9.8.1 手法 | 
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ディスク領域がすべて使用されてしまうのを回避するには,すべてのサテライトまたはサテライト・ノードのグループに対して共通のダンプ・ファイルを設定します。デバッグの目的で,各 MOP サーバとディスク・サーバに対して個別のダンプ・ファイルを作成しておくと最適です。また,ページ・ファイルとスワップ・ファイルをシステム・ディスクに格納するのではなく,サテライト・ノードのローカル・ディスクに格納することもできます。さらに,MOP サーバとディスク・サーバのページ・ファイルとスワップ・ファイルをシステム・ディスクから移動することもできます。
関連項目:  ダンプ・ファイルの管理方法の計画については, 
第 10.7 節 を参照してください。
OpenVMS Cluster システムが拡大していくと,多くのノードに対応できるようにするために,OpenVMS 内の特定のデータ構造を拡張しなければならなくなります。しかし,拡張できない場合は (たとえば,非ページング・プールが不足しているため),診断が困難な問題が断続的に発生する可能性があります。クラスタ内の高いトラフィックに対応し,クラスタ・トラフィックによるユーザ・データへの干渉を避けるため,クラスタ通信のための別のネットワークを用意することをお勧めします。
クラスタが拡大する場合は,FEEDBACK オプション付きで AUTOGEN を頻繁に実行することで,多くのパラメータの設定を調整できるようにしなければなりません。AUTOGEN の実行の詳細については, 第 8.7 節 を参照してください。
FEEDBACK オプション付きで AUTOGEN を実行する他に,以下のパラメータを調べ,手動で調整しなければなりません。
- SCSRESPCNT
 - CLUSTER_CREDITS
 
SCS 接続は必要な場合にだけ割り当てられ,最大 65,000 の上限まで拡張されるようになりました。
9.9.1 SCSRESPCNT パラメータ | 
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説明:  SCSRESPCNT パラメータは,システムで使用できる応答記述子テーブル (RDT) のエントリの数を制御します。 2 つのノード間で実行されている各メッセージ交換に対して, RDT エントリが必要です。
エントリの不足の症状:  エントリが不足すると,エントリが使用可能になるまでメッセージ転送が遅延するため,パフォーマンスが低下します。
RDT エントリの不足の判断方法:  以下に示すように SDA ユーティリティを使用して,十分な数の RDT を使用できないために待ち状態になっている要求がないかどうか,各システムを確認します。