8.9.4 可用性の主な強化手法 |
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図 8-6 の構成では,以下の手法により可用性を強化しています。
- 単一点障害の要因を構成から排除している。
- すべての共用ストレージ領域がベース構成から MSCP サービスを受ける。多数のノードのサービスが可能な構成になっている。
マルチサイト OpenVMS Cluster 構成では,遠距離を隔てているサイトのノードに対応します。使用するテクノロジにもよりますが,サイト間の距離は,最大で約 240 km になります。サイト間は,FDDI および DS3 で結合され,大きな 1 つのクラスタを形成します。ほとんどの電話会社のサービス網から利用できる DS3 サービスでは,マルチサイト・クラスタ用の長距離ポイント間通信が可能です。
図 8-7 は,マルチサイト OpenVMS Cluster システムの代表的な構成例です。
図 8-7 の後に,以下の構成を検討します。
図 8-7 WAN リンクで結合されたマルチサイト OpenVMS Cluster 構成