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OpenVMS マニュアル |
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HP OpenVMS
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目次 | 索引 |
Alpha システムと Integrity システムでは,MSCP サーバのローカル・バッファ・エリアに割り当てるページレット数を指定します。
MSCP_CMD_TMO の省略時の値 0 は,通常,適切です。 0 を指定すると,OpenVMSの以前のリリース (以前のリリースには,MSCP_CMD_TMOシステム・パラメータはありません)の動作と同じになります。 0 以外の値を設定すると,MSCP コマンドが時間切れになるまでの時間が長くなります。
コマンド時間切れエラーがクライアント・ノードのログに記録される場合には, OpenVMS サーバでこのパラメータの値を 0 以外の値に設定すると,ログに記録されるエラーの数を削減できます。このパラメータの値を大きくすると,クライアント MSCP コマンドの時間切れの発生数を削減し,不良デバイスを検出するのに必要な時間が長くなります。
コマンド時間切れのエラーの数を削減しなければならない場合には,初期値を 60 に設定してください。時間切れエラーが継続的にログに記録される場合には,この値を 20 秒刻みで大きくしてください。
省略時の値は現在 32 です。システムで利用できるメモリが非常に制限されている場合を除き,これらの値を増やさないでください。
値 | 説明 |
---|---|
0 | MSCP サーバをロードしない。省略時の値。 |
1 | MSCP サーバをロードし,MSCP_SERVE_ALL パラメータの指定に従ってディスクをサーブする。 |
OpenVMS バージョン 7.2 から,サービング・タイプがビット・マスクとして実装されるようになりました。システムが実行するサービング・タイプを指定する場合,次に示す表で必要なタイプを探し,その値を指定してください。なかには,システム・ディスクとしてサーブし,かつ,ローカルに接続するディスクとしてもサーブするなどのように, 2 種類のサービング・タイプを指定するシステムもあるでしょう。そのような組み合わせを指定するには,各タイプの値を加算し,その合計を指定してください。
OpenVMS のバージョン 7.1-x や,それよりも前のオペレーティング・システムが稼働しているシステムを含む,バージョンが混在したクラスタでは,利用可能なすべてのディスクをサーブすることは,システムの (バージョン 7.2 よりも前の) ノード割り当てクラスに一致しない割り当てクラスを持つディスク以外のすべてのディスクをサーブすることに制限されています。この種のサービングを指定するには,値 9 (ビット 0 とビット 3 を設定する) を使用してください。
次の表は,それぞれのビットで制御されるサービング・タイプとその 10 進数の値を説明しています。
ビットと, 設定されたときの値 |
説明 |
---|---|
ビット 0 (1) | 利用可能なすべてのディスク (ローカルに接続されたディスク,および,HS x コントローラと DSSI コントローラに接続されたディスク) をサーブする。 (ALLOCLASS パラメータで設定される) システムの割り当てクラスとは異なる割り当てクラスを持つディスクも,ビット 3 が設定されていないのであれば,サーブされる。 |
ビット 1 (2) | ローカルに接続された (HS x や DSSI 以外に接続された) ディスクをサーブする。 |
ビット 2 (4) | システム・ディスクをサーブする。これが省略時の設定である。この設定は,クラスタ内の他のノードが,このシステムのシステム・ディスクがサーブできることに依存している場合,重要である。この設定によって,システムに異常が発生しているリモート・システム・ディスクに対して,別のシステムが入出力を完了させようとしているときに発生しがちな,あいまいな競合問題が防止される。 |
ビット 3 (8) | ビット 0 によって指定されたサービングを制限する。 (ALLOCLASS パラメータによって設定された) システムの割り当てクラスとは違う割り当てクラスを持つディスク以外のすべてのディスクがサーブされる。
これはバージョン 7.2 よりも前の動作である。クラスタの中に, OpenVMS 7.1- x やそれよりも前のバージョンのシステムがあり,利用可能なすべてのディスクをサーブしようとしている場合,このビットとビット 0 を設定した,値 9 を指定する必要がある。 |
サービング・タイプがビット・マスクで実装されるようになったものの,ビット 0 とビット 1 で指定される,0,1,2 の値はこれまでと同じ意味を持ちます。
0 --- ディスクをまったくサーブしない (以前の OpenVMS での省略時の値)。
1 --- 利用可能なすべてのディスクをサーブする。
2 --- ローカルに接続された (HSx や DSSI 以外に接続された) ディスクだけをサーブする。
MSCP_LOAD システム・パラメータが 0 である場合,MSCP_SERVE_ALL は無視されます。
次のいずれかの値を指定します。
値 | 説明 |
---|---|
0 | ユニプロセシング同期イメージ SYSTEM_SYNCHRONIZATION_UNI.EXE をロードする。 |
1 | CPU タイプが SMP の可能なタイプであり, 2 つ以上の CPU がシステムに用意されている場合には,フルチェック・マルチプロセシング同期イメージ SYSTEM_SYNCHRONIZATION.EXE をロードする。それ以外の場合には,ユニプロセシング同期イメージをロードする。 |
2 | システム構成や用意されている CPU とは無関係に,常にフルチェック・バージョン SYSTEM_SYNCHRONIZATION.EXE をロードする。 |
3 | CPU タイプが SMP の可能なタイプであり,2 つ以上の CPU がシステムに用意されている場合には,最適化ストリームライン・マルチプロセシング・イメージ SYSTEM_SYNCHRONIZATION_SPC.EXE をロードする。
それ以外の場合には,ユニプロセシング同期イメージ SYSTEM_SYNCHRONIZATION_UNI.EXE をロードする。省略時の値は 3 である。 |
4 | システム構成や用意されている CPU とは無関係に,常にストリームライン・マルチプロセシング・イメージ SYSTEM_SYNCHRONIZATION_MIN.EXE をロードする。 |
SYSTEM_CHECK パラメータを 1 に設定すると, MULTIPROCESSING を 2 に設定する効果があります。
値 | 説明 |
---|---|
0 | スレッド・マネージャのアップコールと複数カーネル・スレッドの作成がどちらも禁止される。 |
1 | スレッド・マネージャのアップコールは許可される。複数カーネル・スレッドの作成は禁止される。 |
2〜256 (Alpha および Integrity) | スレッド・マネージャのアップコールと複数カーネル・スレッドの作成はどちらも許可される。指定する値は, 1 つのプロセスに対して生成できるカーネル・スレッドの最大数を表す。 |
システムは,MVSUPMSG_INTVL 秒内に,特定のファイバ・チャネル・ディスク・デバイスに対する一連の MVSUPMSG_NUM マウント・チェックが通知されなかった後,マウント・チェック・メッセージを発行します。
このパラメータがゼロである場合,すべてのマウント・チェック・メッセージが通知されます。
システムは,MVSUPMSG_INTVL 秒内に,特定のファイバ・チャネル・ディスク・デバイスに対する一連の MVSUPMSG_NUM マウント・チェックが通知されなかった後,マウント・チェック・メッセージを発行します。
このパラメータがゼロである場合,すべてのマウント・チェック・メッセージが通知されます。
NISCS_MAX_PKTSZ によって,システム管理者はネットワーク通信パス上でクラスタ通信に使われるパケット・サイズを変更できます。 PEDRIVER は自動的にメモリを割り当てて,システムに接続されている任意の仮想サーキットが使用可能な最大のパケット・サイズをこのパラメータで設定されている上限までサポートします。 OpenVMS Alpha と OpenVMS Integrity では,性能の最適化のため,省略時の値は OpenVMS が現在サポートしている最大パケット・サイズです。
PEDRIVER は,NISCS_MAX_PKTSZ を使って LAN パケット内で送信するデータの最大量を次のように計算しています。
LAN パケット・サイズ <= LAN ヘッダ (パッドされたイーサネット形式) + NISCS_MAX_PKTSZ + NISCS チェックサム (データ検査が有効である場合のみ) + LAN CRC または FCS |
PEDRIVER が自動的に使用する実際のパケット・サイズは,次の理由から,NISCS_MAX_PKTSZ の制限よりも小さくなる可能性があります。
実際のメモリ割り当てには,実際の LAN パケット・サイズに加えて, PEDRIVER と LAN ドライバで使用される必須データ構造のオーバヘッドも含まれます。
次の表は,指定された LAN タイプでサポートされる最大パケット・サイズを使用するのに必要な最小の NISCS_MAX_PKTSZ 値を示しています。
LAN のタイプ | NISCS_MAX_PKTSZ の最小値 |
---|---|
イーサネット | 1498 |
FDDI | 4382 (バージョン 7.3 より前)
4396 (バージョン 7.3 以降) |
ギガビット・イーサネット | 8192 |
ATM | 7606 |
一部のギガビット・イーサネット・アダプタの最大パケット・サイズは, NISCS_MAX_PKTSZ の最大値 (8192 バイト) よりも大きいことに注意してください。ギガビット・イーサネット上のジャンボフレーム (イーサネット用として記載されているものより大きいパケット・サイズ) を有効にする方法については,LAN_FLAGS パラメータを参照してください。
その他のビットは今後の使用のため予約されています。
OpenVMS バージョン 7.3-1 から,SCACP コマンド SET VC/CHECKSUMMING を使用して,特定のノードへの VC のデータ・チェックを指定することができます。これは実行中のシステムで行うことができます (詳細については,本書の SCACP に関する記述を参照してください)。
OpenVMS Version 8.3 以降, SCACP コマンド SET VC/COMPRESSION を使用して,特定のノードに対して VC でデータ圧縮を指定することができます。 SCACP を使用して,実行中のシステムにおいてデータチェックあるいはデータ圧縮のどちらを有効にすることも可能です (詳細は『OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』の SCACP についての章を参照してください)。
また,OpenVMS Version 8.3 以降, NISCS_PORT_SERV は動的なシステム・パラメータとなり,このパラメータの設定変更にシステム・リブートは必要なくなりました。さらに,このパラメータは,設定されるノードと,クラスタの他のノードの間のすべての仮想サーキットに適用されます。
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
インストール後またはアップグレード後の初回のブート時にのみ, NPAGECALC の省略時の値は 1 に設定されます。 NPAGECALC の値が 1 のとき,システムは NPAGEVIR システム・パラメータと NPAGEDYN システム・パラメータの初期値を計算します。この計算値は,システム内の物理メモリの量を基にしています。
NPAGECALC の計算は,ユーザが確認した,または SYSBOOT プロンプトで設定した NPAGEVIR と NPAGEDYN の値を減らすことはありません。むしろ,NPAGECALC の計算がこれらの値を増やす場合もあります。
AUTOGEN は NPAGECALC を 0 に設定します。システム・パラメータ NPAGEDYN および NPAGEVIR 用に改良された値を AUTOGEN が決定した後は,NPAGECALC の値は常に 0 にしてください。
このパラメータを設定する場合,まず省略時の値を使用し,実際に使用している空間量を DCL の SHOW MEMORY/POOL/FULL コマンドで監視します。
物理メモリが潤沢でない OpenVMS VAX システムで,もし NPAGEDYN が物理メモリの 10%を越えた場合,あるいは NPAGEVIR が物理メモリの 33 パーセントを越えた場合, AUTOGEN はレポートに警告メッセージを記録します。
AUTOGEN は,算出する NPAGEDYN の値を物理メモリの 20 パーセントに, NPAGEVIR の値を物理メモリの 50 パーセントに制限します。これらのAUTOGENの算出する値は,物理メモリが16MB以下のほとんどのワークステーションやシステムで妥当な数値です。もし,システムがさらに大きなメモリを必要とする場合, AUTOGENの算出した値を越える値を MODPARAMS.DAT に書き込んでください。
また,OpenVMS システムは,各 RAD 用のページを指定した値よりも偶数値のページに切り上げる可能性があることにも注意してください。これによって,ベース RAD が小さすぎる非ページング・プールを持つことが防止されます。たとえば,ハードウェアが 4 つの RAD を備えた AlphaServer GS160 であるとします。
NPAGEDYN = 6291456 バイト NPAGERAD = 2097152 バイト |
この場合,OpenVMS システムは合計で約 6,291,456 バイトの非ページング・プールを割り当てます。この量のとき,システムはベース RAD 以外の RAD の間で 2,097,152 バイトを分割します。次に,残りの 4,194,304 バイトをベース RAD に割り当てます。
注意 実際にはシステムは各 RAD で偶数ページに切り上げます。また,ベース RAD が NPAGEDYN の値と 4M バイトよりも小さな値に割り当てられることはありません。 |
バージョン 7.3-1 よりも前の OpenVMS システムの AlphaServer GS シリーズ・プロセッサでは,システム管理者は増えている NPAGEDYN が減らないプール拡張を頻繁に経験していました。この問題は NPAGERAD をその省略値の 0 のままにしたことが原因でした。
OpenVMS バージョン 7.3-1 からは,NPAGERAD が 0 (省略時の設定) のとき,システムは次の計算式で NPAGERAD に使用する値を計算します。
ベース RAD メモリ NPAGEDYN * (1- --------------- ) 合計メモリ |
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