5.8.2 ネットワーク・データベース・ファイル |
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LAN および複合インターコネクト・クラスタの OpenVMS Cluster システムでは, SYS$MANAGER:NETNODE_UPDATE.COM ファイルも調整しなければなりません。このファイルには,サテライトの重要なすべてのネットワーク構成データが格納されています。NETNODE_UPDATE.COM は,サテライトを追加または削除するたびに更新され,サテライトのイーサネットまたは FDDI ハードウェア・アドレスを変更するたびに更新されます。このファイルの詳細については,
第 10.4.2 項 を参照してください。
DECnet for OpenVMS ソフトウェアを使用して構成された OpenVMS Cluster システムでは,NETNODE_REMOTE.DAT も調整しなければなりません。これはリモート・ノード・ネットワーク・データベースです。
コンピュータがクラスタに参加すると,クラスタは参加するコンピュータのシステム時刻をクラスタの現在の時刻に設定しようとします。システム時刻はクラスタの各コンピュータで同じ値になるはずですが,時刻が正しく設定される保証はありません。また,システム時刻がクラスタ全体で同じ値になるように調整されるわけでもありません (たとえば,クロック速度の異なるコンピュータでは,同じ時刻になるような保護機能はありません)。
複数のタイム・ゾーンにまたがっている OpenVMS Cluster システムでは,すべてのノードで 1 つのクラスタ単位の共通時刻を使用しなければなりません。共通時刻を使用すると,OpenVMS Cluster のすべてのメンバで,統一されたタイムスタンプが使用されるようになります (たとえば,アプリケーション間やファイル・システム・インスタンス間で)。
5.9.1 システム時刻の設定 |
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クラスタ全体で時刻を設定するには,SYSMAN の CONFIGURATION SET TIME コマンドを使用します。このコマンドは,すべてのノードの時刻が特定の範囲内に設定されていない場合,警告を出します。SET TIME コマンドの詳細については,『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。