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HP OpenVMS: システム管理者マニュアル (下巻)第3章 性能の管理 |
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目次
この章では,性能管理の基本概念を紹介します。 詳細は『Guide to OpenVMS Performance Management』を参照してください。 この章の内容この章では,次の作業を説明します。
さらに,次の項目について説明します。
性能管理とは,現在の作業負荷のハードウェアとソフトウェアの資源を最適化することです。 この仕事には,いくつかの異なる,しかし互いに関連する作業が伴います。
システムの正常時の作業負荷と動作を把握することは,システム管理者が性能を評価するときに最も重要なことの 1 つです。 各システム管理者は,システムの作業負荷を十分に把握し,次の項目を確認してください。
OpenVMS オペレーティング・システムの管理が初めての方は,システム動作を監視する際に次のツールを利用するといいでしょう。
『Guide to OpenVMS Performance Management』(VAX システムの場合),および『Guide to OpenVMS AXP Performance Management』 (Alpha システムの場合) には,Monitor ユーティリティなどの OpenVMS ツールを使ったシステムの性能の監視と評価の手順が詳しく説明されています。 また,『OpenVMS システム管理 ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』には,Monitor ユーティリティの使用に関する参照情報が記述されています。 時間の経過とともに,システムの典型的なページ・フォルト率,典型的な CPU 使用量,正常時のメモリ使用量,典型的な動作モードといった,性能を示す基準値が把握できます。 また,特定の処理がシステムの性能にどのように影響するか,ユーザ数や時刻によって,システムの性能のどの部分にどのような影響が出るかが分かり始めます。 システムの監視を続けるうちに,許容できる値の範囲を理解できるようになり,同じツールでより効果的に異常を検出できるようになります。 性能の管理を効果的に行うためには,システムを定期的に評価することが重要です。 問題を避ける最良の方法は,それを予測することです。 問題が大きくならないうちに,システムがどのように動作しているのかを把握するように努めてください。
さらに,システム管理用のツールによってもシステム資源が使用されるということを知っておきましょう。 計測する項目やデータ収集の頻度を決めるときには,そのことに十分注意してください。 ツールを過度に使用すると,データの収集,保存,分析によって資源が使用されるために,システムの作業負荷と容量を正しく認識できなくなることがあります。 データの収集と分析は,事前に計画をたてた上で,その計画に従って実行するようにしてください。 システムの性能は作業負荷管理の効率に比例して上下します。 作業負荷を管理するための方針は,各システムで独自に決定する必要があります。 システムの設定値を調整する前に,次の点を必ず解決してください。
システムの稼働時間全体に渡って,作業負荷をできるだけ均等に配分してください。 ただし,サイト別の作業スケジュールをたてると,会話型ユーザを最適な時間に割り当てることがむずかしくなる場合もあります。 次の方法を参考にしてください。
チューニングとは,さまざまなシステム設定値を変更することによって,特定の構成および作業負荷からシステム全体としての性能を向上させることです。 メモリやデバイスを適切な時期に増設すれば,ほぼ確実にシステムの性能を大幅に向上させることができます。 しかし,そのようなシステム構成の変更は,チューニングとは異なります。 ほとんどのシステムでは,作業負荷は常に変化しています。 ある瞬間には最高の性能が得られても,次の瞬間に作業負荷が変化し,同じシステム・パラメータの設定でも,最高の性能が得られなくなることがあります。 チューニングの最終目標は,システム全体としてベストな性能が平均的に得られる値を見つけることです。 性能に影響する問題の中には,次に示すように,システム設定値を調整しても解決できないものもあります。 作業を始める前に,これらの問題が実際にないかどうか調べる必要があります。
チューニングを行う場合,動作を注意深く分析し,値を変更する項目の数をできるだけ少なくします。 システム資源は,次の 2 つのタイプのパラメータの値を調整することにより制御します。
チューニングを始める前に『Guide to OpenVMS Performance Management』(VAX システムの場合),または『Guide to OpenVMS AXP Performance Management』(Alpha システムの場合) を参照し,OpenVMS がどのように資源を管理しているか理解してください。 また,各システム値の性格も理解しておく必要があります。 これらが十分理解されていないと,結果としてシステム全体の性能を大幅に低下させてしまうことがあります。 OpenVMS システムでチューニングが必要になることはほとんどありません。 AUTOGEN コマンド・プロシージャが,システム構成に依存するすべてのパラメータを実際の構成に適合するように自動的に設定するからです。 AUTOGEN についての詳細は,1.4 項 「AUTOGEN コマンド・プロシージャについて」 を参照してください。 また,限定されますが,システムにはシステムの動作中にシステム自身を動的に調整する機能が備えられています。 非ページング動的プール,ワーキング・セットのサイズ,空きページ・リスト,および変更ページ・リスト上のページの数といった特定の領域に関して,必要に応じて自動的に調整を行います。 したがって,これらの値はシステムの動作中に動的に変化することがあります。 システムの性能が満足できない場合,その一般的な原因はハードウェアの容量不足です。 システムに対する要求がその能力を超えてしまうと,システム設定値を調整しても性能が大幅に向上することはありません。 そのような調整は,既存の資源のトレード・オフすなわち一時しのぎにすぎないからです。 しかし,チューニングの必要が全く無いわけではなく,特に次の条件を満たす場合にはチューニングが必要になることがあります。
システムのチューニングを実施した場合,その後のシステム動作を監視して,期待した結果が得られたかどうかを調べてください。 MONITOR ユーティリティおよび DCL の SHOW コマンドを利用します。 SHOW コマンドについての詳細は,『OpenVMS DCL ディクショナリ』を参照してください。 MONITOR コマンドの使用法については,6.7.2 項 「MONITOR の起動」 を参照してください。 また,MONITOR コマンドについての詳細は,『OpenVMS システム管理 ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』を参照してください。 たとえば,何度実行しても結果が同じであると考えられるいくつかのプログラムを,通常の作業負荷状況で実行します。 チューニングの前後にほぼ同じ作業負荷のもとでこのプログラムを実行してその動作時間を計測すれば,比較のための基準が分かります。 しかし,この方法では作業負荷がほぼ等しい条件のもとで計測をしないと意味がありません。 また,このテストだけではチューニングの成否を最終的に判断することはできません。 調整した項目が計測対象のイメージだけに好結果をもたらし,他の部分には悪影響を与えている可能性もあるからです。 したがって,どのような場合でもシステムの変更後しばらくは,システムの動作をよく観察してください。 次に,オプションとして選択することができるシステム管理操作を示します。 通常,これらの操作はインストール後に行われ,その結果,多くの場合には全体的な性能が向上します。 実際のシステム環境に合ったオプションを選択してください。 すべてのオプションがどの環境にも適しているとはいえません。
OpenVMS オペレーティング・システムに付属する大規模なシステム・ライブラリの一部は,ディスク使用量を抑えるために縮小 (圧縮) されています。 これらのライブラリを展開 (つまり復元) すると,システムはこれらのライブラリにより短時間でアクセスできるようになりますが,使用するディスク領域は増加します。 システム・ライブラリの一部またはすべてを展開するために十分なディスク領域があるかどうかを判断する方法については,3.9.1 項 「ライブラリを展開するために使用可能なディスク領域の決定」を参照してください。 既存のライブラリに対する削除アクセスがあり,ライブラリ・ディレクトリに対する書き込みアクセスがある場合には,以下のいずれかの方法でライブラリを展開したり,縮小 (圧縮) することができます。
ライブラリを展開する前には,展開されたファイルに対応するための十分な未使用ディスク領域がシステムにあることを確認します。 未使用ディスク領域のサイズを確認するには,以下のコマンドを入力します。
データ縮小形式で付属するライブラリすべてを拡張するために必要なディスク領域のサイズは,オペレーティング・システムおよび設定によって異なります。 Alpha システムおよび I64 システムの場合には,約 60,000 ブロックの未使用領域が必要です。 VAX システムの場合には,必要な未使用領域のサイズはこれよりも小さくなります。 特定のディスクの必要条件については,対応するオペレーティング・システムの『Upgrade and Installation Manual』を参照してください。 必要な未使用ディスク領域がない場合,またはシステム・ライブラリをすべて展開しない場合,一部を選んで展開することができます。 たとえば,システム・ヘルプ・ライブラリ (HELPLIB.HLB) と,システムで頻繁に使用する他のライブラリだけを展開して,他のライブラリをデータ縮小形式のままにしておくことができます。 ライブラリ復元ユーティリティはコマンド・プロシージャ LIBDECOMP.COM であり,SYS$UPDATE ディレクトリにあります。 LIBDECOMP.COM は LIBRARY コマンドを使用して,データ縮小形式で付属するシステム・ライブラリの一部またはすべてを,展開 (復元) または縮小 (圧縮) します (このようなライブラリのリストについては,3.9.2.1 項 「LIBDECOMP.COM が動作するライブラリ」 を参照してください)。 LIBDECOMP.COM コマンド・プロシージャを使用すると,複数の LIBRARY コマンドではなく,1 つのコマンドを入力して,一度にすべてまたは多くのライブラリを展開または縮小することができます。 LIBDECOMP.COM は,会話型でも (3.9.2.2 項 「LIBDECOMP.COM の会話型での使用」 を参照) バッチ・モードでも (3.9.2.3 項 「バッチ・モードでの LIBDECOMP.COM の使用」 を参照) でも実行することができます。 ライブラリ復元ユーティリティは,一部の大規模なライブラリ,つまりデータ縮小形式で付属するライブラリで動作します。 ライブラリによってはプラットフォーム固有で,VAX システムだけに付属するものや,Alpha システムや I64 システムに付属するものがあります。 ライブラリの多くはオプションのコンポーネントであり,OpenVMS のインストール時にすべてのオプションが選択された場合以外は,システムによっては存在しないこともあります。 表 3-1 「LIBDECOMP.COM が認識できるライブラリ」 は,VAX システムと,Alpha システムや I64 システムで LIBDECOMP.COM が認識できるすべてのライブラリをリストしています。 表 3-1 LIBDECOMP.COM が認識できるライブラリ
LIBDECOMP.COM コマンド・プロシージャのリスト関数を使用すれば,ライブラリ復元ユーティリティが認識できるすべてのライブラリのリストを,そのサイズおよびシステムでの状態を含めて出力することができます。 詳細および例は,3.9.2.2.1 項 「ライブラリのリスト」 を参照してください。 ライブラリ復元ユーティリティを実行するための基本的なコマンドは,次のとおりです。 @ SYS$UPDATE:LIBDECOMP [parameters] ライブラリ復元ユーティリティでは,最大で 8 つのオプションのパラメータを使用できます。 最初のパラメータは,このユーティリティの 3 つの機能のうち,どれを実行するかを制御します。 他のパラメータは,このユーティリティがどのライブラリを処理するかを制御します。 これら 3 つの機能については,この後のセクションで説明します。
簡単なオンライン・ヘルプを表示するには,次のコマンドを入力します。
ライブラリ復元ユーティリティが認識できるすべての VAX および Alpha または I64 ライブラリを,それらのサイズおよびシステムでの状態もともにリストするには,次のようにコマンドの中で LIST パラメータを指定します。
コマンドを実行した結果表示されるリストには,VAX システムや Alpha システムまたは I64 システムに付属していないため,または関連付けられている機能がシステムにインストールされていないために,現在使用しているシステムにはないライブラリがどれであるかが示されます。 現在使用しているシステムにあるライブラリについては,そのサイズおよび現在の状態 (縮小されているか展開されているか) がリストに表示されます。 次の例は,Alpha システムまたは I64 システムでの出力例を示しています (注: ファイル・サイズは変わる可能性があります。 最も正確な情報については,現在使用しているシステムでの LIST の出力を参照してください)。
LIBDECOMP.COM の省略時の処理は,展開機能です。 EXPAND をコマンド行の最初のパラメータとして指定することもできますが,特に必要はありません。 最初のパラメータが LIST または REDUCE である場合を除いて,省略時には展開機能が使用されます。 展開機能が使用される場合には,残りのパラメータは,どのライブラリが展開されるかを指定します。 ALL を指定して,ライブラリ復元ユーティリティが認識できるすべてのライブラリを展開することもできますが,ライブラリ名を 8 つまで (EXPAND を指定した場合には 7 つまで) 指定することもできます。 ワイルドカード文字は,許可されていません。 指定されるライブラリは,このユーティリティが認識できるものでなければなりません (他のどのライブラリも,展開するには,3.9.3 項 「LIBRARY コマンドでの /DATA 修飾子の使用」 で説明するように,LIBRARY コマンドを使用しなければなりません)。 ALL またはライブラリのリストを指定しない場合,LIBDECOMP.COM は,展開するライブラリを選択するよう指示するプロンプトを表示します。 このプロンプトに対しては,いくつでもライブラリを指定することができます。
展開機能を使用すると,次の OpenVMS Alpha の例で表示される内容に似たものが表示されます。 ヘッダ行が表示された後,LIBDECOMP.COM がそれぞれのライブラリをチェックする間,一時停止します。
ALL を指定した場合,次のメッセージが表示され,ライブラリ復元ユーティリティは,リストされているすべてのライブラリを展開します。
ALL を指定しない場合,次のプロンプトが表示されます。
A,H,E,または 1 つまたは複数の数字を入力して,展開するライブラリを指定します。 指定できる数字の制限はありません。 展開する特定のライブラリを識別するパラメータを入力した場合,LIBDECOMP.COM が実行されても,例で示されているようなりストは表示されません。 それぞれのライブラリは,処理されるたびにリストされます。 例
コマンド行で最初のパラメータとして REDUCE を指定して LIBDECOMP.COM を実行すると,展開されていたライブラリが縮小されます。 REDUCE の後に ALL を指定して,ライブラリ復元ユーティリティが認識できるすべてのライブラリを縮小することも,最大で 7 つまでのライブラリを指定することもできます。 ワイルドカード文字は,許可されていません。 ALL または少なくとも 1 つのライブラリの名前を指定しないと,LIBDECOMP.COM は,縮小するライブラリの名前を入力するようプロンプトを表示します。 このプロンプトに対してリストできるライブラリの数に制限はありません。 縮小機能を使用すると,展開機能を使用した場合に似た内容が表示されますが,縮小できるライブラリだけが表示される点が異なります。 例
次のように,DCL コマンド SUBMIT に /PARAMETERS 修飾子を使用することによって,ライブラリ復元ユーティリティをバッチ・キューに登録することができます。 SUBMIT SYS$UPDATE:LIBDECOMP /PARAMETERS=(p1[,p2,...]) バッチ・プロシージャを実行すると会話型プロシージャと同じ結果が生成されますが,バッチ・ジョブの場合,HELP,LIST,ALL または少なくとも 1 つのライブラリ名を指定する必要があります。 バッチ・ジョブは,入力するようプロンプトを表示することができないためです。 パラメータは最大で 8 つまで指定することができます。 複数のパラメータを指定した場合,それらのパラメータは丸括弧で囲み,それぞれをコンマで区切る必要があります。 例
ライブラリ復元ユーティリティを使用せずに個々のライブラリを展開または縮小する方法としては,DCL コマンド LIBRARY に /DATA 修飾子を使用する方法があります。 この方法では,1 つの LIBRARY コマンドで指定できるライブラリは 1 つだけです。 LIBDECOMP.COM は,データ縮小形式で付属する約 40 個のライブラリに対してのみ実行できますが,LIBRARY コマンドは,ほとんどどのライブラリ・ファイルでも,展開または縮小することができます。 ただし,ライブラリ・タイプ (ファイル拡張子) は,OpenVMS Librarian ユーティリティが認識できるものでなければなりません。 以下のシステム・ライブラリは,縮小しないでください。
指定されたライブラリを展開するには,次のコマンド形式を使用します。 LIBRARY library-name.ext /DATA=EXPAND 指定されたライブラリを縮小するには,次のコマンド形式を使用します。 LIBRARY library-name.ext /DATA=REDUCE ライブラリの拡張子 (.HLB,.MLB,.OLB,または .TLB) は,常に指定しなければなりません。 指定されたライブラリが現在の省略時のデバイスおよびディレクトリにない場合には,ライブラリ指定の中でデバイスおよびディレクトリも指定しなければなりません。 ほとんどのシステム・ライブラリは,次の例のように,SYS$HELP ([SYSHLP]) または SYS$LIBRARY ([SYSLIB]) にあります。
LIBRARY コマンドのその他の修飾子についての詳細は,LIBRARY のオンライン・ヘルプまたは『OpenVMS Command Definition, Librarian, and Message Utilities Manual』を参照してください。 Install ユーティリティ (INSTALL) は,イメージに関する情報をメモリに格納します。 INSTALL は次の目的で使用します。
サイト別スタートアップ・コマンド・プロシージャ STARTUP.COM により,システム・ブート時に INSTALL を使用していくつかのシステム・プログラムがインストールされます。 それ以外のプログラムを必要に応じてインストールする場合は,INSTALL を使用します。 このようにメモリにインストールして使用するイメージ (インストール済みイメージ) は,システムのリブートのたびにインストールしなおす必要があります。 そのため,サイト別スタートアップ・コマンド・プロシージャ SYSTARTUP_VMS.COM に必要な INSTALL コマンドを追加します。 詳細は『OpenVMS システム管理者マニュアル (上巻)』を参照してください。 Install ユーティリティ (INSTALL) は,/NOTRACEBACK 修飾子でリンクされたイメージだけをインストールします。 INSTALL コマンドの機能は SYSGEN ユーティリティの INSTALL コマンドと異なる点に注意してください。 次に,インストール済みイメージの概念と Install ユーティリティの使用法を説明します。 イメージとは,実行可能プログラムを形成するために Linker ユーティリティによって結合されたプロシージャとデータの集まりです。 実行可能イメージはプロセス内で,あるいはコマンド・ライン・インタプリタ (CLI) または $CREPRC システム・サービスによって,実行できます。 通常,実行可能プログラムのファイル・タイプは .EXE です。 イメージには次の 3 つのタイプがあります。
INSTALL によってイメージをインストールすると,そのイメージには属性が割り当てられ,システムにとって「既知」のものになります。 このため,インストール済みイメージは既知イメージとも呼ばれます。 イメージ・アクティベータは,既知イメージを優先するために,検索リストを2 つのパスで処理します。 検索リストの 1 回目の検索で,イメージ・アクティベータは既知ファイルとしてイメージを探します。 必要な場合,検索リストの 2 回目の検索で,イメージ・アクティベータはディスク上でイメージを探します。 システムは,既知イメージを既知ファイル・エントリと呼ばれる内部データ構造に定義します。 各エントリは,インストールされたイメージの名前と,インストール時に割り当てられた属性を示します (インストール済みイメージの属性についての詳細は,3.10.3 項 「既知イメージに割り当てることができる属性」 を参照してください)。 既知ファイル・エントリは,システムが稼働している間だけ存在します。 システムがシャットダウンしたり,何らかの理由で異常終了した場合には,システムのリブート後にすべての既知イメージを再インストールする必要があります。 INSTALL コマンドに修飾子を指定すれば,既知イメージに属性を割り当てることができます。 表 3-2 「既知イメージの属性」 に,既知イメージに割り当てることができる属性と使用される修飾子を示します。 表 3-2 既知イメージの属性
次の条件を満たすイメージがインストールの対象となります。
ファイルをインストールするとページング動的メモリなどのシステム資源が必要になります。 したがって,システム性能を向上させ,サイトの要件を満たすファイルをインストールします。 INSTALL の LIST コマンドを利用すれば,イメージをインストールすることによって得られる利点を評価できます。 たとえば,各イメージがアクセスされた回数を計算し,同時に行われているアクセスの数を示します。 これらの値から,各イメージにオーバヘッドの価値があるかどうかを判断できます。 頻繁に実行されるイメージをインストールすることにより,イメージの起動性能を向上できます。 イメージの起動性能は,プログラムがインストールされている場合に向上しますが,これは,オペレーティング・システムがインストール済みファイルをファイル名ではなく,ファイル ID でオープンし,ディレクトリ操作が省略されるためです。 ヘッダ常駐としてイメージをインストールすると,システムがイメージ・ヘッダをメモリに読み込む場合の I/O 操作のオーバヘッドを防止するため,起動性能がさらに強化されます。 ヘッダ常駐としてイメージをインストールするためには,インストール時に /HEADER_RESIDENT 修飾子を指定します。 /HEADER_RESIDENT を指定すると,イメージ・ファイルのヘッダが永久常駐し,ディスク I/O を減少させます。 /HEADER_RESIDENT 修飾子が指定されると,イメージは暗黙的に永久オープンになります。 イメージ・ヘッダは,ページング動的メモリに格納されます。 イメージ・ヘッダのサイズはさまざまです。 頻繁にアクセスする重要なイメージは,オープンされたイメージとしてインストールすることができます。 イメージを「永久オープン」としてインストールするためには,インストール時に /OPEN 修飾子を指定します。 イメージ・ファイルはオープンしたままになるため,そのイメージへのアクセスには,ファイル・システムを呼び出す必要がなくなります。 イメージ・ファイルを永久オープンにしておくには,1 ファイルごとに,約 512 バイトの非ページング動的メモリが必要になります。 OpenVMS Alpha システムおよび I64 システム上で共用アドレス・データを使用すると,次のときに性能が向上します。
詳細については,『OpenVMS システム管理 ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』の INSTALL 項を参照してください。 関連項目共用アドレス・データに関連する項目について,次で説明します。
通常,複数のプロセスから同時に実行されるイメージをインストールすることにより,物理メモリを節約できます。 イメージをインストールしていない場合,または共用属性を付けずにインストールした場合には,イメージを実行する各プロセスは,メモリ内のプライベート・セクションを必要とします。 共用イメージは,コードのコピーが 1 つだけ常にメモリに存在し,多くのユーザが同時にそのコードにアクセスできるため,物理メモリを節約できます。 イメージを共用イメージとしてインストールする場合には,/SHARED 修飾子を使用します。 共用属性を付けてイメージをインストールする場合は,パーマネント・システム・グローバル・セクションが作成されます。 参照時にコピーを行わないグローバル・セクションを実行するときは,物理メモリに必要なコピーはセクションあたり 1 つだけです。 このことは,そのセクションを持つイメージを実行するプロセスの数には影響されません。 共用属性付きでインストールできるイメージの数は,システム・パラメータ GBLPAGES および GBLSECTIONS によって制限されます。 これらのシステム・パラメータについては,『OpenVMS システム管理 ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』を参照してください。 イメージを拡張特権環境で実行できるようにするためには,次の 2 つの方法があります。
特権を持たないプロセス (非特権プロセス) でも,特権イメージとしてインストールされた実行イメージの特権付き機能を利用することができます。 そのためには,/PRIVILEGED 修飾子を指定して,該当する実行可能イメージを拡張特権付きでインストールします。 そのようなイメージ (実行可能イメージのみ) を実行するプロセスには強い特権が一時的に割り当てられ,イメージの実行中に利用者登録ファイル (UAF) で定義された特権の制限事項を超える動作ができます。 したがって,通常の特権を持つユーザでも,通常より高い特権が必要なプログラムを実行できます。 特権付きでインストールされたイメージから共用可能イメージなどの他のイメージを起動する場合には,そのイメージを特権イメージにリンクしたり,LIB$FIND_IMAGE_SYMBOL を使用して,次の条件を満たす必要があります。
特権付き共用可能イメージとは,内部 (エグゼクティブまたはカーネル) モードで実行するエントリ・ポイントが定義された共用可能イメージです。 共用可能イメージの内部モードのエントリ・ポイントは,ユーザが作成したシステム・サービスとして扱われます。 特権付き共用可能イメージを作成する場合,次の作業が必要です。
特権付き共用可能イメージの作成についての詳細は,『OpenVMS Programming Concepts Manual』を参照してください。 プロセスが,次のいずれかの動作を行う場合は,イメージ・アクティベータが制限付きの操作モードに入ります。 これは,特権プログラムが実行されている場合に操作モードに入ったときと同様です。
この操作モードには,次の制限があります。
INSTALL の各コマンドを使用する場合,そのファイル指定には既存の実行可能イメージあるいは共用可能イメージを指定する必要があります。 OpenVMS のレコード管理サービス (RMS) は,各ファイル指定を次の省略時の値を使用して解決します。
CREATE コマンドまたは REPLACE コマンドを使用して,特定のバージョンのファイルを既知のバージョンのファイルとして指定できます。 同じファイルの他のバージョンが存在していても,該当するイメージの既知ファイルの検索時には,必ず指定したバージョンが一致します。 この作業を始めるにあたって,次のことを理解してください。
作業方法
イメージに割り当てる属性に従って,次の修飾子のいずれかを指定する。
イメージのインストール方法についての詳細は,『OpenVMS システム管理 ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』の INSTALL コマンドの CREATE を参照してください。
既知イメージに関する情報を表示するためには,INSTALL の LIST コマンドを使用します。 LIST コマンドの /FULL 修飾子を使って表示された情報を利用して,イメージのインストールが適切であるかどうかを判断することができます。 作業方法
例 LOGINOUT.EXE というインストール済みイメージのすべての情報を表示します。 表示される項目は,アクセス数,同時アクセス数,および作成されたグローバル・セクションの数です。
共用可能イメージが SYS$SHARE に存在しない場合,それに対してリンクされている実行可能イメージを実行するために,そのイメージの論理名を指定する必要があります。 たとえば,STATSHR のファイル指定が SYS$SHARE:STATSHR.EXE であれば論理名は不要です。 しかし,STATSHR を SYS$DEVICE:[TEST] に格納した場合,STATSHR を呼び出す実行可能イメージを実行する前に,論理名として STATSHR を定義する必要があります。 論理名は,共用可能イメージをリンクしたときにその入力ファイル指定で使用した名前と同じもの (インストールで使用した名前とも同じ) を使用します。 例を示します。
共用可能イメージの論理名を再定義すれば,実行可能イメージを呼び出して再リンクすることなく,その共用可能イメージを別のものに置き換えることができます。 たとえば,次の文はファイル名 STATSHR を再定義しています。 この名前は,STATSHR を呼び出す実行可能イメージのための,共用可能イメージ SYS$SYSDEVICE:[MAIN]STATSHR.EXE の論理名になります。
INSTALL コマンドの REMOVE は,あるイメージの既知ファイル・エントリを削除した後,そのイメージのインストール時に作成されたグローバル・セクションをすべて削除します。 ボリュームに対応する既知ファイル・エントリが存在する場合には,そのボリュームはディスマウントできないことに注意してください。 ボリュームをディスマウントするには,そのボリュームに対応する既知イメージをすべて削除してください。 また,それらのイメージを使用するプロセスがすべて終了するまで待つ必要があります。 ファイルの状態を確認するには,DCL コマンドの SHOW DEVICES/FILES を使用します。 INSTALL の DELETE コマンドについては,『OpenVMS システム管理 ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』の INSTALL の節を参照してください。 SYSMAN ユーティリティからインタフェース経由で予約メモリ・レジストリを使用することにより,OpenVMS Alpha システムまたは I64 システムに,メモリ常駐セクション内で他の特権アプリケーションで使用するために取り置かれている大容量のメモリを設定することができます。 さらに,予約メモリ・レジストリを使用することにより,割り当て済みの予約メモリを考慮しながら,AUTOGEN ユーティリティによって OpenVMS システムを適切にチューニングすることもできます。 予約メモリ・レジストリを使用すると,次の処理を行うことができます。
予約メモリ・レジストリには,システムのブート中,割り当て済みページがゼロになるように指定する機能があります。 このオプションを使用すると,メモリ常駐グローバル・デマンド・ゼロ・セクションを作成するために必要な時間が短縮されます。 予約メモリ・レジストリのもう 1 つのオプションとして,予約メモリのメモリ常駐グローバル・セクションにマップするために必要なページ・テーブルのサイズに関するものがあります。 このオプションが指定され,予約メモリがメモリ常駐グローバル・セクションで使用されると,メモリ常駐グローバル・セクションは,共用ページ・テーブルを使用して作成されます。 OpenVMS には,メモリ常駐グローバル・デマンド・ゼロ・セクション内で使用するために,非流動メモリを予約するメカニズムがあります。 予約メモリのメモリには,単純にシステムの非流動メモリ・サイズから差し引かれたものが使用されるか,またはページが事前に割り当てられます。 予約メモリ・レジストリを使用すると,AUTOGEN により,メモリ常駐セクション・ページをシステムの流動ページの計算に含まないように,システムが適切にチューニングされるようになります。 AUTOGEN はシステムのページ・ファイル,プロセスの数,およびワーキング・セットの最大サイズを,システムの流動ページ・カウントに基づいて計算します。 AUTOGEN が,別の目的で使用するために永久に予約されている物理メモリを考慮しない流動ページ・カウントに基づいてパラメータを調整すると,システムに重大な性能上の問題が発生することがあります。 さらに,予約メモリ・レジストリを使用すると,割り当てオプションが使用された場合に,隣接するアラインされたメモリをメモリ常駐セクションで使用できるようになります。
予約済みの非流動メモリを消費することにより,メモリの特性が,システムの初期化中 (ブート時) に読み込まれるデータ・ファイルに入力されます。 データ・ファイルの操作の仕組みは,SYS$LOADABLE_IMAGES:VMS$SYSTEM_IMAGES.DATA と似ています (インストール固有のエグゼクティブ・ロードされたイメージを示します)。 このファイルの名前は,次のとおりです。
このファイルは,SYSMAN ユーティリティによって (エグゼクティブ・ロードされたイメージのデータ・ファイルの場合と同様に) 保守されます。 予約メモリ・レジストリ・ファイル VMS$RESERVED_MEMORY.DATA は,AUTOGEN フィードバック・メカニズムによって読み込まれ,システムの流動ページ・カウントの設定が考慮されています。 AUTOGEN は,システムのページ・ファイル,プロセスの数,およびワーキング・セットの最大サイズを,システムの流動ページ・カウントに基づいて計算します。 データ・ファイルへのエントリの追加には,SYSMAN ユーティリティを使用します。 そのための SYSMAN コマンドは,次のとおりです。
SYSMAN コマンドを次の形式で実行することで,予約メモリ・エントリを削除することができます。 SYSMAN> RESERVED_MEMORY REMOVE gs_name /GROUP = n 指定される gs_name は,予約メモリ・レジストリから削除されるエントリに関連付けられたメモリ常駐セクションの名前です。 名前を 1 つ指定しなければなりません。 /GROUP 修飾子によって指定される値 n は,削除されるメモリ常駐セクションに関連付けられた UIC グループ番号 (8 進数) です。 メモリ常駐グローバル・セクションがグループ・セクションの場合,/GROUP 修飾子を指定しなければなりません。 メモリ常駐グローバル・セクションがシステム・グローバル・セクションの場合,/GROUP 修飾子は指定しないでください。 ページ・テーブルが指定されたメモリ常駐グローバル・セクションのために取り置かれている場合,追加の予約メモリも削除されます。 REMOVE コマンドによって削除されるのは,予約メモリ・レジストリ・データ・ファイルのエントリだけです。 実行中のシステムのメモリが影響を受けることはありません。 システム初期化中に,VMS$RESERVED_MEMORY.DATA データ・ファイルが読み込まれます。 このデータ・ファイルにあるエントリごとに,そのサイズが M バイト (MB) 単位で,RESERVED_MEMORY ADD コマンドで /SIZE 修飾子によって指定されたこのメモリ常駐グローバル・セクションのために,システムの流動ページ・カウントから差し引かれます。 /PAGE_TABLES が指定された場合,このメモリ常駐グローバル・セクションをマッピングする共用ページ・テーブルに必要な量のメモリも,システムの流動ページ・カウントから差し引かれます。 /ALLOCATE が RESERVED_MEMORY ADD コマンドで指定された場合,メモリ常駐グローバル・セクションのために,適切な大きさの物理ページも割り当てられ,取り置かれます。 /PAGE_TABLES が指定された場合,共用ページ・テーブルのために,適切な大きさの物理ページが割り当てられ,取り置かれます。 これらのページには,指定されたサイズに対応する,最大粒度ヒント係数に適した物理アラインメントがあります。 /ZERO が指定された場合,それらのページは,システム初期化中にまたはシステムの空き時間にゼロになります。 /ZERO が指定されなかった場合,または /NOZERO が指定された場合,それらのページは,メモリ常駐グローバル・セクションが作成されるとゼロになります。 システム・パラメータ STARTUP_P1 が MIN に設定されると,予約メモリ・レジストリのエントリは無視され,メモリは予約されません。 システム流動ページを予約するか,隣接するアラインされた物理ページを割り当てて予約メモリ・レジストリ・データ・ファイルを処理中,システム初期化中にエラーが発生すると,エラー・メッセージがコンソールに表示され,システムはブートを続けます。 実行中のシステムで,次の形式で SYSMAN コマンドを入力することで,予約メモリを解放することができます。 SYSMAN> RESERVED_MEMORY FREE gs_name /GROUP = n 指定される gs_name は,予約メモリ・レジストリから解放されるエントリに関連付けられたメモリ常駐セクションの名前です。 名前を 1 つ指定しなければなりません。 /GROUP 修飾子によって指定された値 n は,解放されるメモリ常駐セクションに関連付けられた UIC グループ番号 (8 進法) です。 メモリ常駐グローバル・セクションがグループ・グローバル・セクションの場合,/GROUP 修飾子を指定しなければなりません。 メモリ常駐グローバル・セクションがシステム・グローバル・セクションの場合,/GROUP 修飾子を指定しないでください。 このグローバル・セクションのために,システム初期化中に物理ページが割り当て済みでなかった場合,予約メモリは単純に,システムの流動ページ・カウントに追加されるだけです。 それ以外の場合,物理ページは,システムの未使用ページ・リストまたはゼロ・ページ・リストに割り当て解除されます。 システムの流動ページ・カウントは,この割り当て解除されるページが含まれるように調整されます。 指定されたメモリ常駐グローバル・セクションのためにページ・テーブルも予約されている場合,共用ページ・テーブルのための予約メモリも解放されます。 予約メモリが,指定されたメモリ常駐グローバル・セクションによって使用中の場合,現在使用中でない予約メモリの量は解放されます。 RESERVED_MEMORY FREE コマンドは,予約メモリ・レジストリ・データ・ファイルの内容には影響を与えず,実行中のシステム内のメモリにのみ影響を与えます。 予約メモリ情報は,異なる 2 か所,つまり予約メモリ・レジストリ・データ・ファイルと,このデータ・ファイルのエントリに基づいてシステムの初期化中に作成された,実行中のシステムの予約メモリ・レジストリにあります。 予約メモリに関する情報がどこにあるかによって,使用する表示メカニズムも異なります。 実行中のシステムにある予約メモリ・レジストリを表示するメカニズムには,SYSMAN,DCL SHOW MEMORY コマンド,および SDA の 3 つがあります。
システム・サービス SYS$CREATE_GDZRO および SYS$CRMPSC_GDZRO_64 は,内部カーネル・モード OpenVMS Alpha ルーチンまたは I64 ルーチンを呼び出して,予約メモリ・レジストリに登録されている予約メモリを使用します。 グローバル・セクションは,予約メモリ・レジストリに登録する必要がありません。 グローバル・セクション名が予約メモリ・レジストリに登録されている場合でも,グローバル・セクションのサイズは,予約メモリのサイズと正確に一致しません。 グローバル・セクションが登録されていない場合,またはグローバル・セクションが予約メモリ・レジストリに登録されていても,/NOALLOCATE が指定されている場合,メモリ常駐グローバル DZR0 セクションに,フォルト・オプションが使用されます。 このサイズが予約メモリよりも大きい場合,システムに十分な流動ページがないと,メモリ常駐グローバル DZR0 セクションを作成するシステム・サービス呼び出しは,失敗します。 グローバル・セクションが予約メモリ・レジストリに登録され,/ALLOCATE が指定された場合,メモリ常駐グローバル DZR0 セクションには,割り当てオプションが使用されます。 グローバル・セクションのサイズは,予約され,割り当てられたメモリのサイズ以下でないと,システム・サービスの呼び出しによって,エラー SS$_MRES_PFNSMALL が戻されます。 メモリ常駐グローバル・セクションが削除されると,そのグローバル・セクションに使用されていた物理ページは,このグローバル・セクションに事前に割り当てられていなかった場合,未使用ページ・リストに割り当て解除されます。 システムの流動ページ・カウントは,このグローバル・セクションの予約メモリ・レジストリに予約されていないページについてのみ,調整されます。 メモリ常駐グローバル・セクションが削除されると,そのグローバル・セクションに使用されていた物理ページは,このグローバル・セクションに事前に割り当てられていた場合,予約メモリ・レジストリに戻されます。 これらの物理ページは未使用ページ・リストに割り当て解除されず,予約されたまま残ります。 システムの流動ページ・カウントは,全く調整されません。 予約メモリは,SYSMAN ユーティリティの RESERVED_MEMORY FREE コマンドを使用した場合にのみ,実行中のシステムに解放できます。
メモリ常駐グローバル・セクションを使用する OpenVMS Alpha アプリケーションまたは I64 アプリケーションを構成するには,次のステップを実行します。
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