6.4.3 GENPARAMS |
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GENPARAMS フェーズの AUTOGEN は,PARAMS.DAT に格納されているデータをもとにパラメータ値を計算し,SETPARAMS.DAT を出力します。 AUTOGEN は,フィードバックが含まれているかどうかをチェックし,含まれていれば,計算に利用します。だたし,AUTOGEN を起動したときに, NOFEEDBACK 実行モードを指定した場合は,この処理を実行しません。
さらに,既知イメージ・ファイル・リスト VMSIMAGES.DAT も作成します。
GENPARAMS フェーズは,開始フェーズとしても終了フェーズとしても使用できます。 GENPARAMS では,SYSPRV,OPER,および CMKRNL 特権が必要です。
6.4.4 TESTFILES |
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TESTFILES フェーズは,AUTOGEN が出力したシステム・ページ・ファイル,システム・スワップ・ファイル,システム・ダンプ・ファイルのサイズを表示します。このフェーズでは,ファイル・サイズの変更は行いません。
現在インストールされている一次と二次のページ・ファイルとスワップ・ファイルのサイズを表示します。省略時の設定では,ファイル・サイズ情報は SYS$OUTPUT と AGEN$PARAMS.REPORT ファイルに出力されます。 TESTFILES は,終了フェーズとしてだけ使用することができます。
TESTFILES フェーズを指定した場合,AUTOGEN のファイル・サイズ計算値が表示されます。新しいサイズのファイルを作成するには, GENFILES フェーズを指定してください。この 2 つのフェーズの両方を AUTOGEN 始動時に指定することはできません。まず TESTFILES でファイル・サイズの変更内容を表示し,次に新しいサイズのファイルを作成してください。
TESTFILES フェーズは,開始フェーズとしても終了フェーズとしても使用できます。 TESTFILES では,SYSPRV 特権が必要です。
6.4.5 GENFILES |
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GENFILESフェーズでは,新しいページ・ファイル,スワップ・ファイル,ダンブ・ファイルがシステムに作成されます。このフェーズでは,AUTOGENの処理に従ってファイル・サイズを変更します。
サイズの変更量が既存ファイル・サイズの 10 パーセント以内である場合, GENFILES はファイルに変更を施しません。 GENFILES の処理対象ファイルは,PAGEFILE.SYS,SWAPFILE.SYS, SYSDUMP.DMP をはじめ,現在インストールされているすべてのページ・ファイルとスワップ・ファイルです。詳細については,『OpenVMS システム管理者マニュアル』のページ・ファイル,スワップ・ファイル,ダンプ・ファイルの管理に関する説明を参照してください。
GENFILES は,終了フェーズとしてだけ使用することができます。 GENFILES では,SYSPRV 特権が必要です。
6.4.6 SETPARAMS |
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SETPARAMS フェーズは,GENPARAMS フェーズで作成された SETPARAMS.DAT ファイルを入力として使用します。このフェーズの AUTOGEN は SYSMAN を実行し,省略時のパラメータ・ファイルに格納されているシステム・パラメータ値を更新します。
Alpha システムの省略時のパラメータ・ファイルは,
SYS$SYSTEM:ALPHAVMSSYS.PAR です。SYS$SYSTEM:ALPHAVMSSYS.PAR に格納されている値は,現在のシステム・パラメータを
SYS$SYSTEM:ALPHAVMSSYS.OLD ファイルに格納した後で更新されます。新しいパラメータ値は,SYS$SYSTEM:AUTOGEN.PAR にもセーブされます。
Integrity システムの省略時のパラメータ・ファイルは, SYS$SYSTEM:IA64VMSSYS.PAR です。 SYS$SYSTEM:IA64VMSSYS.PAR に格納されている値は,現在のシステム・パラメータを SYS$SYSTEM:IA64VMSSYS.OLD ファイルに格納した後で更新されます。新しいパラメータ値は,SYS$SYSTEM:AUTOGEN.PAR にもセーブされます。
SETPARAMS フェーズは,開始フェーズとしても終了フェーズとしても使用できます。 SETPARAMS では,SYSPRV と OPER の特権が必要です。
6.4.7 SHUTDOWN |
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SHUTDOWN は,システムをシャットダウンし,手作業によるリブートを待機します。SETPARAMS フェーズで出力された新しいシステム・パラメータ値を使用するには,SHUTDOWN または REBOOT を終了フェーズとして指定します。 DCL の DEFINE コマンドを実行して論理名 AGEN$SHUTDOWN_TIME を定義すれば,シャットダウンするまでの時間を分単位で指定することができます。
SHUTDOWN では,SETPRV 特権が必要です。
6.4.8 REBOOT |
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REBOOT は,システムを自動的にシャットダウンしリブートすることによって,新しいパラメータ値をインストールします。 SETPARAMS フェーズで出力された新しいシステム・パラメータ値をインストールするには,SHUTDOWN または REBOOT を終了フェーズとして指定します。DCL の DEFINE コマンドを実行して論理名 AGEN$SHUTDOWN_TIME を定義すれば,シャットダウンするまでの時間を分単位で指定することができます。
REBOOTを実行するには,SETPRV特権が必要です。
6.4.9 HELP |
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HELPはAUTOGENに関するヘルプ情報を画面に表示します。HELPフェーズは監視フェーズ・コマンド行パラメータとしてのみ使用できます。監視フェーズに対して HELPを指定した場合には,終了フェーズと実行モード・パラメータは無視されます。
実行モードは,AUTOGENがフィードバックを使用する方法を制御するために, AUTOGENの起動時に指定します。 表 6-2 は実行モード・オプションの一覧を示しています。