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OpenVMS マニュアル |
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HP OpenVMS
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目次 | 索引 |
以下に示すのは SHOW CHANNEL/ECS コマンドの出力例です。
図 21-2 SHOW CHANNEL/ECS の出力例
ECS 状態チャネル ECS メンバーシップ情報
通信のロードバランスを図るため, OpenVMS は複数のインタフェースを使用して他のノードと通信します。しかし,リモート・ノードにリンクしているすべてのインタフェースが常にデータグラムの送信に使用されるわけではありません。 OpenVMS は,VC 内で一連の同等チャネル ECS (Equivalent Channel Set) を管理します。これらのチャネルは,所定の時間おおむね同等の転送品質を持っています。所定のノードへのデータグラムの送信には, ECS 内のチャネルのみが使用されます。 ECS State の欄は X(A,B,C) の形式で情報が表示されます。 X 欄に表示される "Y" (Yes) あるいは "N" (No) は,そのチャネルが ECS にあるかそうでないかを示します。その他の欄には,チャネル性能データから取り出したチャネルの品質が示されます。表示される文字の意味は以下のとおりです。
ECS についての詳細は,『HP OpenVMS Cluster システム』の「NISCA 転送プロトコル・チャネル選択と輻輳制御」の項を参照してください。
注意 OpenVMS Version 8.3 以降,トポロジー変化 (Topology change) のカラムは SHOW CHANNEL/FULL あるいは /5 の実行結果から削除されています。これは,この値はエラーと考えるべきではなく,あるインターコネクトから別のインターコネクトへのフェールオーバーの数だからです。他のインターコネクトへのフェールオーバーが発生すると,バッファサイズは変更されます。このトポロジー変化は,SHOW VC/FULL の出力結果の "Buffer SizeDecr"カラムの下でカウントされます。 |
次のように /IPCHANNEL 修飾子を使用すると, IP チャネルのデータ要約を表示できます。
$ SHOW CHANNEL <nodename>/IPCHANNEL |
図 21-3 SHOW CHANNEL/IP の出力例
次のように /LANCHANNEL 修飾子を使用すると, LAN チャネルのデータ要約を表示できます。
$ SHOW CHANNEL/LANCHANNEL |
図 21-4 SHOW CHANNEL/LANCHANNEL 出力例
SHOW CIRCUIT |
SCA サーキット情報を表示します。各ノード名は,単一のサーキットを一意に識別するために追加のパラメータを指定して,さらに修飾することができます。
SHOW CIRCUIT ノード名
ノード名[,...]
個別のノードへの特定のサーキットを含めます。指定にはワイルドカードを使用できます。
/EXCLUDE=(ノード名[/PORT=ポート名[/RSTATION=n]][,...])
あるノードへの特定のサーキットを除外できます。同一のノードに対して複数のサーキットが存在する場合, /PORT および /RSTATION 修飾子を使用すると一意にサーキットを識別できます。/PORT=ポート名[/RSTATION=n]
同一のノードに対して複数のサーキットが存在する場合, /PORT および /RSTATION 修飾子を使用すると一意にサーキットを識別できます。 /RSTATION 修飾子は,/PORT 修飾子とともにのみ使用できます。
SCACP>SHOW CIRCUIT |
ポート PEA0 を経由するノードへのすべてのサーキットを表示します。
Circuit data for CLUIO2 at 07-DEC 11:55:31.80 Node Port Priority Load Remote Remote Name Name Cur Mgt Class State Station Type -------- -------- ---- ---- -------- -------- ------- -------- LYNX03 PEA0 0 0 10 Open dc NI CLUIO1 PEA0 0 0 10 Open dd NI PRMMC2 PEA0 0 0 10 Open de NI RXBOT1 PIB0 5 0 48 Open 4 RF72 RXTOP1 PIB0 5 0 48 Open 1 RF73 RXTOP0 PIB0 5 0 48 Open 0 RF73 CLUIO1 PIB0 5 0 48 Open 7 N710 R4JC3I PIC0 5 0 48 Open 7 RF73 R4HLEK PIC0 5 0 48 Open 5 RF73 R4XEWM PIC0 5 0 48 Open 3 RF73 R4A1FN PIC0 5 0 48 Open 2 RF73 R4XSVE PIC0 5 0 48 Open 4 RF73 R4VLNI PIC0 5 0 48 Open 1 RF73
SCACP>SHOW CIRCUIT* /PORT=PEA0 |
この SHOW CIRCUIT コマンドは,すべてのノードへのすべてのサーキットを表示します。
Circuit data for CLUIO2 at 07-DEC 12:42:23.03 Node Port Priority Load Remote_Port Name Name State Cur Mgt Class Number Type -------- -------- -------- ---- ---- -------- ------- -------- LYNX03 PEA0 Open 0 0 100 dc NI CLUIO1 PEA0 Open 0 0 10 dd NI PRMMC2 PEA0 Open 0 0 10 de NI
SHOW IP_INTERFACE |
PEdriver デバイス IP インタフェース・データを表示します。各デバイスはシステム上の IP インタフェースで,NISCA 通信に使用可能です。
SHOW IP_INTERFACE IPインタフェース
IPインタフェース名[,...]
1 つあるいは複数の IP インタフェースを指定します。指定にはワイルドカードを使用できます。
- 除外する IP インタフェースを指定するには,/EXCLUDE 修飾子を使用します。
- デバイス名の表示には SHOW IP_INTERFACE コマンドを使用します。
/ALL
すべての IP インタフェース・データを含めます。/COUNTERS
PEdriver およびカウンタが維持するデバイス・カウンタ・データを含めます。/EXCLUDE=(IP_INTERFACES[,...])
指定した IP デバイスを除外します。指定にはワイルドカードを使用できます。/INTERVAL
/COUNTERS の表示に対して,最後に SHOW コマンドを実行した後で変化したカウンタを表示します。/n
n 番目のページを表示します。マルチページ表示で特定のページを選択するには,表示したいページの番号を指定します。/OUTPUT=filespec
出力するファイルを指定します。/SDA
SDA 形式で表示された IP インタフェース・データを含めます。 1 つの IP インタフェースに対して 1 つの表示にすべてのデータが収集されます。/SUMMARY
IP インタフェースの要約データを含めます。これは,/ALL,/COUNTERS,/SDA の修飾子が指定されていない場合の省略時の設定です。
SCACP>SHOW IP_INTERFACE/ALL |
以下に示すのは, SHOW IP_INTERFACE/ALL コマンドの出力例です。
図 21-5 SHOW IP_INTERFACE/ALL の出力例
SCACP>SHOW IP_INTERFACE/COUNTERS |
IP インタフェース・カウンタを表示します。
表 21-3 に IP/LAN デバイス・エラー・データを示します。
データ | 説明 |
---|---|
Bad SCSSYSTEM ID | 不正な SCSSYSTEM ID を含むパケットを受信した。 |
MC Msgs Directed to TR Layer | NISCA トランスポート層に向けのマルチキャスト・パケットの数 |
Short CC Messages Received | NISCA チャネル制御ヘッダを含むには受け取ったパケットの数が不足している。 |
Short DX Messages Received | LAN デバイスに対する NISCA DX ヘッダを含むにはパケット数が不足している |
CH Allocation Failures | この LAN デバイスで受信したパケットに応答し,チャネル構造体として使用するためにシステムがメモリを割り当てようとして失敗した回数 |
VC Allocation Failures | この LAN あるいは IP デバイスで受信したパケットに応答し, VC 構造体で使用するためにシステムがメモリを割り当てようとして失敗した回数 |
Wrong Port | 間違った NISCA アドレスへ送られたパケット数 (無効なクラスタ・グループ番号) |
Port Disabled | LAN あるいは IP デバイスが無効になったため破棄されたパケットの数 |
H/W Transmit Errors | ローカル・ハードウェア送信エラーの数 |
Hello Transmit Errors | HELLO 中の送信エラーの数 |
Last Transmit Error Reason | 最後の送信エラーの理由 |
Time of Last Transmit Error | 最後の送信エラーの日時 |
IP インタフェースに関しては,以下の理由でエラーカウントが増えます。これらのエラーは,いずれかのエラーコードで表示されます。
PEdriver デバイス・データを表示します。それぞれのデバイスは,システム上にあるローカル LAN デバイスであり,NISCA 通信に使用できます。
SHOW LAN_DEVICE LAN デバイス名
LAN デバイス名[,...]
特定の LAN デバイスを含めます。指定にはワイルドカードを使用できます。/EXCLUDE 修飾子を使用すると,LAN デバイスを除外できます。
SHOW LAN_DEVICE コマンドを使用すると,デバイス名を表示できます。
/ALL
全デバイス・データを含めます。/COUNTERS
PEdriver で保守されるデバイス・カウンタ・データと, LAN ドライバで保守されるカウンタ・データを含めます。/EXCLUDE=(LAN デバイス名[,...])
特定の LAN デバイスを除外します。指定にはワイルドカードを使用できます。/INTERVAL
/COUNTERS の表示に対して,最後に SHOW コマンドを実行した後で変化したカウンタを表示します。/n
n 番目のページを表示します。複数ページ表示で特定のページを選択するには,表示するページの番号を指定します。/OUTPUT=ファイル指定
指定したファイルを作成し,そこに出力します。/SDA
SDA 形式で表示された LAN デバイス・データを含めます。 1 つの LAN デバイスに対して 1 つの表示にすべてのデータが収集されます。/SUMMARY
デバイス要約データを含めます。これは,/ALL,/COUNTERS,/SDA の修飾子が指定されていない場合の省略時の設定です。
#1 |
---|
SCACP> SHOW LAN_DEVICE/COUNTERS |
デバイス・カウンタを表示します。
#2 |
---|
SCACP> SHOW LAN_DEVICE/COUNTERS/INTERVAL SCACP> SPAWN WAIT 0:0:10 SCACP> SHOW LAN_DEVICE/COUNTERS/INTERVAL |
最初のコマンドは,最後の SHOW コマンド以降に変わったデバイス・カウンタを表示します。 SPAWN コマンドは DCL WAIT コマンドに対して 10 秒の遅延を挿入するように命令します。 2 番目の SHOW コマンドは,10 秒後のカウンタを表示します。
#3 |
---|
SCACP> SHOW LAN_DEVICE/COUNTERS |
以下に示すのは SHOW LAN/ALL コマンドの出力例です。
図 21-6 SHOW LAN/ALL の出力例
LAN エラーの一覧については, 表 21-3 を参照してください。
SHOW PORT
選択した SCA ポートに関する情報を表示します。
SHOW PORT ポート名
ポート名[,...]
特定の SCA ポートについての情報を表示します。指定にはワイルドカードを使用できます。ポート名を指定しないと,ノードのすべてのポートが表示されます。
/EXCLUDE=(ポート名[,...])
表示から特定のポート名を除外します。ポート名の指定にはワイルドカードは使用できません。/OUTPUT=ファイル指定
指定したファイルを作成し,コマンドをそのファイルに出力します。
SCACP> SHOW PORT |
次に似た出力が生成されます。
Port data for CLUIO2 at 06-DEC 15:01:25.82 Port Mgt Msgs Msgs Dgrams Dgrams Name Prio Sent Rcvd Sent Rcvd ------ ---- ---------- ---------- ---------- ---------- PEA0 0 64582 92237 0 0 PIB0 0 95276 148937 0 0 PIA0 0 0 0 0 0 PIC0 0 62030 115148 0 0
SHOW TRACE |
PEdriver トレース・データとパラメータを表示します。
注意 このコマンドは,弊社のサービス担当および OpenVMS Engineering 部門の使用に限定されています。トレース用コマンドとその出力は今後のリリースで変更する可能性があります。 |
SHOW TRACE ノード名
ノード名[,...]
特定のノードへのチャネルを含めます。指定にはワイルドカードを使用できます。各ノード名には,オプションの修飾子を使ってローカルやリモートのデバイス名を追加することができます。ローカルとリモートのデバイス名が何も指定されない場合,指定されたノードに関連するすべてのチャネルが含められます。
SHOW CHANNEL コマンドを使用すると,ノード名,およびローカルとリモートのデバイス名を表示できます。
/CONTEXT
PEdriver トレース設定とイベント定義のみを表示します。この修飾子が指定されていない場合,トレース・イベント・データが表示されます。/EVENT=(イベント1[,...])
特定のイベントのトレースを許可します。指定にはワイルドカードを使用できます。省略時の設定は,トレース・バッファ内にあるすべてのイベントです。SHOW TRACE/CONTEXT コマンドを使用すると,イベント名を表示できます。
/EXCLUDE[=(ノード名[,...])
特定のノードに対するチャネルを除外します。指定にはワイルドカードを使用できます。各ノード名には,オプションの修飾子を使ってローカルやリモートのデバイス名を追加することができます。ローカルとリモートのデバイス名が何も指定されない場合,指定されたノードに関連するすべてのチャネルが含められます。
/GLOBAL (ノードが指定されない場合の省略時設定)
/NOGLOBAL (ノードが指定された場合の省略時設定)
グローバル・トレース・データが戻されるかどうかを指定します。/INPUT=ファイル名
指定されたファイルからデータを読み込み,それを表示します。/LOCAL_DEVICE=(LAN デバイス名[,...])
チャネルのローカル終端を識別する特定の LAN デバイスを含めます。 LAN デバイスの指定にはワイルドカードを使用できます。SHOW LAN_DEVICE コマンドを使用すると,デバイス名を表示できます。
/OUTPUT=ファイル名
指定したファイルを作成し,そこに出力します。ファイル名の拡張子が .DMP である場合,後で /INPUT 修飾子を使って表示できるように,トレース・データがダンプ・ファイルに書き込まれます。/REMOTE_DEVICE=(LAN デバイス名[,...])
チャネルのリモート終端を識別する特定の LAN デバイスを含めます。 LAN デバイスの指定にはワイルドカードを使用できます。SHOW LAN_DEVICE コマンドを使用すると,デバイス名を表示できます。
/SORT
/NOSORT (省略時の設定)
チャネル,VC,トレース・バッファのすべてで順次番号によってソートされたトレース・データを返します。省略時の設定では,トレース・データはチャネルと VC に対して一度に 1 つずつ順に戻され,チャネルと VC 全体では順番になっていません。
#1 |
---|
SCACP> SHOW TRACE/CONTEXT |
トレース設定と定義を表示します。
#2 |
---|
SCACP> SHOW TRACE/OUTPUT=NODE10.TRC |
トレース・データを表示し,指定されたファイルに書き込みます。
SHOW TRACE/CONTEXT コマンドの画面出力例は次のとおりです。
SYS999 Trace Context 31-JAN-2001 10:59:28.25: Trace buffer size requested 2048 bytes Trace buffer total allocated 92160 bytes Trace buffer allocations 45 successful Trace buffer allocations 0 failed Current trace sequence number 812286047 System cycle counter 404196 cps Stop tracing 0 events after stop event Trace Stop Default Event ----- ---- ------- ----- Active Y Error Active Penalize_ch Active Timer Active Listen_timr Active Handsh_timr Active Size_probe Active Delay_msmt Active Verf_vack Active Y CC_event Active Y CC_state Active Y Path_state Active Y ECS_state Active ACK_process Active Y Chan_update Active Rcvd_CC_msg Active Rcvd_TR_msg Active Send_TR_msg Active Xmt_failed Active Y VC_state Active ACK_timeout Active Y TMO_listen Y No_path Channel Selection: Local Dev Remote Dev Remote Node Name Selection --------- ---------- ---------------- --------- All channels and VCs selected
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