はじめよう!日本語 OpenVMS
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 7.7.6 日本語 EVE の終了  [Ctrl] + [Z] |    |  
  
日本語 EVE を終了するときは,[Ctrl] + [Z] を押します。これで日本語 EVE エディタの使用は終了し,SAMPLE.TXT というファイルが作成されます。
 ファイルを保存しない場合は,[Do] キーを押して,画面下のコマンド・ラインに QUIT コマンドを入力してください。次に 
[Return] を押すと,ファイルを作成せずに編集セッションを終了します。
 
 
   |   注意 
[Do] キーは,PC では [Shift] + 
[F6] を使用します。
 | 
 
 
 
  
文字や行の削除,挿入操作に使用するキーには,次のものがあります。
 
 
 
| <
X|
 | 
カーソルの左側の文字が削除される。
  (PC では
[Back Space] キー)
  | 
 
| 
[Select]
 | 
文章中のある領域を選択できる。選択を取り消すときは,もう 1 度
[Select] キーを押す。
  (Reflection では
[End] キー,Tera Term Pro では,
[Delete] キー)
  | 
 
| 
[Remove]
 | 
選択した部分を 1 度に削除できまる。
  (Reflection では
[Delete] キー,Tera Term Pro では,
[Page Up] キー )
  | 
 
| 
[Insert Here]
 | 
[Remove] キーによって削除した部分を,文章中の任意の場所にそのまま挿入できる。
  (Reflection では
[Insert] キー,Tera Term Pro では,
[Home] キー)
  | 
 
 
  
 日本語 EVE には,テキストの編集やカーソルの移動などの操作を行うために,日本語 EVE コマンドが用意されています。日本語 EVE コマンドの入力には,次の 2 つの方法があります。
 
- 定義済みのキーを押す方法
 - 
Command:プロンプトに対してコマンドを入力する方法
  
 
 7.9.1 日本語 EVE コマンドを入力するための定義済みキーを使用する |    |  
  
 日本語 EVE は省略時の設定として,一部のキーに日本語 EVE コマンドを定義しています。定義済みキーは,それぞれ 1 つの編集コマンドを実行します。
 定義済みキーは,キーパッドによって異なります。 表 7-2 は編集でよく使用される日本語 EVE コマンドと JVMS キーパッドで定義されているキーの一覧です。 JVMS キーパッド以外のキーパッドでの定義済みキーについては,『日本語 EVE ユーザーズ・ガイド』をご覧ください。
 
 
表 7-2 JVMS キーパッドの便利な定義済みキー
 
 
| 
TOP
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[↑]
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[↑]
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[↑]
 | 
 
| 
BOTTOM
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[↓]
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[↓]
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[↓]
 | 
 
| 
START OF LINE
 | 
[Ctrl] +
[H] または
 
[Ctrl] +
[G] → 
[←]
 | 
[Ctrl] +
[H] または
 
[Ctrl] +
[G] → 
[←]
 | 
[Ctrl] +
[H] または
 
[Ctrl] +
[G] → 
[←]
 | 
 
| 
END OF LINE
 | 
[Ctrl] +
[E] または
 
[Ctrl] +
[G] → 
[→]
 | 
[Ctrl] +
[E] または
 
[Ctrl] +
[G] → 
[→]
 | 
[Ctrl] +
[E] または
 
[Ctrl] +
[G] → 
[→]
 | 
 
| 
CODE
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[X]
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[X]
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[X]
 | 
 
| 
KIGOU
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[Z]
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[Z]
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[Z]
 | 
 
| 
DO
 | 
[Do] または
[PF4]
 | 
[Shift] +
[F6]
 | 
[Shift] +
[F6]
 | 
 
| 
EXIT
 | 
[Ctrl] +
[Z] または
[F10]
 | 
[Ctrl] +
[Z] または
[F10]
 | 
[Ctrl] +
[Z] または
[F10]
 | 
 
| 
HELP KEYPAD
 | 
[HELP]
 | 
[Ctrl] +
[F5]
 | 
[Ctrl] +
[F5]
 | 
 
| 
TAB
 | 
[TAB]
 | 
[TAB]
 | 
[TAB]
 | 
 
| 
DELETE
 | 
<
X|
 | 
[Back Space]
 | 
[Back Space]
 | 
 
| 
RETURN
 | 
[Return] または
[Enter]
 | 
[Enter]
 | 
[Enter]
 | 
 
| 
FIND
 | 
[Find]
 | 
[Home]
 | 
[Home]
 | 
 
| 
INSERT HERE
 | 
[Insert Here]
 | 
[Insert]
 | 
[Insert]
 | 
 
| 
REMOVE
 | 
[Remove]
 | 
[Delete]
 | 
[Page Up]
 | 
 
| 
SELECT
 | 
[Select]
 | 
[End]
 | 
[Delete]
 | 
 
| 
NEXT SCREEN
 | 
[Next]
 | 
[Page Down]
 | 
[Page Down]
 | 
 
| 
PREVIOUS SCREEN
 | 
[Prev]
 | 
[Page Up]
 | 
[End]
 | 
 
| 
NEXT WINDOW
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[Next]
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[Page Down]
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[Page Down]
 | 
 
| 
PREVIOUS WINDOW
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[Prev]
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[Page Up]
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[End]
 | 
 
| 
RECALL
 | 
[Ctrl] +
[B]
 | 
[Ctrl] +
[B]
 | 
[Ctrl] +
[B]
 | 
 
| 
REMEMBER
 | 
[Ctrl] +
[R]
 | 
[Ctrl] +
[R]
 | 
[Ctrl] +
[R]
 | 
 
| 
ERASE START OF LINE
 | 
[Ctrl] +
[U]
 | 
[Ctrl] +
[U]
 | 
[Ctrl] +
[U]
 | 
 
| 
ERASE WORD
 | 
[Ctrl] +
[J] または
[F13]
 | 
[Ctrl] +
[J] または
[F13]
 | 
[Ctrl] +
[J] または
[F13]
 | 
 
| 
RESTORE WORD
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[F13]
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[Shift] +
[F3]
 | 
[Ctrl] +
[G] → 
[Shift] +
[F3]
 | 
 
 
 
 7.9.2 Command: プロンプトで日本語 EVE コマンドを入力する |    |  
  
 
Command:プロンプトに対して日本語 EVE コマンドを入力するには,次のようにします。
 
- [Do] キーを押す 
 [Do] キーを押すと,日本語 EVE は,ステータス・ラインのすぐ下のコマンド・ウィンドウに
Command:というプロンプトを表示します。
 
   |   注意 
[Do] キーは,PC では [Shift] + 
[F6] を使用します。
 | 
 
 
 
 
 
 - Command:プロンプトに対して,日本語EVEコマンドを入力する 
 
Command:プロンプトに続いて,日本語 EVE コマンドを入力します。コマンドは大文字でも小文字でもかまいません。  次の例では,EXIT コマンドを入力しています。
 
 
 このとき,さらにパラメータの指定が必要な場合は,コマンド・ウィンドウに入力を要求するプロンプトが表れます。  次の例では,15 行目に移動するために LINE コマンドを入力し,次に表示される
Line Number:プロンプトに対して 15 を入力しています。
 
 
 
    Command: LINE
 
    Line Number: 15    
 |  
 
  - [Return] キー(または 
[Do] キー)を押す
 
   |   注意 
[Do] キーは,PC では [Shift] + 
[F6] を使用します。
 | 
 
 
 
 これで日本語 EVE は,コマンドを実行します。
  
 
 7.9.3 日本語 EVE コマンドの実行例 |    |  
  
 現在の編集画面が次のようになっているとします。
  
 
[Do] キーを押します。次に
Command:プロンプトに続いて,SELECT ALL と入力します。
 
 
   |   注意 
[Do] キーは,PC では [Shift] + 
[F6] を使用します。
 | 
 
 
 
 
 
[Return] キーを押すと,コマンドが実行されます。この例ではテキストがすべて選択された状態になります。([Select] キーを押すと選択が解除され元に戻ります。)
  
 
  
日本語 EVE エディタでは,選択したキーパッドによりカーソルを移動する方法が少し違います。ここでは,JVMS キーパッドを選んだ場合で説明します。
 
表 7-3 は,JVMS キーパッドでカーソルを移動するための定義済みキーと,対応する日本語 EVE コマンドを示しています。  
 
表 7-3 JVMS キーパッドのカーソル移動に関する定義済みキー
 
| 
[↑]
 | 
MOVE UP
 | 
カーソルを 1 行上に移動
 | 
 
| 
[↓]
 | 
MOVE DOWN
 | 
カーソルを 1 行下に移動
 | 
 
| 
[←]
 | 
MOVE LEFT
 | 
カーソルを 1 文字,あるいは 1 カラム左に移動
 | 
 
| 
[→]
 | 
MOVE RIGHT
 | 
カーソルを 1 文字,あるいは 1 カラム右に移動
 | 
 
[Ctrl] +
[H] または
 
[Ctrl] +
[G] → 
[←]
 | 
START OF LINE
 | 
カーソルを現在行の先頭に移動
 | 
 
[Ctrl] +
[E] または
 
[Ctrl] +
[G] → 
[→]
 | 
END OF LINE
 | 
カーソルを現在行の最後に移動
 | 
 
| 
[Ctrl] +
[G] → 
[↑]
 | 
TOP
 | 
カーソルを現在のバッファの先頭に移動
 | 
 
| 
[Ctrl] +
[G] → 
[↓]
 | 
BOTTOM
 | 
カーソルを現在のバッファの最後に移動
 | 
 
| 
[F11]
 | 
CHANGE DIRECTION
 | 
現在のバッファの方向 ( カーソルの移動方向 ) を変更する。バッファの方向はステータス・ラインに表示 (Forward または Reverse) される。
 | 
 
[F14] または
 
[Ctrl] +
[A]
 | 
CHANGE MODE
 | 
現在のバッファの入力モードを切り替える。入力モード (Insert または Overstrike) はステータス・ラインに表示される。
 | 
 
 
 
 
 
カーソル移動の設定 
カーソルの移動の設定には,次の 2 があります。日本語 EVE コマンド・ラインで好みの設定にすることができます。
SET CURSOR BOUND
 バッファの使用されていない部分(余白)に移動できない設定です。たとえば,カーソルが行の最後にある時に 
[→] キーを押すと,カーソルは行の先頭に移動します。カーソルが右マージンより右に移動することはありません。
 
SET CURSOR FREE
 デフォルトの設定です。文字がすでにあるかどうかとは無関係に,カーソルはバッファ内のどこにでも移動できます。  
 | 
 
 
 
 
 7.10.1 カーソル移動の例 |    |  
  
現在の編集画面が次のようになっているとします。
  
 
カーソルは,ユーザが挿入したテキストの最後に移動します。カーソルをファイルの先頭に移動するには, 
[Ctrl] + [G] を押したあと,[↑] キーを押します。
  
 
カーソルを行の最後に移動するには, 
[Ctrl] + [E] を押します。
  
 
カーソルを行の最初に移動するには, 
[Ctrl] + [H] を押します。
  
 
カーソルをバッファの最後に移動するには, 
[Ctrl] + [G] を押したあと,[↓] キーを押します。
  
 
  
コマンド名は短縮することもできます。他のコマンド名と区別できない短縮形を入力すると,対応するコマンドのリストが表示され,適切なコマンドを選択するように促すプロンプトが表示されます。もう 1 度,他のコマンド名と区別できるように入力し直してください。
  
 
  
文章中から特定の文字列を探し出すには,FIND コマンドを使用します。
 
[Do] キーを押して FIND と入力し,[Return] キーを押します。プロンプトが表示されたら探したい文字列を入力します。カーソルが検索された文字列に移動します。なお,FIND コマンドは, [Find] キー (Reflection では [Home] キー, Tera Term Pro では [Insert] キー) を押すことによって同様に実行できます。
 
 
   |   注意 
[Do] キーは,PC では [Shift] + 
[F6] を使用します。
 | 
 
 
 
現在の編集画面が次のようになっているとします。
  
 
FIND コマンドを入力します。
Find (順方向):プロンプトが表示されるので,このプロンプトに続けて,"議題 " と入力してください。
  
 
[Return] キーを押すと,文章中の " 議題 " が検索され,高輝度表示になります。
  
 
 
 
      |