日本-日本語 |
|
|
|
OpenVMS マニュアル |
|
HP OpenVMS
|
目次 | 索引 |
/QUEUE |
印刷ジョブやバッチ・ジョブを実行したキューを指定して,レコードを選択または拒否します。
/QUEUE= ([-]キュー名[,...])
/QUEUE 修飾子は,キュー名フィールド値によって処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。印刷ジョブやバッチ・ジョブの情報を格納するレコードの場合,このフィールドは,ジョブを実行したキューの名前です。/QUEUE 修飾子は,指定したキュー名フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。
/JOB と /ENTRY 修飾子も参照してください。
$ ACCOUNTING /QUEUE=SYS$MYNODE_BATCH |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。 SYS$MYNODE_BATCH キューが実行したジョブのすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
/REJECTED |
拒否したレコードを,新しいファイルにコピーします。指定したファイルを作成するディレクトリには,読み込みアクセス権と書き込みアクセス権が必要です。
/REJECTED =ファイル指定
/REJECTED 修飾子は,指定したファイルを作成し,ユーザの選択規準を満たさないレコードをバイナリ形式でこのファイルにコピーします。このファイルは,ACCOUNTING ユーティリティで処理します。ファイル指定にデバイス名やディレクトリ名を含めない場合,現在の省略時のデバイスや省略時ディレクトリが使用されます。ファイル名を省略すると,最初の入力ファイルのファイル名が使用されます (ACCOUNTING コマンドのパラメータにおける最初のファイル)。ファイル・タイプを省略すると,.REJ が使用されます。
$ ACCOUNTING /TYPE=PRINT /BINARY /OUTPUT=PRINT_INFO.DAT - _$ /REJECTED=NOT_PRINT_INFO.DAT |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理した例です。省略時のディレクトリに,ファイル PRINT_INFO.DAT と NOT_PRINT_INFO.DAT を作成します。印刷ジョブ・レコードを PRINT_INFO.DAT にコピーし,その他のレコードを NOT_PRINT_INFO.DAT にコピーします。
/REMOTE_ID |
DECnet for OpenVMS要求を実行したリモート ID を指定して,レコードを選択または拒否します。
/REMOTE_ID= ([-]リモート識別子[,...])
/REMOTE_ID 修飾子は,リモート ID フィールド値によって処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。DECnet for OpenVMS要求の情報を格納するレコードの場合,このフィールドは要求を実行したユーザを識別する文字列です。リモート・プロセスが OpenVMS ノード上にある場合,このフィールドはリモート・ノード上のユーザの名前です。/REMOTE_ID 修飾子は,指定したリモート ID フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。
/NODE と /ADDRESS 修飾子も参照してください。前者は,DECnet 要求を実行したノードの名前を指定して,レコードを選択または拒否する修飾子です。後者は,DECnet for OpenVMS要求を実行したノードのアドレスを指定して,レコードを選択または拒否する修飾子です。
$ ACCOUNTING /NODE=HQ223 /REMOTE_ID=SMITH /FULL |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。HQ223 ノードのユーザ SMITH が行った DECnet for OpenVMS要求のすべてのレコードについて,詳細レポートを出力します。
/REPORT |
要約レポートを作成する対象のリソースを指定します。
/REPORT [=(リソース[,...])]
キーワード |
リソース[,...]
レポートを作成したいリソースを指定します。次の表に,使用するキーワードを示します。
キーワード 説明 要約方法 BUFFERED_IO 2 バッファード入出力数 総数 DIRECT_IO 2 直接入出力数 総数 ELAPSED 1, 2 経過時間 総数 EXECUTION 2 プロセスが実行するイメージ数 総数 FAULTS 2 ハードとソフトのページ・フォルト数 総数 GETS 1 印刷したファイルからの GET 数 総数 PAGE_FILE 2 ページ・ファイル使用量 最大値 PAGE_READS 2 ハード・ページ・フォルト数 総数 PAGES 1 印刷したページ数 総数 PROCESSOR 2 CPU 総使用時間 総数 QIOS 1 プリンタへの QIO 数 総数 RECORDS 処理した会計情報ファイル・レコード数 総数 VECTOR_PROCESSOR 2 ベクタ CPU 使用時間(詳細については,/FULL 修飾子の説明を参照) 総数 VOLUMES 2 マウントしたボリューム数 総数 WORKING_SET 2 ワーキング・セット・サイズ 最大値
RECORDS キーワードは,キーワードまたは /REPORT 修飾子を省略した場合の省略時の値です。このキーワードは,各要約キー値のレコードの総数を出力します。
/REPORT 修飾子は,要約レポートを作成したいリソースを指定します。 /SUMMARY 修飾子で指定した各要約キー値について,総数または最大値が表示されます。指定したリソース・フィールドがないレコードを処理する場合,省略時の値 0 が使用されます。たとえば,印刷した総ページ数を PAGES キーワードで出力する場合,PRINT タイプ以外のレコードについては 0 が使用されます。
IMAGE タイプのレコードに格納されるリソース使用状況データは,PROCESS タイプのレコードに格納されるデータの一部です。たとえば,PROCESS タイプのレコードに格納される CPU 時間には,そのプロセスが実行するイメージが使用した CPU 時間が含まれます。同じリソース・データを重複してカウントしないようにするには,/TYPE 修飾子を使って IMAGE タイプのレコードを除外してください。
/REPORT 修飾子は,/SUMMARY 修飾子なしで使用することはできません。
#1 |
---|
$ ACCOUNTING /SUMMARY=IMAGE /REPORT=(RECORDS,PROCESSOR) |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。各イメージが実行された回数と消費した CPU 総時間を示す要約レポートを出力します。
#2 |
---|
$ ACCOUNTING /TYPE=-IMAGE /SUMMARY=USER /REPORT=EXECUTION |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。各ユーザが実行したイメージの総数を示す要約レポートを出力します。/TYPE 修飾子を使用して IMAGE タイプのレコードを除外し,同じデータを 2 度カウントしないようにしています。
/SINCE |
指定した時刻より後のタイムスタンプを持つレコードをすべて選択します。
/SINCE [=時刻]
会計情報ファイル内のレコードにはすべて,ファイルに記録されたときの時刻を示すタイムスタンプが付いています。/SINCE 修飾子は,指定した時刻より後のタイムスタンプを持つレコードだけを選択します。絶対時刻とデルタ時間のどちらでも指定できます。また,絶対時刻とデルタ時間を組み合わせることもできます。時刻を省略すると,現在の日付の 00:00 時刻が使用されます。
/BEFORE 修飾子も参照してください。この修飾子は,指定した時刻より前のタイムスタンプを持つレコードを選択する修飾子です。
$ ACCOUNTING /SINCE=5-JAN-2002 |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイル内で,タイムスタンプが 5-JAN-2002 以降のすべてのレコードについて,簡略レポートを出力する例です。
/SORT |
選択したレコードをソートします。
/SORT [=([-]ソート・フィールド[,...])]
キーワード |
ソート・フィールド[,...]
ソート・キーを指定します。使用するキーワードを,次の表に示します。ソート・フィールドは, 10 個まで指定できます。
キーワード ソート基準 ACCOUNT アカウント ADDRESS DECnet for OpenVMS要求を行ったノードのアドレス BUFFERED_IO バッファード入出力数 DIRECT_IO 直接入出力数 ELAPSED 経過時間 ENTRY 印刷またはバッチ・ジョブのキュー・エントリ番号 EXECUTION プロセスが実行したイメージ数 FAULTS ハードとソフトのページ・フォルト数 FINISHED レコードを会計情報ファイルに記録した時刻 GETS 印刷したファイルからの GET 数 IDENT プロセス識別子 (PID) IMAGE イメージ名 (ソート対象は,イメージ・ファイル指定のなかのファイル名部分のみ) JOB 印刷またはバッチ・ジョブの名前 NODE DECnet for OpenVMS要求を行ったノードの名前 OWNER 親プロセスの PID PAGE_FILE ページ・ファイルの最大使用量 PAGE_READS ハード・ページ・フォルト数 PAGES 印刷したページ数 PRIORITY プロセスの基本優先順位または印刷またはバッチ・キューの優先順位 PROCESS プロセス・タイプ PROCESSOR CPU 総使用時間 QIOS プリンタへの QIO 数 QUEUE 印刷またはバッチ・キューの名前 QUEUED 印刷ジョブをキューに登録した時刻 STARTED 開始時刻 STATUS 最終終了状態コード TERMINAL ターミナル名 TYPE レコード・タイプ UIC ユーザ識別コード USER ローカル・ノードのユーザ名 VECTOR_PROCESSOR ベクタ CPU 時間 (詳細については, /FULL 修飾子の説明を参照) VOLUMES マウントしたボリューム数 WORKING_SET ワーキング・セットの最大サイズ
各キーワードについては,該当する ACCOUNTING ユーティリティ修飾子を参照してください。各フィールドに対応するレコード・タイプの詳細については,/TYPE 修飾子を参照してください。
/SORT 修飾子は,各入力ファイルから選択したレコードをマージし (これらのファイルは,ACCOUNTING コマンドのパラメータとして指定),指定したソート・キーでソートします。リストの第 1 ソート・フィールドの値に基づいてレコードはソートされ,同じ値を持つレコードが 2 つ以上ある場合,第 2 ソート・フィールドの値に基づいてソートされます。以下同様に処理されます。レコードは,ソート・フィールド値に基づき,昇順でソートされます。キーワードの前にマイナス記号がある場合,レコードは降順でソートされます。
/SORT 修飾子を使用する場合,ソート・フィールドがないレコードは拒否されます。たとえば,イメージ名フィールドは IMAGE タイプのレコード以外には存在しないため,/SORT=IMAGE では IMAGE タイプ以外のレコードをすべて拒否します。同様に,/SORT=PAGES では,印刷ジョブ以外のレコードをすべて拒否します。
/SORT 修飾子は,/SUMMARY 修飾子と併用することはできません。
#1 |
---|
$ ACCOUNTING /TYPE=PRINT /SORT=USER |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。印刷ジョブのすべてのレコードについて簡略レポートを出力し,ユーザ名順で表示します。
次のようなレポートが出力されます。
Date / Time Type Subtype Username ID Source Status ------------------------------------------------------------------------- 14-JAN-2002 09:53:05 PRINT BROWN 20A00193 00040001 13-JAN-2002 13:36:04 PRINT BROWN 20A00442 00000001 13-JAN-2002 12:42:37 PRINT BROWN 20A00442 00000001 13-JAN-2002 14:43:56 PRINT DECNET_MAIL 20A00456 00000001 14-JAN-2002 19:39:01 PRINT DECNET_MAIL 20A00265 00000001 14-JAN-2002 20:09:03 PRINT DECNET_MAIL 20A00127 00000001 14-JAN-2002 20:34:45 PRINT DECNET_MAIL 20A00127 00000001 14-JAN-2002 11:23:34 PRINT FISH 20A0032E 00040001 14-JAN-2002 16:43:16 PRINT JONES 20A00070 00040001 14-JAN-2002 09:30:21 PRINT SMITH 20A00530 00040001
#2 |
---|
$ ACCOUNTING MYFILE1.DAT,MYFILE2.DAT /SORT=IMAGE - _$ /FULL /REJECTED=NON_IMAGE.DAT |
MYFILE1.DAT と MYFILE2.DAT の 2 つのファイルを処理し,IMAGE タイプのレコードの詳細レポートを出力し,イメージ名順でソートする例です。 NON_IMAGE.DAT ファイルを作成し,このファイルに IMAGE タイプ以外のすべてのレコードをコピーします。選択修飾子は使用していないので,すべてのレコードが処理対象として選択されます。ソート時,イメージ名のないレコードは拒否されます。
/STATUS |
最新の終了状態コードを指定して,レコードを選択または拒否します。
/STATUS= ([-]状態コード[,...])
/STATUS 修飾子は,最新の終了状態コード・フィールド値によって処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,USER タイプのレコード,ファイル逆方向リンク・レコード,ファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。/STATUS 修飾子は,指定した最新の終了状態コード・フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。
最新の終了状態コードをメッセージ・テキストに変換する方法については, /BRIEF 修飾子の説明を参照してください。
$ ACCOUNTING /STATUS=10D38064 |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。最新の終了状態が 10D38064 のすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
目次 | 索引 |
|