|
≫ |
|
|
|
はじめよう!日本語 OpenVMS
はじめよう!日本語 OpenVMS
付録 E レキシカル関数一覧
レキシカル関数は,DCL コマンド・ラインやコマンド・プロシージャ内で使うことのできる関数です。レキシカル関数は,現在のプロセスに関する情報 ( たとえば,デフォルトのディレクトリなど ),あるいは別の文字列に関する情報 ( たとえば,文字列の長さや位置 ) を得ることができます。
ここでは,よく使用されるレキシカル関数をまとめます。
各レキシカル関数についての詳細は,『DCLディクショナリ』を参照してください。
表 E-1 システムとその処理に関する情報入手のためのレキシカル関数
F$FILE_ATTRIBUTES(ファイル指定,
項目)
|
特定のファイルに関する情報を得る
|
F$MESSAGE(コード)
|
特定のシステムの状態値に対応するメッセージを得る
|
F$GETDVI(デバイス名,項目)
|
特定のデバイスの情報を得る
|
F$GETJPI(プロセス識別コード,項目)
|
特定のプロセスの会計情報,状態値情報,識別情報を得る
|
F$GETQUI(ファンクション,
[アイテム],[オブジェクトID],[フラグ])
|
キューとジョブに関する情報を得る
|
F$GETSYI(項目[,ノード名])
|
システムに関する状態値情報と識別情報を得る
|
F$PARSE(ファイル指定[,デフォルト
指定][,関連指定][,フィールド][,タイプ])
|
ファイル記述の指定した部分を入手したり,ファイル記述の一部を変更する
|
F$PID(プロセス・シンボル)
|
システムに存在するプロセスの PID を得る
|
F$SEARCH(ファイル指定[,文字列識別子])
|
完全なファイル指定を得る
|
F$TIME()
|
現在の日付と時刻を
dd-mmm-yyyy hh:mm:ss.cc の形式で得る
|
F$IDENTIFIER(UIC,変換タイプ)
|
UIC を数値から文字列に,またはその逆の変換を行う
|
表 E-2 利用者プロセスについての情報入手のためのレキシカル関数
F$DIRECTORY()
|
現在のデフォルト・ディレクトリ名を得る
|
F$MODE()
|
現在のプロセスのモード(会話,バッチ,ネットワーク,その他のいずれか)を得る
|
F$PRIVILEGE(特権状態)
|
プロセスが指定した特権を持っているかどうかを判断する
|
F$PROCESS()
|
現在のプロセスの名前を得る
|
F$SETPRV(特権状態)
|
プロセスの特権を設定し,もとの設定を得る
|
F$USER()
|
現在のプロセスの UIC を得る
|
F$VERIFY([プロシージャ値][,イメージ値])
|
VERIFY 機能をオンかオフに設定したり,判断したりする
|
F$ENVIRONMENT(項目)
|
DCL コマンド実行時の環境を得る
|
F$TRNLNM(論理名[,テーブル]
[,インデックス][,モード][,ケース]
[,項目])
|
論理名の翻訳を 1 レベルだけ行う
|
表 E-3 文字列や整数の操作のためのレキシカル関数
F$CVSI(ビット位置,幅,文字列)
|
文字列の一部を取り出し,それを符号の付いた 10 進整数に変換する
|
F$CVUI(ビット位置,幅,文字列)
|
文字列の一部を取り出し,それを符号のない整数に変換する
|
F$CVTIME([入力時刻][,出力時刻]
[,フィールド])
|
dd-mmm-yyyy hh:mm:ss.cc という形式の ASCII 文字列を指定した形式の文字列に変換する
|
F$EXTRACT(相対位置,けた数,文字列)
|
指定した文字列の一部を取り出す
|
F$FAO(制御文字列[,アーギュメント 1,
アーギュメント 2,…,アーギュメント 15])
|
文字列を指定形式の出力文字列に合成する
|
F$INTEGER(式)
|
数値文字列をそれに対応する整数に変換する
|
F$LENGTH(文字列)
|
文字列の長さを得る
|
F$LOCATE(部分文字列,文字列)
|
与えられている文字列の中で指定されている部分文字列の位置を見つける
|
F$STRING(式)
|
整数演算式を数値列に変換する
|
F$EDIT(文字列,リスト)
|
文字列をリストで指定した形式で編集する
|
F$ELEMENT(番号,区切り文字,文字列)
|
指定された区切り文字で区切られた要素から文字列を取り出す
|
F$TYPE(シンボル名)
|
シンボルのデータ・タイプを決定する
|
|