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OpenVMS マニュアル |
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HP OpenVMS
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REGISTER PRODUCT |
製品データベースにまだ登録していない 1 つ以上のインストール済み製品についての情報を製品データベースに記録します。
PRODUCT REGISTER PRODUCT 製品名[,...] [/修飾子]
PRODUCT REGISTER PRODUCT コマンドは,製品データベースの更新だけを行います。システムにファイルをコピーすることはしません。このコマンドは,VMSINSTAL など, PCSI 以外の仕組みでインストールされた製品に関する情報を製品データベースに追加するときに使用します。ファイルが壊れたりデータベース・ファイルが削除されたために,製品データベースを再構築する必要がある場合は,このコマンドを使用して,PCSI ユーティリティによって以前インストールされた製品に関する情報を保存することもできます。
製品を登録するためには,登録する製品の詳細が格納されたファイルがソース・ディレクトリに格納されている必要があります。これは以下のいずれかのファイルとなります。
- 完全な製品キット
- 製品キットまたはデータベースから抽出された製品記述ファイル (PDF)
- PCSI ユーティリティ以外の仕組みでインストールされたファイルを識別する特別な移行キット
製品についての詳細情報を提供するのに利用できるキットがない場合,コマンド・プロシージャ SYS$UPDATE:PCSI$REGISTER_PRODUCT.COM を使って,製品の名前とそのバージョン,作成者,および基本システムを製品データベースに登録できます。このコマンド・プロシージャを使って製品を登録すると,他の製品がこれを参照でき,また,PRODUCT SHOW PRODUCT コマンドはインストール済みの製品としてこの製品を表示します。
製品名
登録する製品,または製品のリストを指定します。
/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定したものと基本システムが合致するソフトウェア製品を選択します。基本システム名は,ハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムの両方を識別するものです。標準名は次のとおりです。
名前 説明 AXPVMS OpenVMS Alpha 製品を示す。 I64VMS OpenVMS Integrity 製品を示す。 VAXVMS OpenVMS VAX 製品を示す。 VMS 複数の OpenVMS プラットフォームにインストールできる製品を示す。
/CHECK_ONLY
ファイル競合検出の実行,製品記述ファイルに記述されているすべてのファイルの格納先デバイスの検出,ファイル検索要約データの表示を行った後にコマンドの動作を終了します。このオプションを使用することで,製品データベースを変更せずに登録操作の「予行演習」を行うことができます。/DESTINATION=デバイス名:[ディレクトリ名]
インストールされている製品の置かれている位置を指定します。デバイス名を省略すると,ユーティリティは現在の省略時のデバイスを使用します。ディレクトリ名を省略すると,ユーティリティは省略時のディレクトリとして [VMS$COMMON] ディレクトリを使用します。この修飾子を使って宛先を指定しないと,ユーティリティはソフトウェアを,論理名 PCSI$DESTINATION で定義された位置にインストールします。この論理名が定義されていない場合,ユーティリティはこのソフトウェア製品のファイル用の省略時のトップ・レベル・ディレクトリである SYS$SYSDEVICE:[VMS$COMMON] を使用します。
/KIT_ATTRIBUTES=キーワード([,...])
キット・タイプまたはキット形式,あるいはその両方によってキットを選択します。次のキーワードが使用できます。
FORMAT=
形式タイプ次のように製品キットの形式を指定します。
COMPRESSED データ圧縮テクニックが順編成キットに適用されている圧縮形式。圧縮されたキットは .PCSI$COMPRESSED ファイル・タイプです。 REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ木構造に存在する参照形式。ディレクトリ木構造のトップ・レベルにある .PCSI$DESCRIPTION ファイルは,参照キットを示します。 SEQUENTIAL 製品ファイルがコンテナ・ファイル内に配置される順編成形式。 .PCSI のファイル・タイプは順編成キットを示します。
TYPE=
キット・タイプ次のように製品キットのタイプを指定します。
FULL レイヤード・プロダクト (アプリケーション) ソフトウェア。 OPERATING_SYSTEM オペレーティング・システム・ソフトウェア。 PARTIAL 現在インストールされているソフトウェアに対するアップグレード。このキットをインストールすると,製品のバージョンが変わります。 PLATFORM ソフトウェア製品の統合された集合 (製品群とも呼ぶ)。 TRANSITION インストール済みであっても,製品データベースには記録されていない製品 (VMSINSTAL でインストールされた製品など) についての情報を登録する際に使用します。このキットでは製品マテリアルは提供しません。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
製品データベースに登録されている,製品のファイルとディレクトリのファイル指定を表示します。/OPTIONS=キーワード
/NOOPTIONS (省略時の設定)
PRODUCT コマンド・オプションを指定します。キーワードは次のとおりです。
NOCONFIRM 処理用に選択されている製品を検証するかどうかをユーザに尋ねる確認ダイアログを省略します。 キーワード NOCONFIRM と NODEFAULT_KIT は,同時に使用することはできません。
NODEFAULT_KIT 製品の選択条件に一致するキットが,ソース・ディレクトリ・パス中に複数見つかった場合に,省略時のキットを選択するのではなく,ユーザに問い合わせるようにユーティリティに指示します。選択条件には,キットのファイル名に埋め込まれている作成者,基本システム,製品名,製品バージョンの文字列が含まれます。 選択した製品に対して複数のキットが見つかり, NODEFAULT_KIT を指定していない場合,ユーティリティは以下の規則を適用して使用するキットを決定します。
- キットのファイル名の最後の文字 (1 〜 7) を使用して,キットをキット・タイプの順に並べます。優先順位が高い順から,FULL,OPERATING_SYSTEM,PARTIAL, PATCH,PLATFORM,TRANSITION,MANDATORY_UPDATE となります。
- ファイル・タイプを使用して,キットを形式ごとに並べます。優先順位が高い順から,COMPRESSED (.PCSI$COMPRESSED), SEQUENTIAL (.PCSI),REFERENCE (.PCSI$DESCRIPTION) となります。
- ファイル名とファイル・タイプが同じで,ディレクトリ・パス名,ファイル指定の大文字と小文字の区別,ファイルのバージョンが異なるキットが複数見つかった場合には, RMS の検索規則で最初に見つかったファイルが優先されます。
キーワード NODEFAULT_KIT と NOCONFIRM は,同時に使用することはできません。
NOVALIDATE_KIT 署名済みでソース・ディレクトリにマニフェスト・ファイルがあるソフトウェア製品キットの検証を無効にします。 NOVALIDATE_KIT キーワードと SIGNED_KIT キーワードを同時に指定することはできません。
REGISTER_ALL_FILES キットの製品記述ファイルに記述されているすべてのファイルを,現時点で格納先デバイスに存在していない場合でも登録します。 SIGNED_KIT 操作対象として選択したすべてのソフトウェア製品キットが,検証に合格した署名済みキットでなくてはならないことを指定します。これを満たさない場合は,操作は実行されません。 SIGNED_KIT キーワードと NOVALIDATE_KIT キーワードを同時に指定することはできません。
/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。/REMARK=文字列
実行する作業に関するコメントを,製品データベースに記録します。PRODUCT SHOW HISTORY コマンドは,記録されたコメントを表示します。PCSI は,各製品について,ユーザが実行した作業と,それに関連するコメントの時系列的なリストを保存しています。省略時の設定では,コメントは記録されません。/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
プライベートにマウントされたシステム・ディスクに存在する製品データベースを選択します。省略時には, PCSI は現在ブートされているシステム・ディスクで製品データベースを検索します。/REMOTE を使用する場合は,次の論理名が定義されていなければなりません。
- PCSI$SYSDEVICE はターゲットのシステム・ディスクの物理ディスク名を指定していなければなりません。このディスクはマウントされていなければならず,PRODUCT コマンドを実行しているプロセスに割り当てられていなければなりません。
- PCSI$SPECIFIC は PCSI$SYSDEVICE 上のシステム・ルートを指さなければなりません。これは,x が有効なシステム・ルートであるとして,次の形式で定義されている必要があります。
PCSI$SYSDEVICE:[SYSx.]
/SOURCE=デバイス名:[ディレクトリ名]
ユーティリティがソフトウェア製品キットを探すディスクとディレクトリを指定します。/SOURCE が指定されていないと,ユーティリティは論理名 PCSI$SOURCE によって定義されている位置を探します。PCSI$SOURCE が定義されておらず,/SOURCE 修飾子が指定されていない場合,PCSI は現在の省略時のディレクトリを探します。/SPAN_VERSIONS=キーワード([,...])
指定されたバージョン条件にバージョンが一致するソフトウェア製品を選択します。次のキーワードが使用できます。
ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します
ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUM のキーワードは,単独でも,組み合わせても使用できます。たとえば, /SPAN_VERSIONS= (MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0 よりも前の (V3.0 を含まない) バージョンを選択します。ここで BELOW キーワードの代わりに MAXIMUM を使うと,V3.0 が含まれます。
/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。
$ PRODUCT REGISTER PRODUCT TOOLCHEST /SOURCE=DKB500:[TOOLCHEST.KIT] |
このコマンドは,製品 TOOLCHEST を製品データベースに登録します。 TOOLCHEST は VMSINSTAL でインストールされたものであり,製品の詳細を提供するために,特別移行キットがソース・ディレクトリにあります。
REGISTER VOLUME |
インストール済みの製品を含んでいるボリュームに関して,ボリューム・ラベルの変更点を製品データベースに記録します。また,このコマンドは,物理または論理デバイス名の変更点も記録します。デバイスの独立性を保つため,製品データベースは,インストールされた製品のインストール先デバイスを,その物理デバイス名ではなく,その論理ボリューム名によって識別します。論理ボリューム名 (通常の形式は DISK$labelname) は, MOUNT コマンドによって定義され,デバイスと関連付けられます。
PRODUCT REGISTER VOLUME 古いボリューム・ラベル デバイス名 [/修飾子]
次の形式のコマンドを発行すると,マウントされたデバイスの論理ボリューム名をチェックできます。
$ WRITE SYS$OUTPUT F$GETDVI("device","LOGVOLNAM")
SET VOLUME コマンドを使ってインストールされた製品を含むシステム以外のデバイスのボリューム・ラベルを変更する場合, PRODUCT REGISTER VOLUME コマンドも使用してこの情報で製品データベースを更新する必要があります。新しい論理ボリューム名 (DISK$labelname) を定義するためにボリュームをディスマウントして再マウントした後には,新しいボリューム・ラベルを登録します。
システム・デバイスのボリューム・ラベルを変更した場合,システムのリブート後に, PCSI がボリュームが再マウントされた後の変更を自動的に検出するので, PRODUCT REGISTER VOLUME コマンドを使用する必要はありません。
古いボリューム・ラベル
古い(既存の)ボリューム・ラベルを指定します。デバイス名
製品データベースの中で,ボリューム・ラベルを変更するデバイスを指定します。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
作成または変更された製品データベース・ファイルのファイル指定を表示します。/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
プライベートにマウントされたシステム・ディスクに存在する製品データベースを選択します。省略時には, PCSI は現在ブートされているシステム・ディスクで製品データベースを検索します。/REMOTE を使用する場合は,次の論理名が定義されていなければなりません。
- PCSI$SYSDEVICE はターゲットのシステム・ディスクの物理ディスク名を指定していなければなりません。このディスクはマウントされていなければならず,PRODUCT コマンドを実行しているプロセスに割り当てられていなければなりません。
- PCSI$SPECIFIC は PCSI$SYSDEVICE 上のシステム・ルートを指さなければなりません。これは,x が有効なシステム・ルートであるとして,次の形式で定義されている必要があります。
PCSI$SYSDEVICE:[SYSx.]
$ PRODUCT REGISTER VOLUME AXPVMSV62 DKA0: |
このコマンドは,PCSI データベースの中の古いボリューム・ラベルを,指定されたディスクの現在のボリューム・ラベルにすべて置き換えます。
REMOVE |
システムからソフトウェア製品をアンインストールし,製品データベースを更新します。このコマンドは,製品全体に対して機能します。製品全体に適用されたパッチまたは必須アップデートがあれば,それらも消去されます。インストールした元の製品を引き続き残したまま,パッチと必須アップデートをアンインストールするには, PRODUCT UNDO PATCH コマンドを使用します。
PRODUCT REMOVE 製品名[,...] [/修飾子]
製品名
削除するインストール済みの製品またはインストール済みの製品リストを指定します。完全な製品の名前のみを指定し,製品に適用されたパッチや必須アップデートの名前は指定しません。
/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定したものと基本システムが合致するソフトウェア製品を選択します。基本システム名は,ハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムの両方を識別するものです。標準名は次のとおりです。
名前 説明 AXPVMS OpenVMS Alpha 製品を示す。 I64VMS OpenVMS Integrity 製品を示す。 VAXVMS OpenVMS VAX 製品を示す。 VMS 複数の OpenVMS プラットフォームにインストールできる製品を示す。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
処理された各ファイルのファイル指定を表示します。ログ指定が有効になっている場合,製品ファイル,ライブラリ,ディレクトリ,および製品データベース・ファイルが,作成,削除,または変更されたときにメッセージで通知されます。/OPTIONS=(キーワード[,...])
/NOOPTIONS (省略時の設定)
PRODUCT コマンド・オプションを指定します。キーワードは次のとおりです。
NOCONFIRM 処理用に選択されている製品を検証するかどうかをユーザに尋ねる確認ダイアログを省略する。 SHOW_DISK_USAGE ディスク・ブロックの推定使用状況を表示する。ピーク利用状況と変更合計の両方が,操作の前後の利用可能な未使用領域の量に加えて表示される。
/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。/REMARK=文字列
実行する作業に関するコメントを,製品データベースに記録します。PRODUCT SHOW HISTORY コマンドは,記録されたコメントを表示します。PCSI は,各製品について,ユーザが実行した作業と,それに関連するコメントの時系列的なリストを保存しています。省略時の設定では,コメントは記録されません。/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
プライベートにマウントされたシステム・ディスクに存在する製品データベースを選択します。省略時には, PCSI は現在ブートされているシステム・ディスクで製品データベースを検索します。/REMOTE を使用する場合は,次の論理名が定義されていなければなりません。
- PCSI$SYSDEVICE はターゲットのシステム・ディスクの物理ディスク名を指定していなければなりません。このディスクはマウントされていなければならず,PRODUCT コマンドを実行しているプロセスに割り当てられていなければなりません。
- PCSI$SPECIFIC は PCSI$SYSDEVICE 上のシステム・ルートを指さなければなりません。次の形式で定義されている必要があります。ここで x は有効なシステム・ルートです。
PCSI$SYSDEVICE:[SYSx.]
/TRACE
/NOTRACE (省略時の設定)
サブプロセスの作成および削除と,PRODUCT コマンドの処理の実行中にこのサブプロセスで発行する DCL コマンドやコマンド・プロシージャを示します。また,PCSI ユーティリティがサブプロセス環境に提供するスクラッチ・ディレクトリと一時ファイルの作成と削除も表示します。 DCL が生成する出力もすべて表示されます。この修飾子は,製品キット内に含まれているコマンド・プロシージャの実行をトレースする製品開発者のために主にデバッグ支援を行います。詳細については,『POLYCENTER Software Installation Utility Developer's Guide』を参照してください。
/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。/WORK=デバイス:[ディレクトリ]
一時的な作業領域として使用されるデバイスとディレクトリを指定します。省略時の設定では,一時ファイルはユーザのログイン・ディレクトリのサブディレクトリの中に作成されます。
$ PRODUCT REMOVE FTAM |
このコマンドは,FTAM という名前の製品をアンインストールし,製品に関するすべての情報を削除して製品データベースを更新します。
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