HP OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル
第 26 章 XA Gateway Control Program ユーティリティ (XGCP)
OpenVMS Alpha システムと OpenVMS Integrity システムでは, XA Gateway Control Program ユーティリティ (XGCP) は, DECdtm XA Gateway との管理インタフェースを提供し, DECdtm XA Gateway で使用されるトランザクション・ログを作成します。また,XA Gateway サーバの停止と再起動にも使用できます。
DECdtm XA Gateway では, RMS Journaling または Oracle Rdb などの DECdtm 準拠のリソース・マネージャを XA 準拠のトランザクション・マネージャとともに使用できます。
次の表は XGCP コマンドの一覧です。
CREATE_LOG
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新しい XA Gateway ログを作成する
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EXIT
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XGCP を終了する
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START_SERVER
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XA Gateway サーバを起動する
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STOP_SERVER
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XA Gateway サーバを停止する
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形式
RUN SYS$SYSTEM: XGCP
説明
XGCP を起動するには,DCL プロンプトに対して次のコマンドを入力します。
XGCP から次のプロンプトが表示されるので,ここから XGCP コマンドを入力できます。
XGCP を終了するには,XGCP プロンプトに対して EXIT コマンドを入力するか, Ctrl/Z を押します。
新しい XA Gateway ログを作成します。 SYSPRV 特権,または SYS$JOURNAL ディレクトリに対する読み込みと書き込みのアクセスが必要です。
形式
CREATE_LOG /GATEWAY_NAME=名前 /SIZE=サイズ
パラメータ
なし。
修飾子
/GATEWAY_NAME=名前この修飾子は必須です。 15 文字以内でゲートウェイ名を指定します。
SYS$JOURNAL:name.DDTM$XG_JOURNAL というファイル名のゲートウェイ・ログが作成されます。 XA アプリケーションを実行させる各ゲートウェイ名に対して別個のゲートウェイ・ログが作成されます。
/SIZE=サイズログの初期サイズをブロック単位で指定します。この修飾子を省略した場合は,ログは初期サイズ 242 ブロックで作成されます。ログ・ファイルのサイズは必要に応じて自動的に拡張されます。
例
XGCP> CREATE_LOG/GATEWAY_NAME=MYLOG1/SIZE=150
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SYS$JOURNAL:MYLOG1.DDTM$XG_JOURNAL というゲートウェイ・ログが作成されます。初期サイズは 150 ブロックです。
XGCP を終了します。Ctrl/Z を押すことでも XGCP を終了できます。
形式
EXIT
パラメータ
なし。
修飾子
なし
XA Gateway サーバを起動します。 IMPERSONATE 特権が必要です。
形式
START_SERVER
パラメータ
なし。
修飾子
なし
例
DCL コマンド・ファイル SYS$STARTUP:DDTM$XG_STARTUP.COM を実行し,このファイルが DDTM$XG_SERVER というサーバ・プロセスを起動します。
DDTM$XG_SERVER という XA Gateway サーバ・プロセスを現在のノードで停止させます。
OPER,SYSPRV,および AUDIT 特権が必要です。
形式
STOP_SERVER
パラメータ
なし。
修飾子
なし
例
この例のコマンドは,ゲートウェイ・サーバ・プロセス DDTM$XG_SERVER を停止します。
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