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OpenVMS マニュアル |
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HP OpenVMS
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目次 | 索引 |
/FULL |
選択したレコードの詳細レポートを出力します。
/FULL
/FULL 修飾子は,選択したレコードの詳細レポートを出力します。省略時の設定では,現在の SYS$OUPTUT デバイスに出力されます。ファイルに出力するには,/OUTPUT 修飾子でファイルを指定します (/OUTPUT が使用できるのは Alpha および Integrity のみです)。詳細レポートでは,選択したレコード 1 つにつき 1 画面が表示されます。表示される情報の内容とレイアウト方法は,レコードの種類と内容によって異なります。
1 行目は,レコードを会計情報ファイルに記録したイベントです。たとえば,会話型プロセス終了時に記録されたレコードの場合,1 行目は, INTERACTIVE Process Termination となります。
サブプロセスの場合,Owner ID フィールドには,親プロセスの識別子 (PID) が表示されます。
DECnet for OpenVMS要求に関する情報を持つレコードの場合, 3 つの Remote フィールドに,リモート・ユーザとリモート・ノードが表示されます。
Processor 時間フィールドは,CPU の総使用量です。ベクタ CPU 時間の使用量も含まれます。Vector CPU 時間フィールドが表示されるのは,ベクタ CPU 時間を使用している場合だけです。
ベクタ CPU 時間は,ベクタを消費したプロセスが,ベクタの存在する CPU 上でスケジューリングされた時刻のことです。
- ベクタを消費したプロセスは,ベクタ命令をまったく実行しないとしても,スケジューリングされたときにベクタ CPU 時間を蓄積する。
- スカラや限界ベクタを消費したプロセスは,ベクタの存在する CPU 上でスケジューリングされてもベクタ CPU 時間を蓄積しない。
特権は,2 つの 16 進数で表示され,それぞれ 64 ビットの特権マスクの前半と後半の 32 ビットを表します。特権ビット・マスクを特権に変換するには,STARLET ライブラリにある $PRVDEF マクロ内の PRV$V_ で始まる記号の定義を参照してください。たとえば,$PRVDEF マクロは, PRV$V_READALL 記号が 35 に等しいと定義しています。これは,READALL 特権が,特権マスクではビット 35 で表されることを意味します。
1 つのファイルだけを処理して画面上に表示しているときに,レコードの表示を中断するには,Ctrl/Z を押してください。 DCL プロンプトに戻ります。
/BINARY 修飾子も参照してください。この修飾子は,選択したレコードをファイルにコピーする修飾子です。また,/BRIEF と /SUMMARY も参照してください。前者は,選択したレコードの簡略レポートを出力する修飾子です。後者は,選択したレコードの要約レポートを出力する修飾子です。
/FULL 修飾子を,/BINARY,/BRIEF,/SUMMARY のいずれかの修飾子と併用することはできません。
#1 |
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$ ACCOUNTING /FULL |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイル内のすべてのレコードについて,詳細レポートを表示する例です。会話型プロセスが終了したときに記録されたレコードが表示されています。HQ222 ノードの JONES ユーザが SET HOST コマンドを使ってローカル・ノードに接続したときに,会話型プロセスは作成されています。
INTERACTIVE Process Termination ------------------------------- Username: FISH UIC: [DOC,FISH] Account: DOC Finish time: 23-JAN-2002 15:21:23.83 Process ID: 20A0029B Start time: 23-JAN-2002 15:19:08.28 Owner ID: Elapsed time: 0 00:02:15.55 Terminal name: RTA2: Processor time: 0 00:00:04.14 Remote node addr: 63576 Priority: 4 Remote node name: HQ222 Privilege <31-00>: 00108000 Remote ID: JONES Privilege <63-32>: 00000000 Queue entry: Final status code: 00000001 Queue name: Job name: Final status text: %SYSTEM-S-NORMAL, normal successful completion Page faults: 2043 Direct IO: 159 Page fault reads: 68 Buffered IO: 228 Peak working set: 852 Volumes mounted: 0 Peak page file: 5512 Images executed: 10 Vector CPU time: 0 00:00:0.54 Press RETURN for Next Record >
#2 |
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$ ACCOUNTING /FULL /OUTPUT=MYACC |
省略時のディレクトリに出力ファイル MYACC.LIS を作成する例です。 SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理し,作成した出力ファイルにすべてのレコードの詳細レポートを書き込みます。
/IDENT |
プロセスを指定して,レコードを選択または拒否します。
/IDENT= ([-]プロセス識別子[,...])
/IDENT 修飾子は,プロセス識別子 (PID) の値によって,処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。印刷ジョブ・レコードの場合,このフィールドはジョブをキューに登録したプロセスの PID です。/IDENT 修飾子は,指定した PID 値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。
/OWNER 修飾子も参照してください。この修飾子は,サブプロセスを作成したプロセスを指定して,レコードを選択または拒否する修飾子です。
#1 |
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$ ACCOUNTING /IDENT=(25634,045A6B) |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。 PID が 25634 または 045A6B のプロセスのすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
#2 |
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$ ACCOUNTING /IDENT=(-25634,045A6B) |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。PID が 25634, 045A6B 以外のすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
/IMAGE |
イメージを指定して,レコードを選択または拒否します。
/IMAGE= ([-]イメージ名[,...])
/IMAGE 修飾子は,イメージ名フィールド値によって,処理対象のレコードを選択します。このフィールドはイメージ名を示し,IMAGE タイプのレコードだけに存在します。省略時のシステムは,IMAGE タイプのレコードを記録しません。 IMAGE レコードの記録を許可するには, SET ACCOUNTING コマンドを使用してください。
/IMAGE 修飾子は,指定したイメージ名フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。
イメージ名は,イメージのファイル指定のファイル名を示す文字列です。デバイス,ディレクトリ,ファイル・タイプは含めません。
#1 |
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$ ACCOUNTING /IMAGE=DIRECTORY |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。DIRECTORY.EXE イメージのすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
#2 |
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$ ACCOUNTING /IMAGE=-DIRECTORY |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。DIRECTORY.EXE イメージ以外のすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
/JOB |
印刷ジョブとバッチ・ジョブのジョブ名を指定して,レコードを選択または拒否します。
/JOB= ([-]ジョブ名[,...])
/JOB 修飾子は,ジョブ名フィールド値によって,処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。印刷ジョブとバッチ・ジョブの情報を格納するレコードの場合,このフィールドはジョブ名です。/JOB 修飾子は,指定したジョブ名フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。
/QUEUE と/ENTRY 修飾子も参照してください。前者は,印刷ジョブとバッチ・ジョブのキュー名を指定して,レコードを選択または拒否する修飾子です。後者は,印刷ジョブとバッチ・ジョブのキュー・エントリ番号を指定して,レコードを選択または拒否する修飾子です。
#1 |
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$ ACCOUNTING /JOB=(MYJOB1,MYJOB2) |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。MYJOB1 または MYJOB2 という名前の印刷ジョブやバッチ・ジョブのすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
#2 |
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$ ACCOUNTING /JOB=(-MYJOB1,MYJOB2) /FULL |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。MYJOB1 や MYJOB2 以外の名前を持つ印刷ジョブやバッチ・ジョブのすべてのレコードについて,詳細レポートを出力します。
/LOG |
情報メッセージを出力します。
/LOG
/LOG 修飾子は,現在の SYS$OUTPUT デバイスに情報メッセージを出力します。
- 各処理対象のファイルのファイル名と,そのファイル内で選択または拒否されたレコードの数。
- /SORT 修飾子を使用する場合,ソートでマージされる総レコード数 (すべての処理対象ファイルから選択したレコードの総数)。
- 複数のファイルを処理する場合,処理した総ファイル数と選択または拒否した総レコード数。
$ ACCOUNTING MYFILE1.DAT,MYFILE2.DAT /TYPE=PRINT - _$ /SORT=USER /OUTPUT=OUTFILE %ACC-I-INPUT, SYS$SYSROOT:[SYSMGR]MYFILE1.DAT;7, 297 selected, 16460 rejected %ACC-I-INPUT, SYS$SYSROOT:[SYSMGR]MYFILE2.DAT;13,302 selected, 16388 rejected %ACC-I-MERGE, 599 records to be merged %ACC-I-TOTAL, 599 selected, 32848 rejected, 2 input files |
2 つの会計情報ファイルを処理する例です。ユーザ名順にソートした印刷ジョブのすべてのレコードについて簡略レポートを作成して出力ファイルに書き込み,処理したファイルと選択または拒否したレコード数を示す情報メッセージを表示します。
/NODE |
DECnet for OpenVMS要求を作成したノードを指定して,レコードを選択または拒否します。
/NODE= ([--]ノード名[,...])
/NODE 修飾子は,リモート・ノード名フィールド値によって,処理対象レコードを選択します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。DECnet for OpenVMS要求の情報を格納するレコードの場合,このフィールドは,要求を発行したノードの名前です。/NODE 修飾子は,指定したリモート・ノード名フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。
ノード名の後に二重コロン (::) を入れないようにしてください。
/ADDRESS と /REMOTE_ID 修飾子も参照してください。前者は, DECnet for OpenVMS要求を作成したノード・アドレスを指定して,レコードを選択または拒否する修飾子です。後者は,DECnet 要求を作成したリモート ID を指定して,レコードを選択または拒否する修飾子です。
#1 |
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$ ACCOUNTING /NODE=HQ291 /FULL |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。HQ291 ノードが行った DECnet for OpenVMS要求のすべてのレコードについて,詳細レポートを出力します。
#2 |
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$ ACCOUNTING /NODE=(-HQ222,HQ223) |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。HQ222 または HQ223 のノードが行ったもの以外の DECnet for OpenVMS要求のすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
/OUTPUT |
(Alpha および Integrity)
出力ファイルを指定します。ファイルを作成するディレクトリは,読み込みアクセス権と書き込みアクセス権が必要です。
/OUTPUT [=ファイル指定]
/OUTPUT 修飾子は,指定した出力ファイルを作成し,そのファイルにレポートを書き込んだり選択したレコードをコピーしたりします。/OUTPUT 修飾子を省略したり,ファイル指定なしで /OUTPUT 修飾子を使用したりすると,レポートや選択したレコードは,現在の SYS$OUTPUT デバイスに出力されます。
ファイル指定にデバイス名やディレクトリ名を含めなかった場合,現在の省略時のデバイスやディレクトリが使用されます。ファイル名を省略すると,最初の入力ファイルのファイル名が使用されます (ACCOUNTING コマンドのパラメータにおける最初のファイル)。ファイル・タイプを省略すると,レポート作成の場合は .LIS,レコード・コピーの場合は .DAT が使用されます。
#1 |
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$ ACCOUNTING MYFILE1.DAT,MYFILE2.DAT /SORT=USER - _$ /BINARY /OUTPUT=.NEW |
省略時のディレクトリに出力ファイル MYFILE1.NEW を作成する例です。 MYFILE1.DAT と MYFILE2.DAT の 2 つの会計情報ファイルを処理し,それらのレコードをユーザ名順でソートし,作成した出力ファイルにコピーします。
#2 |
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$ ACCOUNTING MYFILE1.NEW /FULL - _$ /OUTPUT=MYDISK:[ACCOUNTING]STAT |
出力ファイル MYDISK:[ACCOUNTING]STAT.LIS を作成し,MYFILE1.NEW のすべてのレコードについて,詳細レポートを出力ファイルに書き込みます。
/OWNER |
サブプロセスを作成したプロセスを指定して,レコードを選択または拒否します。
/OWNER= ([-]所有者プロセス識別子[,...])
/OWNER 修飾子は,プロセス所有者フィールド値によって処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。サブプロセスの場合,このフィールドは,そのサブプロセスを作成したプロセスのプロセス識別子 (PID) です。/OWNER 修飾子は,指定したプロセス所有者フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。
/IDENT 修飾子も参照してください。この修飾子は,プロセスを指定して,レコードを選択または拒否する修飾子です。
$ ACCOUNTING /OWNER=(25634,045A6B) |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。 PID が 25634 または 045A6B のプロセスが作成したサブプロセスのすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
/PRIORITY |
優先順位を指定して,レコードを選択または拒否します。
/PRIORITY= ([-]優先順位[,...])
/PRIORITY 修飾子は,優先順位フィールド値によって,処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,ファイル逆方向リンク・レコードとファイル順方向リンク・レコード以外のすべてのレコードに存在します。印刷ジョブとバッチ・ジョブの場合,このフィールドは,印刷キューやバッチ・キューにおけるそのジョブの優先順位です。その他のレコードの場合,このフィールドはプロセス基本優先順位です。/PRIORITY 修飾子は,指定した優先順位フィールド値を持つレコードだけを選択します。値の前にマイナス記号を付けると,指定した値以外の値を持つすべてのレコードを選択します。
$ ACCOUNTING /PRIORITY=3 |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。基本優先順位が 3 のプロセスおよび,キュー優先順位が 3 の印刷ジョブとバッチ・ジョブのすべてのレコードについて,簡略レポートを出力します。
/PROCESS |
指定したプロセス・タイプのレコードを選択または拒否します。
/PROCESS= ([-]プロセス・タイプ[,...])
キーワード |
プロセス・タイプ[,...]
選択または拒否するプロセス・タイプを指定します。次の表に,有効なキーワードを示します。
キーワード プロセス・タイプ BATCH バッチ・プロセス DETACHED 独立プロセス INTERACTIVE 会話型プロセス NETWORK ネットワーク・プロセス SUBPROCESS 上記のタイプのプロセスのサブプロセス
/PROCESS 修飾子は,プロセス・タイプ・フィールド値によって処理対象のレコードを選択します。このフィールドは,IMAGE と PROCESS のタイプのレコードだけに存在します。IMAGE タイプのレコードの場合,このフィールドは,イメージを実行したプロセスのタイプです。/PROCESS 修飾子は,指定したプロセス・タイプのレコードだけを選択します。リストの前にマイナス記号を付けると,指定したタイプ以外のタイプのすべてのレコードを選択します。
/TYPE 修飾子も参照してください。この修飾子は,レコード・タイプを指定し,レコードを選択または拒否する修飾子です。
$ ACCOUNTING /TYPE=IMAGE /PROCESS=INTERACTIVE /FULL |
SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT ファイルを処理する例です。会話型プロセスで実行するイメージによって使用されるリソースについて,詳細レポートを出力します。
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