ACP_BASEPRIO (D)
すべての ACP の基本優先順位を設定します。DCL の SET PROCESS/PRIORITY コマンドにより,個々の ACP の基本優先順位を再設定することができます。XQP には適用されません。
ACP_DATACHECK (D)
ACP_DATACHECK は,ファイル・ヘッダなどの内部ファイル・システム・メタデータに対して実行される一貫性チェックを制御します。
ACP_DATACHECK はビット・マスクです。次の表は現在定義されているビットを示しています。
0
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読み込み操作に対して一貫性チェックを実行するときは,このビットをセットする。
このビットをセットすると,ファイル・システム・メタデータを読み込む後続のすべての IO$_READLBLK 操作に対して,IO$M_DATACHECK 関数修飾子が自動的に設定される ( 『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照)。
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1
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書き込み操作に対して一貫性チェックを実行するときは,このビットをセットする。
このビットをセットすると,ファイル・システム・メタデータを読み込む後続のすべての IO$_WRITELBLK 操作に対して,IO$M_DATACHECK 関数修飾子が自動的に設定される ( 『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照)。
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2
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書き込み後の読み込み一貫性チェックを実行するときは,このビットをセットする。
これはビット 1 を設定するのと同じであるが,この場合,チェックするのはファイル・システムであり,下位レベルのデバイスやディスク・ドライバではない。
書き込み後の読み込み一貫性チェックは,デファード書き込みでは実行できない。このビットがセットされている場合には,デファード書き込みはオフになる。
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3
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弊社が使用するために確保されている。0 でなければならない。
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4
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弊社が使用するために確保されている。0 でなければならない。
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5 と 6
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これらの 2 つのビットは,ディレクトリ・ブロックの読み込みと書き込みに対して実行されるチェックを制御する。4 種類のレベルのいずれかを選択できる。
ブロックが正しいディレクトリ・ブロックであるかどうか (読み込みのみ)
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0
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0
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0
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ブロックが正しいディレクトリ・ブロックであるかどうか (読み込みと書き込み)
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1
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0
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1
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ブロックが正しいディレクトリ・ブロックであり,有効なエントリが格納されているかどうか (読み込みと書き込み)
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2
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1
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0
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ブロックが有効なディレクトリ・ブロックであり,正しい英数字の順序で有効なエントリが格納されているかどうか (読み込みと書き込み)
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3
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1
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1
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SYSTEM_CHECK システム・パラメータを 1 に設定すると,ディレクトリ・ブロックのレベル 3 のチェックが有効になる。 書き込みエラーになると,BUGCHECK が発生し,システムがクラッシュする。読み込みエラーの場合は,操作が終了し,エラー状態 SS$_BADDIRECTORY が戻される。
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7
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弊社が使用するために確保されている。0 でなければならない。
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ACP_DINDXCACHE (A,D,F)
ディレクトリ・インデックス・キャッシュのサイズとキャッシュ全体で使用しているバッファ数を制御します。また,一時的インデックスをディレクトリ・ファイルに作成するので,検索時間が短縮されディレクトリ・ヘッダの検索処理が低減します。
ACP_DIRCACHE (A,D,F)
ディレクトリ・ブロックのキャッシングに使用するページ数を設定します。値が小さすぎると XQP 入出力動作が過剰となり,値が大きすぎるとディレクトリ・データ・ブロック・キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。
ACP_EXTCACHE (D,F)
拡張キャッシュのエントリ数を設定します。各エントリは,ディスク上の連続する空き空間領域を 1 つ指します。 0 はキャッシュなしを意味します。値が小さすぎると XQP 入出力動作が過剰となり,値が大きすぎると拡張キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。
ACP_EXTLIMIT (D)
拡張キャッシュが指すことができる空き空間最大量を,ディスク上で現在利用できる空きブロック数の 1000 分の 1 単位で指定します。たとえば,ディスク上の空き空間が 20,000 ブロックである場合に 10 を指定すると,拡張キャッシュが 200 ブロックに制限されます。
通常は計算で求めたインストール済みの値で充分ですが, 4 つ以上の OpenVMS Cluster ノード・システムを使用している場合は,このパラメータを調整してもよいでしょう。
ACP_FIDCACHE (D,F)
キャッシュ対象のファイル識別スロット数を設定します。1 はキャッシュなしを意味します。値が小さすぎると XQP 入出力動作が過剰となり,値が大きすぎると FID キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。
ACP_HDRCACHE (A,D,F)
ファイル・ヘッダ・ブロックのキャッシングに使用するページ数を設定します。値が小さすぎると XQP 入出力動作が過剰となり,値が大きすぎるとファイル・ヘッダ・キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。
ACP_MAPCACHE (A,D,F)
インデックス・ファイル・ビットマップ・ブロックのキャッシングに使用するページ数を設定します。値が小さすぎると XQP 入出力動作が過剰となり,値が大きすぎるとビットマップ・キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。
ACP_MAXREAD (D)
1 回の入出力動作で読み込むディレクトリ・ブロックの最大数を設定します。
ACP_MULTIPLE (A,D)
異種デバイスにマウントされた各ボリュームに対し,独立した XQP ディスク・キャッシュの作成を許可(1)または禁止します(0) (省略時の設定では作成されます)。 4.0 より前のバージョンでこのパラメータを許可した場合,各デバイスに対して独立した ACP プロセスが作成されます。現在ではプロセスごとの XQP が ACP 動作を処理するので,独立したプロセスは作成されません。複数のキャッシュは通常不要です。小容量のキャッシュを複数個使用するより,大容量のキャッシュを 1 つ使用した方が効率的です。DCL の MOUNT コマンドにより,ボリューム単位でこのパラメータを無効にすることができます。
ACP_QUOCACHE (A,D,F)
キャッシュ対象のクォータ・ファイル・エントリ数を設定します。0 はキャッシュなしを意味します。値が小さすぎると XQP 入出力動作が過剰となり,値が大きすぎるとクォータ・キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。
ACP_REBLDSYSD
拡張キャッシング,ファイル番号キャッシング,ディスク・クォータ・キャッシングのいずれかが許可された状態でシステム・ディスクが正しくディスマウントされなかった場合,システム・ディスクを再作成するかどうかを指定します。省略時の値 (1) は,システム・ディスクを再作成します。値を0に設定するということは,ディスクを再構築しないことを意味します。
ディスマウントする前にボリュームに許可されていたキャッシング量によっては,再作成動作にかなりの時間がかかる可能性があります。 0 を指定すると,ディスクが直ちにアクティブに戻ります。 0 を設定すれば,DCL の SET VOLUME/REBUILD コマンドで随時ディスクを再作成することができます。
ACP_SHARE (D)
最初に使用した ACP にグローバル・セクションの作成を許可(0)または禁止(1)します。以降の ACP は,最初の ACP のコードを共用します。ACP_MULTIPLE を設定した場合は,このパラメータをオン (0) に設定してください。
ACP_SWAPFLGS (A, D)
次の 4 種類の ACP クラスに対し,4 ビットの値を使用してスワップを許可または禁止します。
0
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MOUNT/SYSTEM でマウントしたディスク
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1
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MOUNT/GROUP でマウントしたディスク
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2
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プライベート・ディスク
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3
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磁気テープ ACP
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ビットの値が 1 である場合,該当する ACP クラスをスワップできます。 10 進値 15 (16 進値 F - すべてのビットが ON) は,すべてのクラスの ACP のスワップを許可します。10 進値 14 は,/SYSTEM 修飾子を指定してマウントしたボリュームの ACP のスワップを禁止しますが,他の ACP のスワップは許可した状態のままとします。ディスク ACP が存在するのは,マウント時に指定した場合または Files-11 オン・ディスク構造レベル 1 ディスクがマウントされている場合だけです。通常,ファイル ACP は存在しないので,意味を持つのはビット 3 だけです。
ACP_SYSACC (A, D)
/SYSTEM 修飾子を指定してマウントしたディスクについてキャッシュする,ディレクトリ・ファイル制御ブロック (FCB) の数を設定します。各ディレクトリ FCB は,ディレクトリの各ブロック (16 ブロックを超えるディレクトリの場合はブロック・グループ) の最終エントリの第 1 文字を格納する 16 バイトの配列です。ディレクトリのエントリはアルファベット順であるため,必要なディレクトリ・ブロックを,キャッシュした FCB によって迅速にアクセスできます。このパラメータ値は,各システム・ボリュームで同時に使用するディレクトリ数とほぼ同じにします。この値は,DCL の MOUNT コマンドで /ACCESSED 修飾子を指定することにより,ボリューム単位で上書きされることがあります。FCB が大量の非ページング動的プール空間を要するため,物理メモリ容量が小さくてファイル動作があまりないシステムでは,このパラメータに小さい値を設定してください。
値が小さすぎると XQP 入出力動作が過剰となり,値が大きすぎると FCB キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。
ACP_WINDOW (D)
/SYSTEM 修飾子を指定してマウントしたディスクにおいて,省略時のファイル・アクセスで 1 つのウィンドウに割り当てるウィンドウ・ポインタの省略時の数を設定します。
ACP_WORKSET (D)
ACP のワーキング・セットの省略時のサイズを設定します。 0 を指定すると,ACP がサイズを計算します。0 以外の値は,メモリ容量が小さい小型システムだけに設定してください。値が小さすぎると ACP ページが過剰となり,値が大きすぎると ACP が物理メモリを消費しすぎます。プロセス単位の XQP には,影響しません。
ACP_WRITEBACK (D)
ACP_WRITEBACK は,ファイル・ヘッダへのデファード書き込みを可能にするかどうかを制御する動的システム・パラメータです。省略時の値は 1 で,ファイル・ヘッダへのデファード書き込みを可能にします。この機能を無効にするには, ACP_WRITEBACK を 0 に設定します。
このシステム・パラメータは,ファイル・ヘッダへのデファード書き込みを要求できる,PATHWORKS などのアプリケーションのみに影響を与えます。デファード書き込み機能は Files-11 ODS--1 ボリュームでは利用できません。
ACP_XQP_RES
XQP を現在メモリに常駐させるかどうかを制御します。省略時の値の 1 では,XQP がメモリに永久に常駐します。ユーザが少なく,XQP を要するファイル動作がほとんどないか皆無であるような,メモリ容量が制限されたシステム以外では省略時の値を変更しないようにしてください。XQP を要するファイル動作とは,ファイルのオープンやクローズ,ディレクトリ検索,ウィンドウの切り替えなどです。
AFFINITY_SKIP
暗黙のアフィニティ(関係)の解除を制御します。値は,移動される前にプロセスがスキップする回数を示します。
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
AFFINITY_TIME
暗黙のアフィニティ(関係)の解除を制御します。値は,プロセスが演算キューに登録されている時間を示します。
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
ALLOCLASS
システムのデバイス割り当てクラスを指定します。デバイス割り当てクラスは,1 つのデバイスを指す複数のアクセス・パスの共通ロック・リソース名を求めるときに使用します。
ARB_SUPPORT (D)
(Alpha および Integrity) ARB (Access Rights Block) 互換オプションである ARB_SUPPORT システム・パラメータは,ARB の代わりに,新規のスレッド毎のセキュリティ Persona Security Block(PSB)データ構造を使用するようにはまだ更新されていない製品をサポートするために特別に提供されています。 ARB_SUPPORT を 2 または 3 (省略時の値) から別の値に変更すると,これらの製品の動作に影響を与える可能性があります。
| 注意
バージョン 7.3-1 のシステムでは,すべて, ARB_SUPPORT パラメータを 3 (省略時の値) に設定するようにしてください。 ARB に依存しているすべての製品,および,それに関連する構造が新しい環境に合わせて変更されていない場合には, ARB_SUPPORT パラメータを変更しないでください。
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次の表は ARB_SUPPORT パラメータを説明しています。
ISS$C_ARB_NONE
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0
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現在では使用していないカーネル・データ・セルがシステムに維持されない。プロセス生成時にフィールドはゼロに初期化される (あるいは有効でないポインタに設定される)。
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ISS$C_ARB_CLEAR
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1
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コードが後方互換性値を設定する時,現在では使用していないカーネル・データ・セルがクリアされる (あるいは有効でないポインタに設定される)。
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ISS$C_ARB_READ_ONLY
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2
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現在では使用していないセルは, $PERSONA_ASSUME が発行されたときに現在の PSB に格納される,対応するセキュリティ情報によって更新される。
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ISS$C_ARB_FULL
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3 (省略時の値)
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セキュリティ関連の操作が行われると,データは使用されなくなったセルから現在アクティブな PSB に移動される。
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AUTO_DLIGHT_SAV (D)
AUTO_DLIGHT_SAV は 1 または 0 のどちらかに設定します。省略時の値は 0 です。