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OpenVMS マニュアル |
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HP OpenVMS
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目次 | 索引 |
第 9 章
EFI Utilities for OpenVMS
以降では,各 EFI ユーティリティについて詳しく説明します。
VMS_BCFG は EFI の bcfg を拡張したもので, OpenVMS デバイス名をサポートし, FC ブート・デバイスに必要な機能が追加されています。 OpenVMS デバイス名をパラメータとして使用することに加え,このユーティリティでは,慣れ親しんだ OpenVMS の構文を使用して,オプションの VMS ブート・フラグをブート・オプション・エントリに設定することができます。
マルチパス・デバイスの場合は,指定した OpenVMS デバイスにすべてのアクティブ・パスが自動的に追加されます。また,説明に WWID が追加されるため,選択されている FC パスが分かるようになっています。
このユーティリティは,すべてのディスク・デバイスおよびネットワーク・デバイスと互換性があります。
9.1 EFI ユーティリティについて
指定した OpenVMS デバイス名を使用して, EFI Boot Manager にエントリを追加します。
ダンプ・デバイスとデバッグ・デバイスに,指定した OpenVMS デバイスを設定します。
EFI コンソールによってマッピングされたデバイスについて,OpenVMS デバイス名を表示します。
VMS_BCFG
指定した OpenVMS デバイス名を使用して, EFI Boot Manager にエントリを追加します。
形式
VMS_BCFG driver|boot [dump][add # デバイス名 -fl x,y "説明"][rm #] [mv # #] [-v]
パラメータ
driver
ブート・ドライバ・リストを選択します。
boot
以下のオプションからブート・オプション・リストを選択します。
add|set
EFI Boot Manager にエントリを追加します。
# (デフォルト=1)
新しいブート・オプションのブート位置番号。指定しないと 1 が使用され,EFI Boot Manager での最初のエントリとなります。
デバイス名
OpenVMS デバイス名を指定します。 FC デバイスの場合は,名前内の $1$ は省略できます。
-flags x,y (デフォルト=なし)
指定した OpenVMS フラグがブート・オプションに渡されます。指定しない場合,フラグは渡されません。
説明
ブート・オプションの Unicode/ASCII の説明です。マルチパス FC デバイスの場合は,デバイスの WWID が説明に追加されます。
dump|show
ブート・オプション・リストを表示します。
rm|delete #
ブート位置番号に対応するエントリを削除します。
mv|rename # #
指定したブート位置番号を,最初の番号から 2 番目の番号に変更します。
例
#1 |
---|
fs1:\efi\vms> vms_bcfg boot show The boot option list is: 01. VenHw(D65A6B8C-71E5-4DF0-A909-F0D2992B5AA9) "EFI Shell [Built-in]" OPT |
この例では,ブート・オプション・リストを表示しています。
#2 |
---|
fs1:\efi\vms> vms_bcfg boot add 2 $1$dga3730 -fl 1,0 "DGA3730 Root 1" VMS: DGA3730 Fibre Device EFI: fs1: Acpi(000222F0,200)/Pci(1|1)/Fibre(50001FE10011B15D),Lun(D) vms_bcfg: Add boot option as 2 vms_bcfg: Add the next available VMS path? (Yes/No) [YES] VMS: DGA3730 Fibre Device EFI: fs9: Acpi(000222F0,300)/Pci(1|0)/Fibre(50001FE10011B15C),Lun(D) vms_bcfg: Add boot option as 3 vms_bcfg: Add the next available VMS path? (Yes/No) [YES] EFI Boot Manager ver 1.10 [14.61] Firmware ver 2.21 [4334] Please select a boot option EFI Shell [Built-in] DGA3730 Root 1 Fibre(50001FE10011B15D) DGA3730 Root 1 Fibre(50001FE10011B15C) Boot Option Maintenance Menu System Configuration Menu Use ^ and v to change option(s). Use Enter to select an option. |
この例では,マルチパス FC ディスクを EFI Boot Manager のブート・オプション・リストに追加しています。
VMS_SET |
指定した OpenVMS デバイスを, ダンプ・デバイスおよびデバッグ・デバイスとして設定します。
VMS_SET dump_dev|debug_dev [デバイス名]
dump_dev [デバイス名]
DOSD (Dump Off System Disk) 機能で使用する NVRAM 変数 DUMP_DEV に,指定した OpenVMS ダンプ・デバイスを設定します。マルチパス FC デバイスの場合は,他の FC デバイス・パスが自動的に追加されます。debug_dev [デバイス名]
SCD (System Code Debugger) で使用する NVRAM 変数 DEBUG_DEV に,指定した OpenVMS デバッグ・デバイスを設定します。
#1 |
---|
fs1:\efi\vms> vms_set dump_dev dga3730 VMS: DGA3730 Fibre Device EFI: fs1: Acpi(000222F0,200)/Pci(1|1)/Fibre(50001FE10011B15D), Lun(D) VMS: DGA3730 Fibre Device EFI: fs9: Acpi(000222F0,300)/Pci(1|0)/Fibre(50001FE10011B15C), Lun(D) |
この例では,指定した OpenVMS デバイス名をダンプ・デバイスとして設定しています。
#2 |
---|
fs1:\efi\vms> vms_set debug_dev eia0 VMS: EIA0 0-30-6E-39-E7-55 EFI: Acpi(000222F0,0)/Pci(3|0)/Mac(00306E39E755) |
この例では,ネットワーク・デバイス eia0をダンプ・デバイスとして設定しています。
VMS_SHOW |
EFI コンソールによってマッピングされたデバイスについて,OpenVMS デバイス名を表示します。
vms_show device|dump_dev|debug_dev [デバイス名] [-fs]
device
EFI コンソールによってマッピングされたブート可能なすべてのデバイスと,それに相当する OpenVMS デバイス名を表示します。最初の出力行には, OpenVMS デバイス名とそのデバイスに関する詳細情報が表示されます。詳細情報には,デバイスがディスクの場合はベンダ識別子と製品識別子が表示され,デバイスがネットワーク・デバイスの場合は MAC アドレスが表示されます。
2 番目の出力行には,ファイル・システムの指定 (fsx>:) とそれに相当する EFI デバイス・パスが表示されます。
[デバイス名]
指定した場合,その OpenVMS デバイス名と EFI コンソールのマッピングが突き合わされます。マルチパス FC デバイスの場合は,指定した OpenVMS デバイス名に関連するすべてのパスが表示されます。dump_dev
DOSD (Dump Off System Disk) 機能で使用する OpenVMS ダンプ・デバイスを表示します。debug_dev
OpenVMS デバッグ・デバイスを表示します。-fs
システム・ディスクだけがあるデバイスの OpenVMS デバイス名を表示します。
#1 |
---|
fs1:\efi\vms> vms_show dev dkb0 VMS:DKB0 HP 18.2GST318406LC HP05 EFI: fs0: Acpi(000222F0,100)/Pci(1|1)/Scsi(Pun0,Lun0) |
この例では,指定した OpenVMS デバイス名の EFI デバイス・パスを表示します。
#2 |
---|
fs1:\efi\vms> vms_show dump VMS: DGA3730 COMPAQ HSV110 (C)COMPAQ3014 EFI: fs1: Acpi(000222F0,200)/Pci(1|1)/Fibre(50001FE10011B15D),Lun(D) |
この例では,OpenVMS DUMP_DEV デバイスの設定を表示します。
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