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OpenVMS マニュアル |
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はじめよう!日本語 OpenVMS
JMAIL ユーティリティは,日本語 OpenVMS が提供しているユーザ間で電子メールをやりとりするためのユーティリティです。ここでは, JMAIL の基本操作について説明します。(JMAIL について詳しくは『日本語ユーティリティ 利用者の手引き』または『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』の「Mail ユーティリティ」をご覧ください。) JMAIL ユーティリティを使用する前に JMAIL ユーティリティで使用する用語を次に説明します。 JMAIL ユーティリティを使用して情報を扱う際の情報の最小の単位を, メール・メッセージといいます。 受け取ったメール・メッセージには,そのメール・メッセージの 発信人の名前が付けられています。発信人の名前の形式は,次のとおりです。
ユーザが個人名を設定していると,ユーザ名の後に個人名が付きます。 ヘッダには次の項目があります。
メール・メッセージを整理して保存しておく入れ物を, フォルダといいます。以下のフォルダは,あらかじめ用意されています。
これらのフォルダの他に,ユーザが任意にフォルダを作成することもできます。フォルダの中のメール・メッセージがすべてなくなると,フォルダも自動的になくなります。 メール・メッセージとフォルダを管理するファイルを, メール・ファイルといいます。 メール・メッセージは,通常,MAIL$xxxxxxxxxx.MAI というようなファイル名 (MAIL$ で始まるファイル名 ) とファイル・タイプ (MAI) で取り扱われます。このファイルが置かれているディレクトリを,
メール・ディレクトリといいます。メール・ディレクトリを特に指定しない場合,ログイン・ディレクトリがメール・ディレクトリになります。
JMAIL ユーティリティを起動するには,JMAIL コマンドを使用します。次のように入力します。
JMAIL ユーティリティを起動すると,次のように表示されます。
JMAIL ユーティリティを使用する際の条件を,使用環境といいます。使用環境を調べるには次のようにします。
使用環境のうちメール・ディレクトリ,CC プロンプト,エディタは, JMAIL ユーティリティを初めて使用するときに設定したほうがよいでしょう。
メール・メッセージのファイルやメール・ファイルは,メール・ディレクトリに置かれます。 メール・ディレクトリを設定しておかないと,ログイン・ディレクトリがメール・ディレクトリになってしまうため,他のファイルやディレクトリと混在してしまいます。これを防ぐため,メール・ディレクトリは,専用のディレクトリにしたほうがよいでしょう。 メール・ディレクトリを設定するには,SET MAIL_DIRECTORY サブコマンドを使用します。次のように入力します。
ディレクトリは,メール・ディレクトリにするディレクトリの名前です。必ず [.ディレクトリ] の形式で指定します。
SHOW MAIL_DIRECTORY サブコマンドを使用して,メール・ディレクトリを確認することができます。次のように入力します。
CC は,カーボン・コピー(Carbon Copy)の略です。CC プロンプトに対してユーザ名を入力すると,そのユーザに対して,「参考までに」メール・メッセージを送ることができます。また,何の設定もしていないと,メール・メッセージは手元に残りません。確認のために,自分自身を CC に入れて,メールを保存してもよいでしょう。 CC プロンプトを使用するには,SET CC_PROMPT サブコマンドを使用します。次のように入力します。
自分自身へのコピーの設定をしておかないと,送ったメール・メッセージは手元に残りません。自分自身へのコピーを手元に残すように設定するには, SET COPY_SELF サブコマンドを使用します。次のように入力します。
サブコマンドは,コピーを残すサブコマンドを指定します。指定できるサブコマンドは,SEND,REPLY,FORWARD です。
メール・メッセージを送る場合,エディタを使用してメール・メッセージを作成,編集してから送ることができます。エディタを設定するには,SET EDITOR サブコマンドを使用し,次のように入力します。
エディタが設定されたことを確認するには,SHOW EDITOR サブコマンドを使用します。次のように入力します。(この例では XTPU を指定。)
個人名を設定することもできます。個人名を設定するには, SET PERSONAL_NAME サブコマンドを使用し,次のように入力します。
個人名は,ユーザ名の後に付ける個人名です。任意の文字列を指定できます。必ず,二重引用符 (") で囲みます。
JMAIL ユーティリティを終了するには,次のいずれかの方法を使用します。
JMAIL ユーティリティを終了すると,DCL コマンドが入力できる状態に戻り, $ プロンプトが表示されます。
まだ読んでいないメール・メッセージを読むには,READ サブコマンドを使用します。次のように入力します。
ただし,JMAIL ユーティリティの使用中に,新たにメール・メッセージが届いた場合は,次のように入力します。
すでに読んだメール・メッセージを再度読む場合は,READ サブコマンドを使用します。ただし,そのときに新たにメール・メッセージが届いているかどうかによって方法が異なります。
メール・メッセージを続けて読む場合は,単に [Return] キー ( または [Enter] キー ) を押すだけで,次のメール・メッセージを読むことができます。
メール・メッセージの一覧を表示するには,次のようにします。
フォルダ名は,一覧を表示するフォルダの名前です。 フォルダ名は省略できます。省略した場合,現在選択しているフォルダを指定したものとみなされます。フォルダを選択していない場合, NEWMAIL フォルダを指定したものとみなされます。ただし,まだ読んでいないメール・メッセージがない場合は,MAIL フォルダを指定したものとみなされます。
メール・メッセージを送るには,SEND サブコマンドを使用します。 SEND サブコマンドを使用してメール・メッセージを送る場合,次の方法があります。
メール・メッセージに返事を送るには,REPLY サブコマンドを使用します。 REPLY サブコマンドを使用してメール・メッセージに返事を送る場合,次のような方法があります。
受け取ったメール・メッセージを他の人に送るには,FORWARD サブコマンドを使用します。FORWARD サブコマンドを使用して,受け取ったメール・メッセージを他の人に送る場合,次のような方法があります。
メール・メッセージをフォルダに入れるには,MOVE サブコマンドを使用します。次のように入力します。
フォルダ名は,直前に読んだメール・メッセージを入れるフォルダの名前です。フォルダが存在しない場合は,次のような問い合わせメッセージが表示されます。
ここで,フォルダを新たに作成するかどうかを答えます。
現在存在するフォルダの一覧を表示することができます。フォルダが存在するということは,その中にメール・メッセージが入っていることを意味します。メール・メッセージの入っていない空のフォルダはありません。フォルダの一覧を表示するには,DIRECTORY/FOLDER サブコマンドを使用します。次のように入力します。
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