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OpenVMS マニュアル |
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HP OpenVMS
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目次 | 索引 |
MODIFY DEVICE |
パーマネント・リストでデバイスの名前とユニット番号を変更します。変更はただちに有効になります。SYSPRV 特権が必要です。
MODIFY DEVICE device-name:
device-name:
属性を変更するデバイスの名前。デバイス名は ddcu という形式です。各項目の意味は以下のとおりです。
dd デバイス・コード (たとえば LP)。ドライバ名はデバイス・コードに対応する。この場合,ドライバ名は SYS$LPDRIVER である。 c A〜Z のコントローラ名。 UCM が別の名前を指定しない限り,すべての USB デバイスは A である。 u ユニット番号 (0〜9999)。
OpenVMS のデバイス名は,2 文字のデバイス・コード,コントローラ名,ユニット番号 (1〜4 文字),コロン (:) で構成されます。
/BUS_NUMBER=number
デバイスの USB バス番号を指定します。複数の USB バスがあるシステムで特定のデバイスを識別するには,このパラメータが必要です。この修飾子を指定しなかった場合,バス番号はデフォルトの 0 になります。番号は 0〜25の範囲です。
/PATH=(n1[.n2.n3.n4.n5.n6])
バス上のデバイスへのパスを指定します。デバイスにシリアル番号がない場合,デバイスを一意に識別するためにパスが使用されます。パス指定は 6 桁以内の数字です。各項目の意味は以下のとおりです。
n1 ルート・ハブ (階層 0) の番号。 n2〜 n6 階層 1,2,3,4,5 にある下流のハブのポート番号。
たとえば,/PATH=1.4.3 は,デバイスが階層 2 のハブのポート 3 に接続されており,階層 2 のハブは階層 1 のハブのポート 4 に接続されており,階層 1 のハブはルート・ハブ 1 に接続されていることを示します。
/UNIT_NUMBER=number
ユニット番号は 0〜9999 の範囲です。デフォルトでは,使用可能な次のユニット番号が選択されます。この修飾子を使用すると,要件に適合するようにユニット番号を変更できます。
#1 |
---|
$ UCM Universal Serial Bus Configuration Manager, Version V1.0 UCM> SHOW DEVICE /UNCONFIGURED DEVICE DEVICE_TYPE TENTATIVE DEVICE_NAME_ROOT AGA UNIT_NUMBER 0 BUS 1 PATH 1.0.0.0.0.0 END_DEVICE UCM> ADD DEVICE AGA0: UCM> MODIFY DEVICE AGA0:/UNIT=9999 UCM> SHOW DEVICE /PERMANENT /FULL AGA9999: DEVICE DEVICE_TYPE PERMANENT DEVICE_NAME_ROOT AGA UNIT_NUMBER 9999 DRIVER SYS$AGDRIVER.EXE BUS_NUMBER 1 PATH 1.0.0.0.0.0 HID_USAGE_DATA 65540 BEGIN_INTERFACE HID_USAGE_DATA 65540 END_INTERFACE END_DEVICE UCM> |
最初の SHOW DEVICE コマンドは,未構成の AG デバイスに関して,ジェネリック・リストに登録されている情報を表示します。 ADD DEVICE コマンドはデバイスをパーマネント・リストに追加し, MODIFY DEVICE コマンドはデバイスのユニット番号を変更します。2 番目の SHOW DEVICE コマンドはこの変更を表示します。
構成サーバがジェネリック・デバイス・ファイルおよびパーマネント・デバイス・ファイルから構成データを再ロードし,リストを再作成するように要求します。このコマンドを使用すると, UCM を再起動せずに,新しいデバイス・タイプを追加して,サーバがそのデバイスに関する情報を検索できるようにすることができます。SYSPRV 特権が必要です。
RELOAD
構成サーバを再起動します。
注意
このコマンドは,サーバが構成要求やクライアント・コマンドに応答しなくなった場合だけ使用するようにしてください。
CMKRNL 特権が必要です。
RESTART
/CONFIRM (デフォルト)
構成サーバを再起動するかどうかの確認を求めます。「yes」と応答すると,構成サーバは再起動されます。「no」と応答すると,操作は実行されません。
/NOCONFIRM
#1 |
---|
$ UCM UCM> RESTART Restart UCM Server? [N]: yes Waiting for UCM Server image to exit.... Waiting for UCM Server image to restart.... %USB-S-SRVRRESTART, Identification of new UCM Server is 00000217 UCM> |
RESTART コマンドの後,このコマンドの実行を確認するプロンプトが表示されます。UCM サーバを再起動すると,新しい識別番号がサーバに割り当てられます。
自動ロード,自動永続化,除外リストと追加リストの設定を変更します。このコマンドを修飾子なしで使用すると, UCM サーバは保存されている設定をディスクから再ロードします。
注意
いったんデバイスがパーマネント・デバイスになると, SET AUTO の設定にかかわらず,そのデバイスは常に構成されロードされます。パーマネント・デバイスを削除するには, DELETE DEVICE コマンドを使用します。
SET AUTO
/ENABLE=(LOAD,PERM)
/ENABLE 修飾子と /DISABLE 修飾子を使用すると,すべての永続的でないデバイスについて,自動的なロードと自動的な永続化を無効にしたり選択的に有効にすることができます。 2 つの修飾子の意味は以下のとおりです。
/DISABLE=(LOAD,PERM)
修飾子 説明 /ENABLE 自動的なロードと自動的な永続化を選択的に有効にします。自動的なロードが無効になっている場合は,自動的な永続化は無視されます。ただし,自動的なロードを有効にし,自動的な永続化を無効にすることはできます。これにより,デバイスの構成は行うものの,パーマネント・データベースへの追加は行わないことも可能です。この場合,OpenVMS デバイス名は永続的ではありません。 /DISABLE デバイスごとにロードを無効にすることができます。
キーワード LOAD と PERM の説明を次の表に示します。
キーワード 意味 説明 LOAD 自動的なロード デバイスの自動的な構成を有効にします。つまり,デバイス・ドライバがロードされ,そのデバイスの OpenVMS デバイスが作成されます。 PERM 自動的な永続化 デバイスがパーマネント・データベースに追加されます。いったんデバイスがパーマネント・データベースに追加されると,システムに接続するたびにドライバがロードされ,同じデバイス名が使用されます。つまり,永続化されます。
デフォルトでは,LOAD と PERM は有効になっています。自動的なロードが無効になっている場合は,自動的な永続化は無視されます。ただし,自動的なロードを有効にし,自動的な永続化を無効にすることはできます。これにより,デバイスの構成は行うものの,パーマネント・データベースへの追加は行わないことも可能です。この場合,OpenVMS デバイス名は永続的ではありません。
/EXCLUDE=()
/EXCLUDE 修飾子と /INCLUDE 修飾子を使用すると,どのデバイスを自動的に構成するかをより明示的に制御することができます。
/INCLUDE=()各修飾子に 1 つ以上のデバイス名を指定したり,部分的なデバイス名を指定できます。部分的なデバイス名を指定する場合は,残りの文字にはワイルドカードを指定します。すべてのデバイスを対象とするには,明示的にワイルドカード文字 (アスタリスクなど) を指定します。
UCM は,パーマネント・データベースにないデバイスを自動的に構成する前に,除外リストを調べます。デバイスが除外リストにある場合は,対象リストを調べ,デバイスが明示的にロード対象となっているかどうかを確認します。これによって,幅広い範囲のデバイスを除外リストに指定し,より狭い範囲のデバイスを対象リストに指定することができます (次の例を参照)。
#1 |
---|
$ UCM UCM> SET AUTO/EXCLUDE=*/INCLUDE=(tx,dn) UCM> SHOW AUTO AUTO LOAD ENABLED AUTO PERM ENABLED EXCLUDE = (*) INCLUDE = (TX, DN) |
この例では,TX デバイスと DN デバイス以外のすべてのデバイスが除外されています。たとえば,AGA0 を使用したジョイスティックは構成されませんが,ディスク DNA0 や TXC2 は構成されます。
新しいログ・ファイルを作成することを構成サーバに要求します。このコマンドでは /NEW 修飾子を使用する必要があります。OPER 特権が必要です。
SET LOG /NEW
/NEW
新しい SYS$MANAGER:USB$UCM_EVENTS.DAT ファイルを作成します。SET LOG コマンドにはこの修飾子が必須です。
自動的なロード,自動的な永続化,除外リストと追加リストの設定を表示します。
SHOW AUTO
#1 |
---|
$ UCM UCM> SHOW AUTO |
AUTO LOAD ENABLED AUTO PERM ENABLED EXCLUDE = (*) INCLUDE = (TX, DN)
この SHOW AUTO コマンドの例では,TX デバイスと DN デバイス以外のすべてのデバイスが除外されています。
デバイスに関する情報を表示します。
SHOW DEVICE device-name:
device-name:
属性を表示するデバイスの名前。デバイス名は ddcu という形式です。各項目の意味は以下のとおりです。
dd デバイス・コード (たとえば LP)。ドライバ名はデバイス・コードに対応する。この場合,ドライバ名は SYS$LPDRIVER である。 c A〜Z のコントローラ名。 UCM が別の名前を指定しない限り,すべての USB デバイスは A である。 u ユニット番号 (0〜9999)。
OpenVMS のデバイス名は,2 文字のデバイス・コード,コントローラ名,ユニット番号 (1〜4 文字),コロン (:) で構成されます。
表示修飾子 |
/BRIEF (デフォルト)
各デバイスの要約情報を表示します。/FULL
各デバイスの詳細情報を表示します。
選択修飾子 |
/ALL (デフォルト)
/CONFIGURED,/GENERIC,/PERMANENT,/PHYSICAL, /UNCONFIGURED 修飾子が表示するエントリも含めて,すべてのデバイス・エントリを表示します。/CONFIGURED
構成済みのバスに接続されているすべのデバイスを表示します。/GENERIC
ジェネリック・デバイス・リストに登録されているデバイスを表示します。/PERMANENT
デバイスが接続されたときに,システムが自動的にデバイス・ドライバをロードするデバイスを表示します。/PHYSICAL
デバイスのドライバがロードされていない場合でも,バスに接続されているデバイスを表示します。/UNCONFIGURED
バスに接続され,ドライバはあるものの,パーマネント・リストにエントリが登録されていないデバイス (テンタティブ・デバイスとも呼びます) を表示します。これらのデバイスをパーマネント・リストに登録するには, ADD DEVICE コマンドを実行する必要があります。ドライバが追加されると,デバイスを次回接続したときに,そのデバイスは自動的に構成されます。
#1 |
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$ UCM UCM> SHOW DEVICE /PERMANENT /FULL DNA3: |
DEVICE DEVICE_TYPE PERMANENT DEVICE_NAME_ROOT DNA UNIT_NUMBER 3 DRIVER SYS$DNDRIVER.EXE USB_CONFIG_TYPE INTERFACE VENDOR_ID 3519 PRODUCT_ID 768 RELEASE_NUMBER 4352 BUS_NUMBER 1 PATH 1.0.0.0.0.0 DEVICE_CLASS 0 DEVICE_SUB_CLASS 0 DEVICE_PROTOCOL 0 NUMBER_OF_INTERFACES 1 CONFIGURATION_VALUE 2 NUMBER_OF_CONFIGURATIONS 1 SERIAL_NUMBER 2B0301060D97A4C8 MANUFACTURER_STRING QTS PRODUCT_STRING USB 2.0 ATAPI Bridge CONFIGURATION_NUMBER 0 BEGIN_INTERFACE INTERFACE_CLASS 8 INTERFACE_SUB_CLASS 6 INTERFACE_PROTOCOL 80 END_INTERFACE END_DEVICE
この例では,SHOW DEVICE コマンドは DNA3: に関する詳細情報を表示します。
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