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OpenVMS マニュアル |
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HP OpenVMS
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目次 | 索引 |
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
DORMANTWAITの値を増やすと,優先順位が低いプロセスが,優先順位が高いプロセスが待っているロックまたはリソースを保持している場合に,優先順位の低いプロセスが優先順位の高いプロセスをブロックする頻度が高くなることがあります。
DR_UNIT_BASE を使用して,一意な RAID デバイス番号を生成することができます。 DR デバイスは DR_UNIT_BASE の値から順に番号を付けられていきます。たとえば,DR_UNIT_BASE を 10 に設定すると,$1$DRA10,$1$DRA11 などのデバイス名が生成されます。
DR_UNIT_BASE を,同じ (ゼロ以外の) 割り当てクラスを共有するすべてのクラスタ・メンバで,適切な重なり合わない値に設定することにより, 2 つの RAID デバイスに同じ名前が与えられないようにすることができます。
DUMPSTYLE は 32 ビットのマスクであり,ビットは次のように定義されています。各ビットは個別に設定できます。システム・パラメータの値は,セットしたビットの値の合計です。他の値や未定義の値は,弊社が使用するために確保されています。
ビット | マスク | 説明 | |
---|---|---|---|
0 | 00000001 | 0 = | 完全なダンプ (SYSGEN の省略時の設定)。物理メモリの内容全体がダンプ・ファイルに書き込まれる。 |
1 = | 選択的なダンプ。ディスク空間を節約しながら,ダンプ・ファイルを最大限に有効に利用できるように,メモリの内容を選択的にダンプ・ファイルに書き込む。 | ||
1 | 00000002 | 0 = | 最小コンソール出力。 |
1 = | 完全なコンソール出力 (スタック・ダンプ,レジスタの内容などを含む)。 | ||
2 | 00000004 | 0 = | システム・ディスクへのダンプ。 |
1 = | システム・ディスク (DOSD) を別のディスクにダンプする (詳細については,『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照)。 | ||
3 (Alpha および Integrity) 1 | 00000008 | 0 = | 圧縮しない。 |
1 = | 圧縮する (この後の注意を参照)。 | ||
4 (Alpha および Integrity) 2 | 00000010 | 0 = | 共用メモリをダンプする。 |
1 = | 共用メモリはダンプしない (この後の注意を参照)。 | ||
5 - 14 | 弊社が使用するために確保されている。 | ||
15 (VAX のみ) 3 | 00008000 | 0 = | ビット 16〜27 の使用を禁止する。 |
1 = | ビット 16〜27 の使用を許可する。 | ||
16 - 27 (VAX のみ) 2 | 0FFF0000 | DOSD ユニット番号の範囲。 | |
28 - 31 | 弊社が使用するために確保されている。 |
Alpha や Integrity のシステム・ディスクでボリューム・シャドウイング・ミニマージ機能を有効にする計画がある場合は,必ず代替ディスクをDOSDとして指定してください。
注意 Alpha システムと Integrity システムでは,OpenVMS Alpha と OpenVMS Integrity のダンプ圧縮機能を使用すると,システム・ディスクの容量を節約し,クラッシュが発生したときに,システム・メモリの記録時間を短縮できます。省略時の AUTOGEN による計算を無効にした場合を除き (MODPARAMS.DAT で DUMPSTYLE を設定することにより),AUTOGEN は次のアルゴリズムを使用します。
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00000006 というマスクは,完全なコンソール出力とともに完全なダンプをシステム・ディスクから (別のディスクに) 送信するようにシステムに要求します。
VAX 7000 の場合,00098006 というマスクは,完全なコンソール出力とともに完全なダンプを,ユニット番号が 9 の DOSD に送信するようにシステムに要求します。
Alpha システムと Integrity システムでは,00000009 というマスクは,最小コンソール出力とともに選択的なダンプを圧縮するように,システムに要求します。
ERLBUFFERPAG_S2 の値を大きくしたときには,AUTOGEN を実行するか,システム・ダンプ・ファイルとエラー・ログ・ダンプ・ファイルのサイズを手動で大きくしなければなりません。
ERRORLOGBUFF_S2 の値を大きくした場合には,AUTOGEN を実行するか,システム・ダンプ・ファイルとエラー・ログ・ダンプ・ファイルのサイズを手動で大きくしなければなりません。
OpenVMS バージョン 7.2 から,FAST_PATH は省略時の設定で許可になりました。バージョン 7.0 と 7.1 では,省略時の設定で FAST_PATH は禁止でした。
その他の情報については,FAST_PATH_PORTS を参照してください。
FAST_PATH_PORTS は 32 ビットのマスクであり,各 Fast Path ポート・ドライバに 1 つのビットを割り当てています。次の表でビットの値を示しています。
ビットの値 | 説明 |
---|---|
1 | 対応するドライバによってサービスが行われるポートへの Fast Path が無効になることを示す。 |
0 | 対応するドライバによってサービスが行われるポートへの Fast Path は無効にならないことを示す。 |
OpenVMS バージョン 7.3-1 から,具体的なビット位置の値は,次の表で説明する値になりました。
ビット位置 | 説明 |
---|---|
0 | PKQDRIVER (パラレル SCSI 用) の Fast Path を制御する。 |
1 | FGEDRIVER (Emulex LP7000,LP8000,LP9002,LP9802,LP10000 FibreChannel 用) の Fast Path を制御する。 |
2 | PKADRIVER (Adaptec AIC-78xx Ultra3 SCSI 用) の Fast Path を制御する。 |
3 | PEDRIVER (LAN 用) の Fast Path を制御する。 |
4 | PKRDRIVER (SMART Array 5300 用) の Fast Path を制御する。 |
5 | PKMDRIVER (LSI Logic LSI53C1030 SCSI ポート・ドライバ) の Fast Path を制御する。 |
6 | PGQDRIVER (Qlogic ISP23xx FibreChannel ポート・ドライバ) の Fast Path を制御する。 |
現在,FAST_PATH_PORTS の省略時の値は 0 であり,これは Fast Path が表内のすべてのドライバに対して許可されていることを意味します。
また,次の点にも注意してください。
その他の情報については,FAST_PATH を参照してください。ビットの設定方法については,『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照してください。
最小値を維持するため,システムは変更済みページ・リストからのページを書き込んだり,ワーキング・セットをスワップ・アウトしたり,ワーキング・セットのサイズを減少させたりします。
空きページ・リストが大きい場合,通常はページ入出力が少ないことを意味しますが,バランス・セットで使用する空間も少なくなるため,スワップ入出力が多くなりがちです。MONITOR ユーティリティの MONITOR IO コマンドを使用することにより,空きページ・リストのサイズ,ページ数,スワップ量を監視することができます。
次のいずれか1つを指定します。
値 | 説明 |
---|---|
0 | 省略時の設定。メモリ共用に参加しない。 |
1 | メモリ共用に参加する。 |
ハード・パーティションで GALAXY に 1 を設定すると, OpenVMS インスタンスは,そのハード・パーティション内のソフト・パーティション間でメモリを共用します。 (ハード・パーティション内で 3 つ以上のソフト・パーティションを動作させ,その一部のパーティションでのみメモリを共用するようにすることもできます。) GALAXY では,ノードが共用メモリを使用するかどうかだけを指定します。連携して動作する複数の OpenVMS インスタンスを実行するためにこのパラメータを使用する必要はありません。構成ツリーのコンソール設定で,このような共用を行うことができます。
CMKRNL特権を持つユーザは,実行中のシステムで,このパラメータを変更することができます。このパラメータの値を増やすと,グローバル・ページ・テーブルは要求に応じて最大サイズまで拡大することができます。
省略時の値は,システム・スタートアップ・コマンド・プロシージャで共用イメージとして通常インストールされるイメージには充分です。システムを始動し,グローバル・セクションを作成した後, Install ユーティリティの /GLOBAL 修飾子を使用することにより,実際に必要なエントリ数を調べることができます。調べた結果,適宜値を下げることができます。ただし,ページ・テーブル・エントリは永久常駐メモリをわずかしか使用しないので,小さすぎる値は設定しないようにしてください。多数のユーザ・イメージを共用イメージとしてインストールする場合や,多数のグローバル・セクションをユーザ・プログラムが作成する場合には,このパラメータ値を上げる必要があります。
グローバル・ページ・ファイル・セクションは,明示的なディスク・ファイルを指定せずに,Create and Map Section システム・サービス ($CREATE_GPFILE,$CRMPSC,$CRMPSC_GPFILE_64) によって作成されます。これらのセクションは共用ファイルで必要な RMS グローバル・バッファのために使用されます。共用ファイルのユーザは,グローバル・ページ・ファイル・セクションがグローバル・ページ・テーブルと省略時のシステム・ページ・ファイル (PAGEFILE.SYS) の両方を使用することに注意しなければなりません。GBLPAGFIL の値が小さすぎる場合には,$CRMPSC はグローバル・ページ・ファイル・セクションを作成しようとしたときに,エラー・メッセージを出力します。
RMS グローバル・バッファを使用する場合は,スクラッチ・グローバル・セクションが必要です。グローバル・バッファを使用する各ファイルについて,ファイルのバケット・サイズにファイルのグローバル・バッファ数を掛けた結果に等しいシステム・ページ・ファイル領域が必要となります。 VMS RMS 索引編成ファイルの場合のようにファイルのバケット・サイズが一定でない場合,最大バケット・サイズを使用します。 RMS 共用順編成索引ファイルの場合,ファイルのバケット・サイズではなく,$CONNECT サービスを実行する最初のストリームのマルチブロック数を使用します。
省略時の値は,ほとんどのシステムに適しています。ただし,RMS グローバル・バッファを相当量使用している場合には,省略時の値より高い値を使用する必要が生じます。Install ユーティリティの /GLOBAL 修飾子を使用することにより, RMS グローバル・バッファが使用するページ数を調べることができます。 RMS においてグローバル・バッファに使用するグローバル・セクションは,接頭辞 RMS$ の後に 8 桁の16 進値が続きます。
グローバル・バッファは,DCL の SET FILE/GLOBAL_BUFFERS で許可します。このコマンドについては,『OpenVMS DCL ディクショナリ』で説明しています。
省略時の値は,システム・スタートアップ・コマンド・プロシージャで共用イメージとして通常インストールされるイメージには充分です。システムを始動しグローバル・セクションを作成した後, Install ユーティリティの /GLOBAL 修飾子を使用することにより,実際に必要なエントリ数を調べることができます。調べた結果,適宜値を下げることができます。ただし,小さすぎる値は設定しないようにしてください。多数のユーザ・イメージを共用イメージとしてインストールする場合や,多数のグローバル・セクションをユーザ・プログラムが作成する場合には,このパラメータ値を上げる必要があります。
値が小さすぎる場合,システムをスタートアップしたときや手作業でイメージをインストールするたびに,Install ユーティリティがメッセージを出力します。値が大きすぎる場合,物理メモリを消費しすぎます。
索引編成ファイルでは最大キャッシュ・サイズ %x7FFFFFFF がサポートされていますが,順編成ファイルと相対編成ファイルでは,構造上最大キャッシュサイズが 32767 に制限されます。
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