日本-日本語 |
|
|
|
OpenVMS マニュアル |
|
HP OpenVMS
|
目次 | 索引 |
IO SET EXCLUDE (Alpha および Integrity) |
Alpha システムと Integrity システムでは,デバイスを自動的に構成するときに使用するパーマネント除外リストを設定します。
IO SET EXCLUDE = デバイス名
デバイス名
自動構成から除外するデバイス・タイプを指定します。パーマネント除外リストに入れるデバイスを表す有効なデバイス名またはニーモニックを使用します。ワイルドカードが使用できます。
なし
デバイスの自動構成を行うときに使用するパーマネント除外リストを設定します。このコマンドを使用して,各システムのブート時に Fibre Channel ポート・ドライバ・デバイス (FG) とすべての SCSI ポート・ドライバ・デバイス (PK) を除外するためにデバイス自動構成を永続的に指定することができます (手動の構成コマンドの間に,デバイスの除外または取り込みを永続的に指定するには, SYSMAN IO AUTOCONFIGURE コマンドに /EXCLUDE または /SELECT 修飾子を指定します)。
次のデバイス・タイプは SYSMAN IO SET EXCLUDE コマンドで除外することはできません。
- ポート割り当てクラスまたは HSZ 割り当てクラスを名前に含んでいる, SCSI クラス・ドライバ・デバイス (DK,MK,GK)
- Fibre Channel クラス・ドライバ・デバイス (PG,DG,GG)
この制限は,SCSI デバイス名にポート割り当てクラスが含まれる場合, OpenVMS Alpha バージョン 7.1 システムの SCSI デバイスにも適用されます。
SYSMAN> IO SET EXCLUDE=(DKC500,DKD*) |
この例は,DKC500 とすべての DKD デバイスについて,自動構成を行わないことを指定します。
デバイス名の指定方法を示す他の例については,/SELECT 修飾子を参照してください。
IO SET PREFIX (Alpha および Integrity) |
Alpha システムと Integrity システムにおいて,IOGEN コンフィギュレーション作成モジュール (ICBM) 名の作成に使用する接頭辞リストを設定します。
IO SET PREFIX = (ICBM 接頭辞)
ICBM 接頭辞
ICBM 接頭辞を指定します。 ICBM 接頭辞は,SYSMAN IO AUTOCONFIGURE コマンドが ICBM イメージ名を作成するときに使用します。
なし
SYSMAN IO SET PREFIX コマンドは,IOGEN コンフィギュレーション作成モジュール (ICBM) 名を作成するときに使用する接頭辞リストを設定します。
SYSMAN> IO SET PREFIX=(SYS$,PSI$,VME_) |
ICBM 名を作成するときに SYSMAN IO AUTOCONFIGURE が使用する接頭辞名を指定しています。 SYS$,PSI$,VME_ の接頭辞が指定されています。
IO SHOW BUS (Alpha および Integrity) |
Alpha システムと Integrity システムにおいて,システムのすべてのバス,ノード番号,バス名,TR番号, CSR基底アドレスを表示します。この情報表示は主に,弊社の保守エンジニアが使用します。
IO SHOW BUS
なし
なし
SYSMAN IO SHOW BUSコマンドはすべてのバス,ノード番号,バス名,TR番号,CSR基底アドレスを表示します。この情報が表示されるのは主に,弊社社内のエンジニアリングをサポートするためです。 SYSMAN IO SHOW BUSコマンドを使用するには,CMKRNL特権が必要です。
SYSMAN> IO SHOW BUS _Bus__________Node_TR#__Name____________Base CSR__________ LSB 0 1 EV3 4MB FFFFFFFF86FA0000 LSB 6 1 MEM FFFFFFFF86FC4000 LSB 7 1 MEM FFFFFFFF86FCA000 LSB 8 1 IOP FFFFFFFF86FD0000 XZA XMI-SCSI 0 3 XZA-SCSI 0000008001880000 XZA XMI-SCSI 1 3 XZA-SCSI 0000008001880000 XZA XMI-SCSI 0 4 XZA-SCSI 0000008001900000 XZA XMI-SCSI 1 4 XZA-SCSI 0000008001900000 XMI 4 2 LAMB 0000008001A00000 DEMNA 0 5 Generic XMI 0000008001E80000 DEMNA 0 6 Generic XMI 0000008001F00000 |
この例はDEC 7000モデル600から抜粋したものです。それぞれの Alpha システムと Integrity システムで表示内容は異なります。
この表示で使用されている字下げレベルは,システムのアダプタ制御ブロックの階層を示しています。表示される各項目は次のとおりです。
項目のタイトル 意味 Bus バス識別 Node 対応するバス・アレイへの索引; バス・スロット TR# 指定したデバイスが接続されるアダプタのネクサス番号 Name デバイス名 Base CSR デバイスのCSR基底アドレス
Alpha システムと Integrity システムでは,SDA の CLUE CONFIG コマンドを使用して,ハードウェア・アダプタとデバイスを含む追加情報を表示できます。このコマンドについては,『OpenVMS Alpha System Dump Analyzer Utility Manual』を参照してください。
デバイス・ドライバのロードと構成の詳細については,『Writing OpenVMS Alpha Device Drivers in C』を参照してください。
IO SHOW DEVICE (Alpha および Integrity)
Alpha システムと Integrity システムにおいて,システムにロードされているデバイス・ドライバ,ドライバに接続されているデバイス,ドライバの入出力データベースを表示します。アドレスはすべて,16 進仮想アドレスです。
IO SHOW DEVICE
なし
なし
SYSMAN IO SHOW DEVICE コマンドは,システムにロードされているデバイス・ドライバ,ドライバに接続されているデバイス,ドライバの入出力データベースを表示します。SYSMAN IO SHOW DEVICE コマンドは,指定のデバイス・ドライバについて次の情報を表示することを指定します。
Driver ドライバの名前 Dev ドライバに接続されている各デバイスの名前 DDB デバイスのデバイス・データ・ブロックのアドレス CRB デバイスのチャネル要求ブロックのアドレス IDB デバイスの割り込みディスパッチ・ブロックのアドレス Unit デバイス上の各ユニットの番号 UCB 各ユニットのユニット制御ブロックのアドレス
アドレスはすべて,16 進の仮想アドレスです。
SYSMAN の詳細については,『A Comparison of System Management on OpenVMS AXP and OpenVMS VAX』 (アーカイブ扱いになっていますが, OpenVMS Documentation CD-ROM で提供されています) と『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。
SYSMAN> IO SHOW DEVICE |
次は,SYSMAN IO SHOW DEVICE コマンドで出力される表示例です。
__Driver________Dev_DDB______CRB______IDB______Unit_UCB_____ SYS$FTDRIVER FTA 802CE930 802D1250 802D04C0 0 801C3710 SYS$EUDRIVER EUA 802D0D80 802D1330 802D0D10 0 801E35A0 SYS$DKDRIVER DKI 802D0FB0 802D0F40 802D0E60 0 801E2520 SYS$PKADRIVER PKI 802D1100 802D13A0 802D1090 0 801E1210 SYS$TTDRIVER OPERATOR NLDRIVER
SYS$TTDRIVER,OPERATOR,NLDRIVER に対応するデバイスはありません。
IO SHOW EXCLUDE (Alpha および Integrity) |
Alpha システムと Integrity システムでは,デバイスの自動構成で使用するパーマネント除外リストを表示します。
IO SHOW EXCLUDE
なし
なし
SYSMAN IO SHOW EXCLUDE コマンドは,コンソールにパーマネント除外リストを表示します。このリストはデバイスの自動構成で使用されます。
SYSMAN> IO SHOW EXCLUDE %SYSMAN-I-IOEXCLUDE, the current permanent exclusion list is: DKC500,DKD* |
このコマンドは,デバイスの自動構成の際に使用されるパーマネント除外リストを表示します。現在のリストは,DKC500 と,すべての DKD デバイスを含んでいます。
IO SHOW PREFIX (Alpha および Integrity) |
Alpha システムと Integrity システムにおいて,IOGEN コンフィギュレーション作成モジュール (ICBM) 名の作成に使用している現在の接頭辞リストを表示します。
IO SHOW PREFIX
なし
なし
SYSMAN IO SHOW PREFIX コマンドは,現在の接頭辞リストをコンソール上に表示します。このリストは,SYSMAN IO AUTOCONFIGURE コマンドが ICBM 名を作成するときに使用します。
SYSMAN> IO SHOW PREFIX %SYSMAN-I-IOPREFIX, the current prefix list is: SYS$,PSI$,VME_ |
この例は, ICBM 名を作成するときに SYSMAN IO AUTOCONFIGURE が使用する接頭辞を表示しています。
LICENSE LOAD |
LICENSE データベースに登録されているライセンスを有効にします。CMKRNL,SYSNAM,SYSPRV の特権が必要です。
注意
戻される状態メッセージの数を除き,次のコマンドは機能的には同じです。
SYSMAN> LICENSE LOAD $ LICENSE LOAD
DCL コマンドに対してリモート・ノードですべての状態メッセージを表示するには,次の SYSMAN コマンドを使用します。
SYSMAN> DO LICENSE LOAD
LICENSE LOAD 製品
製品
有効にするライセンスを持つ製品の名前を指定します。
/DATABASE=ファイル指定
LICENSE データベースの格納場所を指定します。省略時のファイルは SYS$COMMON:[SYSEXE]LMF$LICENSE.LDB です。省略時の LICENSE データベース名と格納場所を使用するときは,/DATABASE 修飾子を指定する必要はありません。/PRODUCER=文字列
ライセンスの対象製品を所有している会社名を指定します。この修飾子を使用するのは,製品が弊社以外から提供される場合だけです。
LICENSE LOAD コマンドを使用すれば,システム管理環境内に存在する複数のシステムとローカル以外のシステムに対し,ライセンスを有効にすることができます。 SYSMAN の LICENSE コマンド群は,ライセンス管理機能 (LMF) コマンド群の一部です。LMF の詳細については,『OpenVMS License Management Utility Manual』を参照してください。
SYSMAN> LICENSE LOAD FORTRAN |
この例は,HP Fortran for OpenVMS のライセンスを有効にしています。弊社製品のライセンスであるため,/PRODUCER 修飾子は指定されていません。
LICENSE UNLOAD |
LICENSE データベースに登録されているライセンスを無効にします。CMKRNL,SYSNAM,SYSPRV の特権が必要です。
LICENSE UNLOAD [製品]
製品
ライセンスを無効にする製品の名前を指定します。製品名を指定せずに LICENSE UNLOAD コマンドを入力すると,システムは登録されているすべてのライセンスを無効にします。
/PRODUCER=文字列
登録ライセンスを持つ製品を提供している企業の名前を指定します。この修飾子は,弊社以外の企業が提供している製品に対してだけ使用します。
LICENSE UNLOAD コマンドを使用すれば,システム管理環境内に存在する複数のシステムとローカル以外のシステムに対し,ライセンスを無効にすることができます。 SYSMAN の LICENSE コマンド群は,ライセンス管理機能 (LMF) コマンド群の一部です。LMF の詳細については,『OpenVMS License Management Utility Manual』を参照してください。
SYSMAN> LICENSE UNLOAD FORTRAN |
HP Fortran for OpenVMS のライセンスを無効にしています。弊社製品のライセンスであるため,/PRODUCER 修飾子は指定されていません。
PARAMETERS DISABLE CHECKS |
パラメータ値のチェックを行わないようにします。パラメータ・チェックは,パラメータ値が,PARAMETERS SET コマンドで指定した最小値以上,最大値以下であることを確認します。
PARAMETERS DISABLE CHECKS
なし
なし
PARAMETERS DISABLE CHECKS コマンドは,システム・パラメータに設定した最小値と最大値を無効にします。SYSMAN では,省略時の設定ではパラメータ・チェックを行います。チェックが許可されているときに制限値を超える値をパラメータに設定すると,エラー・メッセージが出力されます。チェックを禁止すれば,上限と下限にかかわりなく,パラメータを設定できます。
注意
最小値以上,最大値以下でシステムを動作させることが望ましいので,範囲チェックは省略時の設定では許可されます。制限値を超える値を設定すると,システムに障害が発生したり,システムが停止したりする恐れがあります。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER SYSMAN> SET PROFILE/DEFAULT=SYS$SYSTEM/PRIVILEGES=CMEXEC SYSMAN> PARAMETERS SET MAXPROCESSCNT 10 %SMI-E-OUTRANGE, parameter is out of range SYSMAN> PARAMETERS DISABLE CHECKS SYSMAN> PARAMETERS SET MAXPROCESSCNT 10 |
範囲チェックが許可されている状態では,最小値未満の MAXPROCESSCNT が設定できず,範囲チェックを禁止した後に設定が成功しています。
PARAMETERS ENABLE CHECKS |
すべてのパラメータ値をチェックし,最小値以上,最大値以下であることを確認します。範囲チェックは省略時の設定では許可されるので, PARAMETERS DISABLE CHECKS コマンドを実行した後に, PARAMETERS ENABLE CHECKS コマンドを実行してください。
PARAMETERS ENABLE CHECKS
なし
なし
SYSMAN> PARAMETERS DISABLE CHECKS SYSMAN> PARAMETERS SET WSMAX 20 SYSMAN> PARAMETERS ENABLE CHECKS SYSMAN> PARAMETERS SET WSMAX 30 %SMI-E-OUTRANGE, parameter is out of range SYSMAN> PARAMETERS SHOW WSMAX Parameter Name Current Default Minimum Maximum Unit Dynamic WSMAX 2000 1024 60 6400 pages |
範囲チェックを禁止したため,ワーキング・セット値 (WSMAX) 20 をシステムが受け付けています。範囲チェックが許可された後では,最小値の 60 より小さい WSMAX を受け付けていません。
目次 | 索引 |
|