 を参照。
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XFC キャッシュの変更
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そのノードで XFC キャッシュが有効になっている場合,クラスタ内に XFC キャッシュをサポートしていないノードがないかどうか確認が行なわれる。サポートしていないノードがある場合,クラスタでトランザクションが継続される前に XFC キャッシュ・データはフラッシュされなければならない。
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クラスタワイド論理名の回復
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クラスタのすべてのノードで一致するクラスタワイドの論理名を持つことを確認する。
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