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OpenVMS マニュアル |
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HP OpenVMS
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目次 | 索引 |
/SUMMARY |
選択したレコードの要約レポートを出力します。
/SUMMARY [=(要約項目[,...])]
キーワード |
要約項目[,...]
要約キーを指定します。使用するキーワードを,次の表に示します。
キーワード 説明 ACCOUNT アカウント DATE 日付 DAY 日 (1 〜 31) HOUR 時刻 (0 〜 23) IMAGE イメージ名 (イメージ・ファイル指定のファイル名部分) JOB 印刷 / バッチ・ジョブの名前 MONTH 月 (1 〜 12) NODE DECnet for OpenVMS要求を発行したノードの名前 PROCESS プロセス・タイプ QUEUE 印刷またはバッチ・ジョブ・キュー名 TERMINAL ターミナル名 TYPE レコード・タイプ UIC ユーザ識別コード USER ユーザ名 WEEKDAY 曜日 (0 = 日, 1 = 月...) YEAR 年
キーワードを省略すると,ユーザ名が要約キーとして使用されます。
/SUMMARY 修飾子は,選択したレコードの要約レポートを出力します。 /OUTPUT 修飾子でファイルへの書き込みを指定しないかぎり,このレポートは SYS$OUTPUT デバイスに出力されます。要約レポートは,/SUMMARY 修飾子で指定した要約キーの各値について, /REPORT 修飾子で指定したリソースの統計的要約を示します。/REPORT 修飾子を省略すると,各要約キー値について処理したレコード総数が表示されます。
要約レポートの 1 行目は,処理対象データの時間範囲です (最初と最後に処理したレコードを入力ファイルに記録した時間)。タイトルが中央に表示されます。/TITLE 修飾子を使用すれば,独自のタイトルを指定できます。
2 行目以降の数行には,欄の見出しが表示されます。各要約項目につき 1 欄,/REPORT 修飾子で指定した各リソースにつき 1 欄があります。欄は, /SUMMARY と /REPORT 修飾子のキーワードと同じように右方向に並びます。
残りの部分では,各要約キー値につき 1 行です。要約キー値に対応するリソースの要約です。データは,要約キー値で昇順にソートされています。
/BINARY 修飾子も参照してください。この修飾子は,選択したレコードをファイルにコピーする修飾子です。また,/BRIEF と /FULL 修飾子も参照してください。前者は,選択したレコードの簡略レポートを出力する修飾子です。後者は,指定したレコードの詳細レポートを出力する修飾子です。
/SUMMARY 修飾子は,/BINARY,/BRIEF,/FULL のいずれかの修飾子と併用することはできません。
#1 |
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$ ACCOUNTING /TYPE=PRINT /SUMMARY=USER /REPORT=(PAGES,RECORDS) |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。すべての印刷ジョブ・レコードを処理し,要約レポートを出力します。要約レポートには,印刷した総ページ数と,この総ページ数を求めるために加算したレコード数が,ユーザごとに示されます。次は,出力されるレポートの一例です。
From: 12-JAN-2002 15:55 VMS Accounting Report To: 15-JAN-2002 15:17 Username Pages Total Printed Records ------------------------------- BROWN 115 2 CROW 3 1 CUTHBERT 20 4 FOSTER 46 1 SMITH 50 3 WHITE 50 7
#2 |
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$ ACCOUNTING /SUMMARY=IMAGE /REPORT=(PROCESSOR,RECORDS) |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。各イメージが使用した CPU 時間の合計値を示す要約レポートを出力します。次は,出力されるレポートの一例です。
From: 12-JAN-2002 15:55 VMS Accounting Report To: 15-JAN-2002 15:17 Image name Processor Total Time Records ------------------------------------- 0 00:09:09.83 51 ACC 0 00:01:36.72 99 AUTHORIZE 0 00:00:04.17 8 CDU 0 00:00:33.25 21 COPY 0 00:00:05.97 30 DELETE 0 00:00:02.79 12 DIRECTORY 0 00:00:09.67 38 DUMP 0 00:00:04.51 3 EDT 0 00:00:05.85 7 LOGINOUT 0 00:04:03.48 75 NETSERVER 0 00:00:00.63 23 SHOW 0 00:00:04.80 22
/TERMINAL |
会話型セッションが行われるターミナルを指定して,レコードを選択または拒否します。
/TERMINAL= ([-]ターミナル名[,...])
/TERMINAL 修飾子は,ターミナル名フィールド値によって,処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。会話型セッションの情報を格納するレコードの場合,このフィールドは,セッションに対応するターミナルの名前です。/TERMINAL 修飾子は,指定したターミナル名フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。
標準デバイス名としてターミナル名を指定し,コロン (:) を入力してください。
$ ACCOUNTING /TERMINAL=TTB3: |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT を処理する例です。ターミナル TTB3 における会話型セッションのすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
/TITLE |
要約レポートの 1 行目に表示するタイトルを指定します。
/TITLE= タイトル
/TITLE 修飾子は,要約レポートの 1 行目中央に表示するタイトルを指定します。長すぎるタイトルは,切り捨てられます。画面上に表示するレポートのタイトルの場合,(W - 56) 文字より後の文字は切り捨てられます。W は,文字単位による画面幅です。
$ ACCOUNTING /SUMMARY=IMAGE /TITLE="June Accounting Report" |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。各イメージを実行した回数を示す要約レポートを出力します。レポート上部に,タイトル "June Accounting Report" が表示されます。
/TYPE |
レコード・タイプを指定して,レコードを選択または拒否します。
/TYPE= ([-]レコード・タイプ[,...])
キーワード |
レコード・タイプ[,...]
選択または拒否したいレコードのタイプを指定します。次の表に,有効なキーワードを示します。
キーワード レコード・タイプ レコードの説明 FILE FILE_BL ファイル逆方向リンク。会計情報ファイルにおける最初のレコード。ファイル作成時に記録されるレコードであり,直前の会計情報ファイルの名前を格納する。 FILE_FL ファイル順方向リンク。会計情報ファイルにおける最後のレコード。ファイルをクローズするときに記録されるレコードであり,次の会計情報ファイルの名前を格納する。 IMAGE IMAGE イメージの終了。イメージが使用したリソースの詳細を格納する。 LOGFAIL LOGFAIL ログインの失敗。ログインの試みで使用したリソースの詳細を格納する。 印刷ジョブの終了。印刷ジョブが使用したリソースの詳細を格納する。 PROCESS PROCESS プロセスの終了。プロセスが使用したリソースの詳細を格納する。プロセスによって実行されたイメージが使用したリソースも含まれる。 SYSINIT SYSINIT システムのブート。システムをブートしたときに使用したリソースの詳細を格納する。 UNKNOWN この表に示すいずれのタイプとしても認識されないレコード。 USER USER 会計情報メッセージ送信のため, $SNDJBC システム・サービスを呼び出すプログラムが記録するレコード。
会計情報ファイル内のレコードにはすべて,レコードのタイプを示すタイプ・フィールドがあります。/TYPE 修飾子は,指定したレコード・タイプを選択します。リストの前にマイナス記号を付けると,指定したタイプ以外のタイプを持つすべてのレコードを選択します。
/PROCESS 修飾子も参照してください。この修飾子は,プロセス・タイプを指定して,レコードを選択または拒否する修飾子です。
#1 |
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$ ACCOUNTING /TYPE=PRINT |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。印刷ジョブのすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
#2 |
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$ ACCOUNTING /TYPE=-PRINT |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。印刷ジョブ以外のすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
/UIC |
UIC を指定して,レコードを選択または拒否します。
/UIC= ([-]ユーザ識別子[,...])
/UIC 修飾子は,UIC フィールド値によって処理対象レコードを選択または拒否します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。有効なユーザ名を入力しなかったログイン失敗レコードの場合,このフィールド値は [SYSTEM] です。/UIC 修飾子は,指定した UIC フィールド値を持つレコードだけを選択します。括弧の中にマイナス記号を付けて値,または値のリストを指定すると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードが選択されます。
UIC は,数字でも英数字でも指定できます。アスタリスク (*) も使用できます。
#1 |
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$ ACCOUNTING /UIC=([360,*],[ADMIN,COTTON]) |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。グループ番号 360 のユーザまたは UIC が [ADMIN,COTTON] のユーザのすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
/USER |
ユーザ名を指定して,レコードを選択または拒否します。
/USER= ([--]ユーザ名[,...])
/USER 修飾子は,ユーザ名フィールド値によって処理対象レコードを選択します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。有効なユーザ名を入力しなかったログイン失敗レコードの場合,このフィールド値は <login> です。/USER 修飾子は,指定したユーザ名フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードが選択されます。
#1 |
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$ ACCOUNTING /USER=SMITH |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。ユーザ SMITH のすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
#2 |
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$ ACCOUNTING /USER=(-SMITH,JONES) |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。ユーザ SMITH と JONES のレコード以外のすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
/WIDE |
レポートのバッファード入出力フィールドと直接入出力フィールドの幅を 8 文字から 10 文字に変更します。
/WIDE
/WIDE 修飾子は ACCOUNTING レポートで出現していた問題を修正します。その問題とは,バッファード入出力フィールドと直接入出力フィールドの幅が狭く, 8 文字を超えるとアスタリスク (*) が表示されていたことです。/WIDE 修飾子は,レポートのバッファード入出力フィールドと直接入出力フィールドの幅を 10 文字に変更します。
$ ACCOUNTING /PROC=BATCH /TYP=PROC - /REPORT=(RECORDS,PROCESSOR,DIRECT_IO,BUFFER) - /SUMM=MONTH /SIN=1-JAN /WIDE MM TOTAL PROCESSOR DIRECT BUFFERED RECORDS TIME I/O I/O ------------------------------------------------------ 01 2043 19 06:52:40.97 532675222 551986091 02 1767 9 00:14:34.00 183290432 420000532 ------------------------------------------------------ |
/WIDE 修飾子を指定しないと,フィールドがオーバフローした場合,バッファード入出力フィールドと直接入出力フィールドは ***** と表示されます。 /WIDE 修飾子を指定すると,これらのフィールドは正しく表示されます。
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