-
メニューからオプション 1 を選択する。
次の例のように,メニュー・プロンプトに対して 1 を入力します。
Enter CHOICE or ? for help: (1/2/3/4/5/6/7/8/9/?)1 |
OpenVMS オペレーティング・システムのキットには,パッチ・キットが含まれている場合があります。パッチ・キットが含まれている場合は,次のような情報が表示されます。
The following PATCH kits are present on the OpenVMS I64
distribution media.
----------------------------------- ----------- ----------
PRODUCT KIT TYPE KIT FORMAT
----------------------------------- ----------- ----------
DEC I64VMS TCPIP_ECO V5.n-nnn Patch Compressed
----------------------------------- ----------- ----------
1 item found
Please consult the OpenVMS I64 Upgrade and Installation Manual,
the Release Notes, and the Cover Letter to determine if any or
all of these patches may be required for your system. |
パッチをインストールするかどうかをまだ決定していない場合は,ここで決定します。
次に示すように,インストールで最初に表示される画面には,プロンプトに対する応答方法の情報も含まれています (3.4.2 項 「インストール中に表示されるプロンプトへの応答」を参照)。
***********************************************************
This procedure will ask a series of questions.
() - encloses acceptable answers
[] - encloses default answers
Type your response and press the <Return>key. Type:
? - to repeat an explanation
^ - to change prior input (not always possible)
Ctrl/Y - to exit the installation procedure |
-
システム・ディスクを作成する。
ここでシステム・ディスクの作成を開始します。最初に次の情報が表示され,続いてディスクを初期化するか,内容を維持するかを尋ねるプロンプトが表示されます。
There are two choices for Installation/Upgrade:
INITIALIZE - Removes all software and data files that were
previously on the target disk and installs OpenVMS I64.
PRESERVE -- Installs or upgrades OpenVMS I64 on the target disk
and retains all other contents of the target disk.
* NOTE: You cannot use preserve to install OpenVMS I64 on a disk on
which any other operating system is installed. This includes
implementations of OpenVMS for other architectures.
Do you want to INITIALIZE or to PRESERVE? [PRESERVE] INITIALIZE |
INITIALIZE または PRESERVE は,次のように選択します。
条件 | 操作 |
---|
ディスクが未使用 | INITIALIZE と入力して Enter を押す |
既存のシステム・ディスクから,その内容をすべて削除する | INITIALIZE と入力して Enter を押す |
既存のディスクにある OpenVMS ファイルを残す | Enter を押してデフォルト (PRESERVE) を選択し,第6章 「OpenVMS オペレーティング・システムのアップグレード」へ進む |
-
システム・ディスク (ターゲット・ディスク) を指定する。
続いて,ターゲット・ディスクの名前を入力するように求められます。
ディスクの名前が分からない場合は,疑問符 (?) を入力します。システムに存在するデバイスがリストで表示されます。適切なディスクを選択してプロンプトに応答します。次に,その例を示します。
You must enter the device name for the target disk on which
OpenVMS I64 will be installed.
Enter device name for target disk: (? for choices) DKB400 |
そのシステムで初めてインストールを行う場合,この例のように,デフォルトのデバイス名が表示されません。2 回目以降のインストールでは,[DKB400] や [$1$DGA567] (ファイバ・チャネル・ディスク・デバイスの場合) のようなデフォルトのデバイス名が表示されます。
選択したディスクがアクセスできないか,その他の理由で使用できない場合は,その理由が表示されます。たとえば,MKA500 と入力してテープ・デバイスを指定すると,次のようなメッセージが表示されます。
MKA500 is not a disk device |
-
ボリューム・ラベルを指定する。
使用可能なディスクを選択すると,そのディスクに割り当てられているボリューム・ラベルが表示されて,そのラベルをそのまま使用するかどうかを尋ねられます。次の例に示すように,そのラベルを使用しないという選択を指示すると,新しいラベルを入力するように求めるプロンプトが表示されます。OpenVMS
オペレーティング・システムでは,ディスクの識別と参照にボリューム・ラベルを使用しています。使用するラベルは必ずユニークなものにしてください。他のディスク・ボリュームで同じラベルが使用されていると,問題が発生します。
DKB400: is now labeled V84SYS.
|
Do you want to keep this label? (Yes/No) [Yes] NO
Enter volume label for target system disk: [I64SYS] I64084 |
ディスクに割り当てられているラベルをそのまま使用するか,システムによって割り当てられるデフォルトのラベル (Integrity システムの場合は I64SYS) を使用するか,または新しいラベルを指定します。ラベルは 12 文字以下の英数文字列で,A から Z,0 から 9,ドル記号 ($),および下線 (_) を使用できます。
-
ODS のレベルを指定する。
システム・ディスクの作成を開始する時に
INITIALIZE を選択した場合は,ターゲット・ディスクのボリューム・ラベルを指定した後で,ターゲット・システム・ディスクを ODS (On-Disk Structure) レベル 2 (ODS-2) またはレベル 5 (ODS-5) のどちらで初期化するかを指定するように求められます。次の例にある 2 番目のパラグラフは,OpenVMS Integrity をインストールするときにだけ表示されます。
The target system disk can be initialized with On-Disk Structure
Level 2 (ODS-2) or Level 5 (ODS-5). (? for more information)
OpenVMS I64 systems include WBEM Services for OpenVMS; the WBEM data
repository requires an ODS-5 disk. If you choose to initialize the
target system disk with ODS-5 the repository can be on the system
disk; otherwise you will need to provide an additional ODS-5 disk.
(? for more information.
Do you want to initialize with ODS-2 or ODS-5? (2/5/?) |
ODS-2 ファイル・システムと ODS-5 ファイル・システムについての詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル (上巻)』を参照してください。以下に,概要を示します。
-
ODS-2
ODS-2 を使用すれば,OpenVMS VAX システムと,ODS-2 ディスクを使用する Alpha システムとの間で (ODS-2 ディスクを使用する OpenVMS Integrity システムと同様に),互換性を保つことができます。他のオペレーティング・システム (UNIX,Linux,MS Windows など) から移植されたアプリケーションのサポートなどの ODS-5 の新しい機能が不要な場合は,ODS-2 を選択してください。
-
ODS-5
-
より長いファイル名を使用できます。また,ファイル名に使用できる文字の種類が多く,大文字/小文字を組み合わせたファイル名も使用できます。したがって,Microsoft Windows や UNIX の環境と同じようなファイル名を使用することができます。
-
ファイルのハード・リンクとアクセス日付をサポートしており,ファイル名の大文字/小文字の違いも区別できます。
-
ODS-5 のボリュームは,バージョン 7.2 より前の OpenVMS にはマウントできません。
-
バージョン V7.2 以降の OpenVMS VAX が動作しているシステムでは,ODS-5 のボリュームをマウントできますが,ファイル名が従来の上限より長いファイルを作成したり,そのようなファイルへのアクセスはできません (OpenVMS VAX システムでは,小文字のファイル名が大文字で表示されます)。
プロンプトに対して 2 または 5 を入力して,ODS-2 または ODS-5 のどちらかを選択します。
-
ハード・リンクを有効にする (ODS-5 のみ)。
ODS-5 を選択すると,ハード・リンクを有効にするかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます (ODS-2 を選択した場合は,この手順を省略して次の手順へ進んでください)。OpenVMS Integrity をインストールすると,次の例のように,「WBEM Services for OpenVMS にはハード・リンクが必要でない」というアドバイスが表示されます。YES または NO を入力します。
Hard links can be enabled on ODS-5 disks. WBEM Services for OpenVMS
does not require hard links. (? for more information)
Do you want to enable hard links? (Yes/No/?) YES |
ODS-2 と ODS-5 では,どちらも別名を使用することができます。別名とは,ファイルやディレクトリに本来の名前とは別に付けられる名前のことです。ハード・リンクをサポートしているのは ODS-5 だけです。ハード・リンクを有効にすることで生じる主な違いの 1 つは,DCL の DELETE コマンドの動作です。ハード・リンクを有効にした状態で,別名が 1 つ以上あるファイルを DELETE コマンドで削除しようとすると,その DELETE コマンドでそのファイルのアクセスに使用されている別名だけが削除されます。実際のファイルは削除されないので,残りの別名からアクセスできます。
実際のファイルが削除されるのは,他に別名がないときにそれを削除したときです。ハード・リンクが有効になっていないと,DELETE コマンドは,ファイルのアクセスに使用した別名と,その実際のファイルを削除します。その他の別名は残りますが,ファイル自体が削除されるので,ファイルへアクセスできなくなります。つまり,残りの別名は期待どおりには機能しません。
ハード・リンクを有効にしておけば,まれなケースを除いて,通常は問題は発生しません。
そのまれなケースの一例は,ディスク・クォータが有効になっている場合です。
たとえば,あるアクセス可能なディレクトリに,ハードリンクのあるファイルが存在する場合を考えてください。
そのような場合は,そのファイルの所有者がそのハード・リンクをすべて削除しても,他のユーザのディレクトリにハード・リンクがあれば,そのファイル自体は削除されないで残ります。
そのため,それ以降もファイルのサイズが増えて,所有者のディスク・クォータが圧迫されることがあります。
一般的に,ハード・リンクを有効にする場合は,ファイル・システムの動作が変化することと,アプリケーションの機能や管理手法もそれに応じて (別名に依存した方式から) 変更する必要があることに注意してください。
ハード・リンクについての詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル (上巻)』を参照してください。
-
ターゲット・システム・ディスクの設定を確認する。
ターゲット・システム・ディスクの設定情報が表示され,設定が正しいかどうかが尋ねられます。次の例では,ディスクを ODS-5 で初期化するとともに,ハード・リンクを有効にするように設定しています。ボリューム・ラベルは I64084 です。
You have chosen to install OpenVMS I64 on a new disk.
The target system disk, DKB400:, will be initialized
with structure level 5 (ODS-5).
Hard links WILL be enabled.
It will be labeled I64084.
Any data currently on the target system disk will be lost.
Is this OK? (Yes/No) YES
Initializing and mounting target....
%EFI-I-VOLINIT, FAT volume DIAGNOSTICS has been initialized
Creating page and swap files.... |
-
ブート・オプションの構成と検証 (Integrity のみ)。
OpenVMS Integrity のインストールでは,続いてブート・オプションの作成または検証を行うかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます。
Boot options in the EFI Boot Manager boot option menu can provide a
convenient way to boot your system. The installation procedure can
automatically create a new boot option (if none exists) or validate
existing boot options.
Do you want to create or validate boot options? (Yes/No) [Yes] YES |
インストールしたシステム・ディスクの普段のブートに現在のシステムとデバイスを使用する予定で,しかも,インストール・プロシージャの助けを借りて EFI コンソールの EFI Boot Manager メニューにあるブート・オプションを作成または検証する場合は,このプロンプトに対して YES と応答します。そうすれば,新しいブート・オプションの作成と検証 (ブート・オプションが存在しない場合),または既存ブート・オプションの検証が,インストールが完了する直前に実行されます (手順 22 参照)。
YES と入力した場合にブート・オプションが存在しないと,次の例に示すように,OpenVMS ブート・フラグ (VMS_FLAGS) の値を受け入れるかまたは設定するように促されます。OpenVMS フラグを設定する場合は,その値 (0,1 など) を入力します。設定しない場合 (デフォルト) は,そのまま Enter を押します。ブート・オプションがすでに存在している場合は,インストールが完了した後でブート・フラグの値を変更できます (ブート・フラグの値を変更する方法については,B.5.2 項 「システム・ディスクのブート・オプションの設定」を参照してください)。
You can set VMS_FLAGS or accept the default, 0,0.
Enter the value for VMS_FLAGS: (n.n) [0,0] |
インストール・プロシージャの助けを借りて EFI コンソールのブート・オプションの設定や検証を行わない場合は,NO と入力します。
特に理由がなければ,インストール・プロシージャの助けを借りてブート・オプションを設定/検証するようお勧めします。
-
SYSTEM アカウント情報を設定する (ディスクを初期化する場合のみ)。
ターゲット・ディスクを初期化する場合は,SYSTEM アカウントの情報を入力するように求められます。SYSTEM アカウントのパスワードを求めるプロンプトに対しては,応答を入力する前に次の点に注意してください。
-
パスワードの長さは 8 文字から 31 文字で,A から Z,0 から 9,ドル記号 ($),および下線 (_) が使用できます。パスワードにはアルファベット (AからZ) を少なくとも 1 文字含める必要があります。文字はすべて大文字に変換されるので,大文字と小文字の使い分けは不要です。
-
パスワードを入力した後,Enter を押します (入力中のパスワードは画面に表示されません)。
-
パスワードの入力が完了すると,そのパスワードが有効であるかどうかがチェックされます。
-
以下に画面出力の例を示します。
You must enter a password for the SYSTEM account.
The password must be a minimum of 8 characters in length, and
may not exceed 31 characters. It will be checked and verified.
The system will not accept passwords that can be guessed easily.
The password will not be displayed as you enter it.
Password for SYSTEM account:
Re-enter SYSTEM password for verification: |
再入力したパスワードが一致しないか,パスワードが単純すぎて他のユーザに推測されてしまう可能性があると判断された場合は,エラー・メッセージが表示されます。その場合は,別のパスワードを指定してください。
-
OpenVMS Cluster への参加/不参加を宣言する。
システムを OpenVMS
Cluster のメンバにするかどうかが尋ねられます。以下に画面出力の例を示します。
Will this system be a member of an OpenVMS Cluster? (Yes/No) |
システムを OpenVMS Cluster のメンバにする場合は,必ず YES と入力して応答します。このプロンプトに対して YES と入力しておくと,新しくインストールしたシステムを初めてブートするときに,SYS$MANAGER:CLUSTER_CONFIG.COM が自動的に実行されます。この CLUSTER_CONFIG プロシージャからは,クラスタに関する質問がいくつか表示されます。
この質問に対する応答の仕方で,VAXCLUSTER システム・パラメータの設定方法が決まります (VAXCLUSTER システム・パラメータは,OpenVMS VAX だけでなく OpenVMS Integrity,OpenVMS Alpha の各システムでも設定されます。OpenVMS VAX システム専用ではありません)。
詳細は,『HP OpenVMS Cluster 構成ガイド』を参照してください。
クラスタに関する質問で YES と応答すると,次のようなメッセージが表示されます。
When your new system is first booted you will be required to answer
additional questions in order to configure the OpenVMS Cluster. |
クラスタに関する質問で NO と応答しても,システムを OpenVMS Cluster のメンバにすることができます。ただし,その場合はインストールが完了した後で,そのノードをクラスタへ含めるように明示的に構成する必要があります。詳細は,3.6 項 「OpenVMS Cluster への追加」を参照してください。
クラスタ設定についての詳細は,『HP OpenVMS Cluster システム』を参照してください。
-
システムを OpenVMS Galaxy のインスタンスとして宣言する (Alpha のみ)。
システムを OpenVMS Galaxy のインスタンスにするかどうかを尋ねられます (この質問が表示されるのは OpenVMS Alpha のインストール中だけで,OpenVMS Integrity では OpenVMS Galaxy をサポートしていません)。次に,その画面出力の例を示します。
Will this system be an instance in an OpenVMS Galaxy? (Yes/No) |
この質問に対する応答の仕方で,GALAXY システム・パラメータの設定方法が決まります。
-
SCSNODE システム・パラメータを設定する。
この手順では,2 つのシステム・パラメータ SCSNODE と SCSSYSTEMID のうち,1 番目のSCSNODE パラメータの値を指定するように求められます (2 番目のパラメータ SCSSYSTEMID については,手順 13 でメッセージとプロンプトを説明します)。SCSNODE の値には,1 文字から 6 文字の英数文字列で名前を指定します。ただしこの値には少なくとも 1 つの英文字を含める必要があります。このシステムを OpenVMS Cluster のメンバにする場合は,SCSNODE の値をクラスタ内でユニークにする必要があります。DECnet Phase IV for OpenVMS
を使用する場合,または DECnet-Plus for OpenVMS を DECnet Phase IV のアドレスで使用する場合は,SCSNODE の値を DECnet ノードの名前と同じにする必要があります。
以下に,画面表示と有効な応答の例を示します。
For your system to operate properly, you must set two parameters:
SCSNODE and SCSSYSTEMID.
SCSNODE can be from 1 to 6 letters or numbers. It must contain at
least one letter.
If you plan to use DECnet, SCSNODE must be the DECnet Phase IV
node name, or the DECnet-Plus (Phase V) node synonym.
If you have multiple OpenVMS systems, the SCSNODE on each system
must be unique.
Enter SCSNODE: I64CSI |
-
DECnet の使用を宣言するとともに,SCSSYSTEMID システム・パラメータを設定する。
次のプロンプトが表示されて,DECnet を使用する予定があるかどうかが尋ねられます。
また,SCSSYSTEMID システム・パラメータの値は DECnet Phase IV アドレスに基づいて設定する必要があるという内容が表示されます。SCSSYSTEMIDの値も,OpenVMS Cluster 内でユニークにする必要があります。
If you plan to use DECnet, SCSSYSTEMID must be set based on the
DECnet Phase IV address.
Do you plan to use DECnet (Yes/No) [YES]: YES |
YES と応答すると,DECnet Phase IV アドレスに関する情報とともに,DECnet Phase IV アドレスの入力を求めるプロンプトが表示されます。次の例に示すように,有効な DECnet Phase IV アドレスを入力します。
DECnet Phase IV addresses are in the format
DECnet_area_number.DECnet_node_number
DECnet_area_number is a number between 1 and 63.
DECnet_node_number is a number between 1 and 1023.
If you plan to use DECnet WITHOUT Phase IV compatible addresses,
enter 0.0.
Enter DECnet (Phase IV) Address [1.1]: 63.180 |
SCSSYSTEMID に割り当てられる値が,次のようなメッセージで表示されます。
SCSSYSTEMID will be set to 64692.
This was calculated as follows:
(DECnet_area_number * 1024) + DECnet_node_number |
DECnet を使用しないか,DECnet Phase IV アドレスとして 0.0 を入力した場合は,SCSSSYSTEMID の値を 1 から 65535 の範囲で入力するように求められます。このシステムがスタンドアロン・システムであれば SCSSYSTEMID としてデフォルト (65534) を使用できますが,OpenVMS Cluster のメンバにする場合は,SCSSYSTEMID として,クラスタ内でユニークな値を入力する必要があります。次に,その画面表示の例を示します。
The system cannot calculate SCSSYSTEMID from an address that is not
compatible with DECnet Phase-IV.
You will have to choose a value for SCSSYSTEMID.
|
If you plan to use LAT software, you may have to add /NODECNET to any
CREATE LINK commands in SYS$MANAGER:LATSYSTARTUP.COM.
Please choose a SCSSYSTEMID between 1 and 65535. If you have multiple
OpenVMS systems, the SCSSYSTEMID on each system must be unique.
Enter SCSYSTEMID [65535]: 12345 |
-
ローカル・タイムゾーンを設定する。
ローカル・タイムゾーンの設定が求められます。ローカル・タイムゾーンのサポートが正しく行われるようにするためには,その地域に対応したタイムゾーン (デフォルト・タイムゾーン) を正確に設定する必要があります。通常は,これがシステムのタイムゾーンになります。タイムゾーンに加えて,OpenVMS の時差係数 (TDF) も設定するように求められます。
タイムゾーンのメイン・メニューが表示されます。このメニューから,次のどちらかの方法でタイムゾーンを選択します。
-
タイムゾーンのメイン・メニューで,指定するタイムゾーンの番号を選択する (選択した番号にタイムゾーンが複数個存在する場合は,続いて表示される別のタイムゾーン・メニューから,最も適切なタイムゾーンを選択します)。
-
検索オプションを使用して,タイムゾーンの名前またはその一部を指定して検索する (この方法を使えば,タイムゾーン・メニューを省略できます)。
タイムゾーン・メニューで番号を選択すると,対応するタイムゾーンが選択されます。プロンプトに対して疑問符 (?) を入力すれば,ヘルプ情報を表示できます。次の例では,メニューの番号を入力して,米国の東部標準時を選択しています。
|
Configuring the Local Time Zone
TIME ZONE SPECIFICATION -- MAIN Time Zone Menu "*" indicates a menu
0* GMT
1* AFRICA 17) EST 33) IRAN 49) PORTUGAL
2* AMERICA 18) EST5EDT 34) ISRAEL 50) PRC
3* ANTARCTICA 19* ETC 35) JAMAICA 51) PST8PDT
4* ARCTIC 20* EUROPE 36) JAPAN 52) ROC
5* ASIA 21) FACTORY 37) KWAJALEIN 53) ROK
6* ATLANTIC 22) GB-EIRE 38) LIBYA 54) SINGAPORE
7* AUSTRALIA 23) GB 39) MET 55) TURKEY
8* BRAZIL 24) GMT-0 40* MEXICO 56) UCT
9* CANADA 25) GMT 41* MIDEAST 57) UNIVERSAL
10) CET 26) GMT0 42) MST 58* US
11* CHILE 27) GMTPLUS0 43) MST7MDT 59) UTC
12) CST6CDT 28) GREENWICH 44) NAVAJO 60) W-SU
13) CUBA 29) HONGKONG 45) NZ-CHAT 61) WET
14) EET 30) HST 46) NZ 62) ZULU
15) EGYPT 31) ICELAND 47* PACIFIC
16) EIRE 32* INDIAN 48) POLAND
Press "Return" to redisplay, enter "=" to search or "?" for help, or
Select the number above that best represents the desired time zone: 58
US Time Zone Menu "*" indicates a menu
0* RETURN TO MAIN TIME ZONE MENU
1) ALASKA 5) EAST-INDIANA 9) MICHIGAN 13) SAMOA
2) ALEUTIAN 6) EASTERN 10) MOUNTAIN
3) ARIZONA 7) HAWAII 11) PACIFIC-NEW
4) CENTRAL 8) INDIANA-STARKE 12) PACIFIC
Press "Return" to redisplay, enter "=" to search or "?" for help, or
Select the number above that best represents the desired time zone: 6
You selected US /EASTERN as your time zone.
Is this correct? (Yes/No) [YES]: |
|
メニューの番号ではなく検索オプションでタイムゾーンを選択する場合は,プロンプトに対して,番号ではなく等号 (=) を入力します。その際,等号に続けて,タイムゾーンの名前を構成する 1 ワード以上の単語,またはその一部を,検索文字列として入力することもできます。等号しか入力しないと,検索文字列を入力するように求められます。検索文字列を入力すると一致するタイムゾーンがすべて表示されるので,適切なタイムゾーンを選択します。
次の例では,検索オプションを使用して,米国の東部標準時を選択しています。
Configuring the Local Time Zone
TIME ZONE SPECIFICATION -- MAIN Time Zone Menu "*" indicates a menu
0* GMT
1* AFRICA 17) EST 33) IRAN 49) PORTUGAL
2* AMERICA 18) EST5EDT 34) ISRAEL 50) PRC
3* ANTARCTICA 19* ETC 35) JAMAICA 51) PST8PDT
4* ARCTIC 20* EUROPE 36) JAPAN 52) ROC
5* ASIA 21) FACTORY 37) KWAJALEIN 53) ROK
6* ATLANTIC 22) GB-EIRE 38) LIBYA 54) SINGAPORE
7* AUSTRALIA 23) GB 39) MET 55) TURKEY
8* BRAZIL 24) GMT-0 40* MEXICO 56) UCT
9* CANADA 25) GMT 41* MIDEAST 57) UNIVERSAL
10) CET 26) GMT0 42) MST 58* US
11* CHILE 27) GMTPLUS0 43) MST7MDT 59) UTC
12) CST6CDT 28) GREENWICH 44) NAVAJO 60) W-SU
13) CUBA 29) HONGKONG 45) NZ-CHAT 61) WET
14) EET 30) HST 46) NZ 62) ZULU
15) EGYPT 31) ICELAND 47* PACIFIC
16) EIRE 32* INDIAN 48) POLAND
Press "Return" to redisplay, enter "=" to search or "?" for help, or
Select the number above that best represents the desired time zone: =EAST
Search for Time Zone by Full or Partial Name |
|
|
"*" indicates a menu
1) BRAZIL / EAST
2) CANADA / EAST-SASKATCHEWAN
3) CANADA / EASTERN
4) CHILE / EASTERISLAND
5) MIDEAST / RIYADH87
6) MIDEAST / RIYADH88
7) MIDEAST / RIYADH89
8) PACIFIC / EASTER
9) US / EAST-INDIANA
10) US / EASTERN
Press "Return" to redisplay this menu,
enter "=" to search for a new zone,
enter "0" to return to the Main Time Zone Menu, enter "?" for help, or
Select the number above that best represents the desired time zone: 10
You selected US / EASTERN as your time zone.
Is this correct? (Yes/No) [YES]: |
続いて,TDF の入力が求められます。
ローカル・タイムゾーンのサポートについての詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル (上巻)』を参照してください。
-
時差係数 (TDF) を設定する。
時差係数 (TDF) に関する情報が表示されて,適切な情報を入力するように求められます。TDF とは,システムのローカル時刻と協定世界時 (UTC) との時差のことです (UTC は GMT と同様の世界標準時)。最初に,TDF のデフォルト設定が表示されます。
通常は,デフォルトの設定を受け入れます。選択したタイムゾーンで夏時間がサポートされている場合は,夏時間が現在有効かも尋ねられます。次に,表示される TDF 情報とプロンプトの例を示します。
|
Configuring the Time Differential Factor (TDF)
Default Time Differential Factor for standard time is -5:00.
Default Time Differential Factor for daylight saving time is -4:00.
The Time Differential Factor (TDF) is the difference between your
system time and Coordinated Universal Time (UTC). UTC is similar
in most respects to Greenwich Mean Time (GMT).
The TDF is expressed as hours and minutes, and should be entered
in the hh:mm format. TDFs for the Americas will be negative
(-3:00, -4:00, etc.); TDFs for Europe, Africa, Asia and Australia
will be positive (1:00, 2:00, etc.).
This time zone supports daylight saving time.
Is this time zone currently on daylight saving time? (Yes/No): YES
Enter the Time Differential Factor [-4:00]:
NEW SYSTEM TIME DIFFERENTIAL FACTOR = -4:00
Is this correct? [Y]: |
TDF のサポートについての詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル (上巻)』を参照してください。OpenVMS がインストールされ,システム・ディスクからブートされると,次の DCL コマンドを使用して,夏時間の論理変数の値を表示し,システムに夏時間が設定されているかどうかを調べることができます。
$ SHOW LOGICAL *TIMEZONE*
"SYS$TIMEZONE_DAYLIGHT_SAVING"="1"
.
.
. |
-
ライセンスを登録する (この時点では省略可)。
TDF を設定すると,次のメッセージが表示されて,PAK (Product Authorization Key) を登録するかどうかが尋ねられます。
If you have Product Authorization Keys (PAKs) to register,
you can register them now.
Do you want to register any Product Authorization Keys? (Yes/No) [Yes] |
このプロンプトに対して YES と入力すれば,その時点で PAK を登録できます。NO と入力した場合でも,後から登録できます。後から登録する方法については,7.3 項 「ライセンスの登録」を参照してください。
ここでライセンスを登録する場合は,次の項目を事前に用意してから進めてください。
-
-
ライセンス登録手順について,詳細な情報が網羅されている『HP OpenVMS License Management Utility Manual』
OpenVMS Integrity オペレーティング・システムでは,1 つの OE (Operating Environment) ライセンスだけで購入したOE にバンドルされているコンポーネントをすべて使用することができます。
ソケット内のすべてのプロセッサ・コアに対してライセンスを受けるには,十分な数の PCL (Per Core License) が必要です。
OE ライセンスには,システムあるいはパード・パーティションでライセンスされているすべてのソケットを有効にするのに十分な数の PCL が含まれていいなければなりません(後で新たなプロセッサ・コアがシステムやハードパーティションに追加された場合は,それぞれに追加の PCL が必要になります)。
License Management ユーティリティでは,これらの OpenVMS Integrity ライセンス方式をサポートします。
BOE (Base Operating Environment) に OpenVMS の無制限ユーザ・ライセンスが含まれているので,他の OE にもすべて,OpenVMS の無制限ユーザ・ライセンスが含まれています。
詳細は,『HP Operating Environments for OpenVMS for Integrity Servers Software Product Description』(SPD 82.34.xx) を参照してください。
OpenVMS Alpha オペレーティング・システムは,『HP OpenVMS Alpha Version 8.4 / HP OpenVMS Version 8.4 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書』 (SPD 25.C4.xx) で記載されているように,ライセンスを 1 種類以上使用します。
ライセンスの用語とポリシーについての詳細は,弊社営業所にご連絡いただくか,次の場所にある弊社のソフトウェア・ライセンス情報を参照してください。
http://licensing.hp.com/slm/welcome.slm
ここでライセンスを登録しようとしてプロンプトに YES と応答すると,SYS$UPDATE:VMSLICENSE.COM プロシージャが起動されて,次のオプション・メニューが表示されます。
VMS License Management Utility Options:
1. REGISTER a Product Authorization Key
2. AMEND an existing Product Authorization Key
3. CANCEL an existing Product Authorization Key
4. LIST Product Authorization Keys
5. MODIFY an existing Product Authorization Key
6. DISABLE an existing Product Authorization Key
7. DELETE an existing Product Authorization Key
8. COPY an existing Product Authorization Key
9. MOVE an existing Product Authorization Key
10. ENABLE an existing Product Authorization Key
11. SHOW the licenses loaded on this node
12. SHOW the unit requirements for this node
99. Exit this procedure
Type '?' at any prompt for a description of the information
requested. Press Ctrl/Z at any prompt to return to this menu.
Enter one of the above choices [1] |
REGISTER オプションを選択して,必要な PAK をすべて登録できるまで,ライセンス・キーを順次入力します。ライセンスをすべて登録した後,プロンプトに対して 99 と入力し,License Management プロシージャを終了させます。
-
ウィンドウ環境製品,ネットワーク製品,および関連する製品をインストールする。
OpenVMS に含まれているオプションの DECwindows GUI (DECwindows Motif for OpenVMS) と,ネットワーク・ソフトウェア (DECnet
と TCP/IP) をインストールするかどうかを尋ねられます。インストールするソフトウェアを選択すると,そのソフトウェアと必須ソフトウェアが OpenVMS オペレーティング・システムと一緒にインストールされます。これらのデフォルト製品は,このインストール手順の後の段階でも変更できます。
The following products are part of the OpenVMS installation;
they will be installed along with the OpenVMS operating sytem:
o Availability Manager (base) for OpenVMS I64
o CDSA for OpenVMS I64
o KERBEROS for OpenVMS I64
o SSL for OpenVMS I64
o Performance Data Collector (base) for OpenVMS I64
o HP Binary Checker for OpenVMS I64
o WBEM Services for OpenVMS (WBEMCIM)
o WBEM Providers for OpenVMS (WBEMPROVIDERS)
You can also install the following optional products along with the
OpenVMS operating system:
o DECwindows Motif for OpenVMS I64
o DECnet-Plus for OpenVMS I64
o DECnet Phase IV for OpenVMS I64
o HP TCP/IP Services for OpenVMS
If you want to change your selections, you can do so later in the
installation by answering "NO" to the following question:
"Do you want the defaults for all options?"
Do you want to install DECwindows Motif for OpenVMS I64 V1.6? (Yes/No) [Yes] Y |
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OpenVMS のグラフィカル・ユーザ・インタフェースをインストールする場合はこのプロンプトに対して YESを,またインストールが不要であれば NO と入力します。ただし,インストールする場合は,OpenVMS のグラフィカル・ユーザ・インタフェースを使用できるハードウェアがあることと,適切なライセンスがあることを確認してください。
オプションのソフトウェア製品は,OpenVMS をインストールした後で個別にインストールすることもできます。
OpenVMS のインストール・メニューには,ネットワーク・ソフトウェアとして DECnet-Plus for OpenVMS または DECnet Phase IV for OpenVMS をインストールするための選択オプションがあります。これら 2 つのソフトウェアを同じシステムへ同時にインストールしておくことはできません。これらの DECnet 製品をどちらもインストールしないという選択も可能ですが,その場合は,DECnet に依存している一部の製品に悪影響が出るおそれがあります。
DECnet-Plus と TCP/IP をシステムにインストールすると,DECnet アプリケーションを TCP/IP ネットワークで実行できるようになります。DECnet over TCP/IP についての詳細は,『DECnet-Plus for OpenVMS Network Management』を参照してください。
ソフトウェア製品の説明が次のように表示されます。
Beginning with OpenVMS V7.1, the DECnet-Plus kit is provided with
the OpenVMS operating system kit. HP strongly recommends that
DECnet users install DECnet-Plus. DECnet Phase IV applications are
supported by DECnet-Plus.
DECnet Phase IV is also provided as an option.
If you install DECnet-Plus and TCP/IP you can run DECnet
applications over a TCP/IP network. Please see the OpenVMS
Management Guide for information on running DECnet over TCP/IP.
Do you want to install DECnet-Plus for OpenVMS I64 V8.4? (Yes/No) [YES] |
DECnet-Plus for OpenVMS のプロンプトに対して NO と入力すると,DECnet Phase IV for OpenVMS をインストールするかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます。
Do you want to install DECnet Phase IV for OpenVMS Integrity V8.4? (Yes/No) [Yes]
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最後に,TCP/IP Services for OpenVMS をインストールするかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます。
Do you want to install HP TCP/IP Services for OpenVMS V5.7? (Yes/No) [Yes] Y
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ヘルプ・テキストの詳細/簡略を選択する (省略可)。
WBEM Services for OpenVMS のプロンプトに対して応答を入力し終えると,インストールの最終段階に進みます。最初に,詳細な説明が必要かどうかを尋ねるプロンプトが表示されます。
The installation can provide brief or detailed descriptions.
In either case, you can request the detailed descriptions by typing ?.
Do you always want detailed descriptions? (Yes/No) [No] |
YES と入力すると,以降のプロンプトで,より詳しい説明が表示されるようになります。
OpenVMS
V8.3 では,OpenVMS の配布メディアに含まれている大半の PCSI キットが,Secure Delivery を使用して署名されています。
各ターゲット・ファイルには,Secure Delivery の検証で使用される,関連するディジタル署名ファイルが含まれています。この検証では,配布元 (この場合は弊社) の認証や,ターゲット・ファイルの内容の検証が行われます。
ディジタル署名ファイルは,マニフェストとも呼ばれます。このファイルは,ターゲット・ファイルと同じ名前に,拡張子として _ESW を付加した名前 (例: filename.PCSI$COMPRESSED_ESW) になっています。
OpenVMS Integrity Version 8.4 を配布メディアからインストールするときには,インストールするすべての署名された PCSI キットに対して,インストール・プロシージャが検証を行います。各キットの検証が成功すると,次のようなメッセージが表示されます。
Version 8.4 よりも前のバージョン:
Performing product kit validation ...
%PCSI-I-VALPASSED, validation of
DKB400:[KITS.CDSA]HP-I64VMS-CDSA-Vnnnn-nnn-n.PCSI$COMPRESSED;1 succeeded
.
.
. |
Version 8.4 以降のバージョン:
Performing product kit validation ...
%PCSI-I-HPCVALPASSED, validation of
DKB400:[KITS.HPBINARYCHECKER]HP-I64VMS-HPBINARYCHECKER-Vnnnn-nnn-n.PCSI$COMPRESSED;1
succeeded
.
.
. |
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| 注記: OpenVMS Alpha の CD ブート環境に制限があるため,配布 CD からインストールする際には OpenVMS Alpha キットの検証は行われません。
OpenVMS Alpha システムと OpenVMS Integrity システムはどちらも,署名付き PCSI キット (配布メディアに収録されている他の署名付きキットを含む) を後でインストールする際には検証が行われます 。
また,OpenVMS Alpha システムと OpenVMS Integrity システムはどちらも,DCL の PRODUCT SHOW HISTORY コマンドで,インストールされた製品の検証ステータスを表示することができます。
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オプション製品コンポーネントを選択する (デフォルトをすべて受け入れるか,個別に選択する)。
オペレーティング・システムをインストールする準備が整うと,次のようなメッセージが表示されて,そのことが示されます。
The following product has been selected:
HP I64VMS OPENVMS V8.4 Platform (product suite)
Configuration phase starting ...
You will be asked to choose options, if any, for each selected product and
for any products that need to be installed to satisfy software dependency
requirements.
HP I64VMS OPENVMS V8.4: OPENVMS and related products Platform
COPYRIGHT ...
Hewlett-Packard Development Company, L.P.
Do you want the defaults for all options? [YES] |
オプションを選択するときは,以下の点に注意してください。
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すべてのオプションをデフォルト値のままで受け入れる場合は,Enter を押します。
オプションを個別に選択する場合は NO と入力します。例 3-1 「オプション・コンポーネントとサブオプション」に示してある各オプションまたはサブオプションごとに,プロンプトが表示されます。
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オプション・リストの内容をチェックし,システムの要件と比較します。コンポーネントを個別に選択する場合は,ユーザのニーズへ対応するために必要なコンポーネントを,すべて選択してください。また,一部のコンポーネントには他のコンポーネントのインストールも必要なので,そのコンポーネントのインストールを忘れないように注意してください。
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選択すべきかどうか不明なオプションがある場合,そのオプションのプロンプトに対して疑問符 (?) を入力してください。ヘルプ情報が表示されます。
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必要なオプションをすべて選択した後でも,選択内容を見なおして,変更することができます。
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デフォルト値をすべて受け入れると,OpenVMS Management Station ソフトウェアが自動的に OpenVMS システム・ディスクへインストールされます。OpenVMS Management Station ソフトウェアが必要であってもデフォルト値を受け入れない場合は,そのコンポーネント (サーバ・ファイルとクライアント・ファイル) を明示的に選択する必要があります。インストールが完了した後で OpenVMS Management Station を実行できるように OpenVMS システムと PC を準備する手順については,付録 H 「OpenVMS Management Station のセットアップ」 を参照してください。
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インストールが完了した後で,システムにインストールした OpenVMS オペレーティング・システムのオプション・コンポーネントを変更する場合は,1.4.1.2 項 「PRESERVE オプション」 と 7.12 項 「オペレーティング・システム・ファイルの追加または削除 (省略可)」の説明に従って,インストールを再構成する必要があります。
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新しいシステム・ディスクをブートしてログインした後,ドル記号のプロンプト ($) に対して HELP SYS_FILES と入力すると,システム・ファイルごとにその情報を表示することができます。
YES と入力して,デフォルト・オプションをすべて受け入れると,次のようなメッセージが表示されます (具体的な内容は,選択した製品によって異なります)。NO と入力すると,オプションまたはサブオプションごとに,プロンプトが表示されます。
Availability Manager (base) for OpenVMS I64
CDSA for OpenVMS I64
KERBEROS for OpenVMS I64
SSL for OpenVMS I64
Performance Data Collector for OpenVMS
HP Binary Checker for OpenVMS I64
WBEM Services for OpenVMS (WBEMCIM)
HP I64VMS WBEMCIM V2.91-A070728: HP WBEM Services for OpenVMS
Copying WBEM Services for OpenVMS Release Notes to SYS$HELP
....There are post-installation tasks you must complete.
WBEM Providers for OpenVMS (WBEMPROVIDERS)
HP I64VMS DWMOTIF V1.7: DECwindows Motif
If a Language Variant is installed, refer to the Installation Guide.
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システム・ディスクのインストールを実行する前にオプションを見直して,確定する。
すべてのプロンプトに応答して,インストール・オプションを選択し終えると,選択した製品の情報が表示されます。この時点で,選択した内容を確認し,必要に応じて変更することができます。オプションを確定すると,製品のインストールが実行され,必要な情報が表示された後,元のメニューに戻ります。
最初に,オプションを見なおすかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます。
Do you want to review the options? [NO] |
YES と入力すると,例 3-1 「オプション・コンポーネントとサブオプション」に示すように,選択したオプションとサブオプションがすべて表示されます。NO と入力すると,この後に示してある表示例のように,インストールが続行されます (表示例は,"Execution phase starting ..." というメッセージで始まっています)。
例 3-1 オプション・コンポーネントとサブオプション
DECdtm Distributed Transaction Manager
Support for DECnet-Plus or DECnet for OpenVMS
Programming Support
Debugger Utility
Image Dump Utility
Macro libraries
Macro-32 Migration Compiler
TLB intermediary form of STARLET |
C Header Files
VMS text libraries of Ada declarations
RMS Journaling Recovery Utility
System Programming Support
Delta Debugger
System Dump Analyzer Utility
Miscellaneous Symbol Table Files
OpenVMS Management Station Software -- PC files
Utilities
Phone Utility |
Error Log Generator Utility 1 |
XPG4 Internationalization Utilities
World Wide PostScript Printing Subsystem
Bliss Require Files
Example Files
Message Facility Files (HELP/MESSAGE)
Translated Image Support
UETP Files
DECwindows Server Support
Delete any obsolete OpenVMS files
Delete files archived by OpenVMS remedial kits
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例 3-1 「オプション・コンポーネントとサブオプション」に示されているオプション・コンポーネントは,OpenVMS V8.4 オペレーティング・システムに含まれているものです。特に明記されていない限り,これらのオプションは OpenVMS Alpha または OpenVMS Integrity のどちらのシステムでも選択できます。オペレーティング・システムと一緒にインストールするコンポーネントとして選択した製品によっては,この表示にそのコンポーネントが追加されている場合もあります。選択したすべてのオプションとサブオプションが表示された後,次のプロンプトが表示されます。
Are you satisfied with these options? [YES] |
このプロンプトに対して NO と入力すると,オプションとサブオプションの選択を個別に変更することができます (最初の選択でデフォルトをすべて受け入れた場合も同様です)。変更が完了すると,オプションの選択がそれでよいかどうかを確認するためのプロンプトが表示されます。オプションの選択に問題がなければ,YES と入力します。OpenVMS をターゲット・ディスクにインストールする処理が開始されます。
次に,その画面出力の例を示します。
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| 注意: MEMORY CHANNEL で接続したシステムを同時に 2 つインストールすると,次のようなメッセージが 5 秒ごとに表示されることがあります。
%PMA0 CPU00: 25-SEP-2009 14:58:40 Remote System Conflicts with
Known System - REMOTE NODE
%PMA0 CPU00: 25-SEP-2009 14:58:45 Remote System Conflicts with
Known System - REMOTE NODE |
このメッセージは,無視してかまいません。インストールやアップグレードは,通常どおりに進行します。システムを実際のノード名でリブートすれば,このメッセージは表示されなくなります。 OpenVMS と一緒にインストールされる製品は,OpenVMS Alpha と OpenVMS Integrity とで名前が異なります。たとえば,OpenVMS Integrity のウィンドウ環境製品やネットワーク製品では,常に HP I64VMS product-name の形式 (例: HP I64VMS KERBEROS) で名前が表示されますが,OpenVMS Alpha の製品では,その製品とバージョンによって,次の 3 通りのいずれかの形式で名前が表示されます。
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HP product-name (例: HP AXPVMS KERBEROS V3.1) -
DEC product-name (例: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.7) -
CPQ product-name (例: CPQ AXPVMS CDSA V2.3)
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Execution phase starting ...
The following products will be installed to destinations:
HP I64VMS AVAIL_MAN_BASE V8.4 DISK$I64SYS:[VMS$COMMON.]
HP I64VMS CDSA V2.3-306 DISK$I64SYS:[VMS$COMMON.]
HP I64VMS DECNET_PLUS V8.4 DISK$I64SYS:[VMS$COMMON.]
HP I64VMS DWMOTIF V1.7 DISK$I64SYS:[VMS$COMMON.]
HP I64VMS DWMOTIF_SUPPORT V8.4 DISK$I64SYS:[VMS$COMMON.]
HP I64VMS HPBINARYCHECKER V1.0 DISK$I64SYS:[VMS$COMMON.]
HP I64VMS KERBEROS V3.1-152 DISK$I64SYS:[VMS$COMMON.]
HP I64VMS OPENVMS V8.4 DISK$I64SYS:[VMS$COMMON.]
HP I64VMS SSL V1.4-284 DISK$I64SYS:[VMS$COMMON.]
HP I64VMS TCPIP V5.7 DISK$I64SYS:[VMS$COMMON.]
HP I64VMS TDC_RT V2.3-1 DISK$I64SYS:[VMS$COMMON.]
HP I64VMS VMS V8.4 DISK$I64SYS:[VMS$COMMON.]
HP I64VMS WBEMCIM V2.91-A070728 DISK$I64SYS:[VMS$COMMON.]
HP I64VMS WBEMPROVIDERS V2.0-31 DISK$I64SYS:[VMS$COMMON.]
Portion done: 0%..10%..20%..30%..40%..50%..60%..70%..80%..90%
%PCSI-I-PRCOUTPUT, output from subprocess follows ...
% - Execute SYS$MANAGER:TCPIP$CONFIG.COM to proceed with configuration of
% HP TCP/IP Services for OpenVMS.
%
Portion done: 100% |
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選択したオプションによっては,この時点で,前出の TCP/IP メッセージなどが表示されることがあります。
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表示されるメッセージを見て,最終的にインストールされた製品と関連情報を確認する。
インストールが継続され,インストールされた製品とインストール後に必要となる作業について,次の例のように表示されます。
この例中のバージョン番号は,OpenVMS Version 8.4 で実際に出荷される製品のバージョン番号とは必ずしも一致しません。
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The following products have been installed:
HP I64VMS AVAIL_MAN_BASE V8.4 Layered Product
HP I64VMS CDSA V2.3-306 Layered Product
HP I64VMS DECNET_PLUS V8.4 Layered Product
HP I64VMS DWMOTIF V1.7 Layered Product
HP I64VMS DWMOTIF_SUPPORT V8.4 Layered Product
HP I64VMS HPBINARYCHECKER V1.0 Layered Product
HP I64VMS KERBEROS V3.1-152 Layered Product
HP I64VMS OPENVMS V8.4 Platform (product suite)
HP I64VMS SSL V1.4-284 Layered Product
HP I64VMS TCPIP V5.7 Layered Product
HP I64VMS TDC_RT V2.3-1 Layered Product
HP I64VMS VMS V8.4 Operating System
HP I64VMS WBEMCIM V2.91-A070728 Layered Product
HP I64VMS WBEMPROVIDERS V2.0-31 Layered Product
HP I64VMS OPENVMS V8.4: OPENVMS and related products Platform
HP I64VMS KERBEROS V3.1-152
Configure and set up Kerberos
If Kerberos will be run on this system, but has not been
used previously, you need to perform the following steps.
o Run the Kerberos configuration procedure:
@SYS$STARTUP:KRB$CONFIGURE.COM
o Add the following line to SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COM:
$ @SYS$STARTUP:KRB$STARTUP
o Add the following line to SYS$MANAGER:SYLOGIN.COM:
$ @SYS$MANAGER:KRB$SYMBOLS
Press RETURN to continue:
HP I64VMS SSL V1.4-284: SSL for OpenVMS I64 V1.4 (Based on OpenSSL 0.9.8h)
There are post-installation tasks that you must complete
after upgrading from previous SSL versions
including verifying startup command procedures and logical names.
Refer to SYS$HELP:SSL014.RELEASE_NOTES for more information.
HP I64VMS TDC_RT V2.3-1: The Performance Data Collector (base) for OpenVMS
Users of this product require the following privileges:
(CMKRNL,LOG_IO,WORLD,PHY_IO,SYSPRV,SYSLCK)
Users of this product require the following process resource limits:
WSQUO minimum 7000
A read-me file is available in SYS$COMMON:[TDC]TDC_README.TXT
Release notes are available in SYS$COMMON:[TDC]TDC_RELEASE_NOTES.TXT
HP I64VMS TCPIP V5.7 : HP TCP/IP Services for OpenVMS.
Check the release notes for current status of the product. |
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インストール・プロシージャでブート・オプションが自動的に作成され,検証される (Integrity のみ)。
OpenVMS Integrity をインストールする場合に,手順 8 でブート・オプションの作成と検証を行うように指定したときは,その時点でプロシージャがブート・オプションを作成して,検証を行います。
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手順 8 で NO と応答した場合は,次のメッセージが表示されます。
If there is an existing boot option that was used to boot this
system disk, you may be able to use it. Otherwise, you will have
to use the EFI Shell the first time that you boot the newly
installed system. After booting, use the OpenVMS I64 Boot Manager
to create a Boot Option. To do this log in to a privileged
account and execute this command:
$ @SYS$MANAGER:BOOT_OPTIONS |
続いて,インストールの完了通知と,Return (または Enter) キーを押して処理を続行するように促すプロンプトが表示されます。キーを押すと,OpenVMS のメイン・メニューに戻ります。OpenVMS のメイン・メニューでオプション 8 (「Execute DCL commands and procedures」) を選択し,DCL のプロンプト ($$$) に対してコマンドを入力すれば,OpenVMS Integrity Boot Manager ユーティリティを起動できます。
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手順 8 で YES と応答した場合は,システム・ディスク (DKB400 など) がブート・エントリに存在するかどうかが調べられます。
-
エントリが見つかると,次のようなメッセージが表示されます。
The EFI Boot Manager menu includes the following boot option(s)
for DKB400:
EFI Boot Options list: Timeout = 0 secs.
----------------------------------------------------------------------
01. DKB400 PCI(0|20|1|0) Scsi(Pun1,Lun0) "OpenVMS on DKB400: PKA0.1"
----------------------------------------------------------------------
1 entries found. |
この例では,ブート・オプションが 1 つ検出されています。エントリが複数個検出されて,それらがすべて SCSI デバイスであった場合は,次のメッセージが表示され,続いてインストールが正常に行われたことが知らされます。
Please use the OpenVMS I64 Boot Manager to ensure that you
have a valid boot option for the system you have just installed. |
検出されたエントリが 1 つであった場合と,ファイバ・チャネル・デバイスのエントリが複数個検出された場合は,ブート・オプションが次のように検証されます。この例では,検出されたエントリによるブートが失敗して,修正と検証が行われています。
Validate EFI Boot Options list: Timeout = 0 secs.
-------------------------------------------------------------------
1 OpenVMS on DKB400: PKA0.1
DKB400 PCI(0|20|1|0) Scsi(Pun1,Lun0)
efi$bcfg: Option Failed. Fixing Boot Entry automatically.
efi$bcfg: Entry 1 Boot0001 removed.
efi$bcfg: DKB400 PCI(0|20|1|0) Scsi(Pun1,Lun0) (Boot0001) Option
successfully added
-----------------------------------------------------------------------
1 entries validated.
-
エントリがなかった場合は,ブート・オプションが作成され,次の例のような検証情報が表示されます。
efi$bcfg: DKB400: (Boot0003) Option successfully added
The Boot Option is called OpenVMS on DKB400:;
it is the first entry in the Boot Options menu, and is
configured (by default) to boot from SYS0.
VMS_FLAGS are set to -fl 0,30000 |
-
インストールがすべて終了し,OpenVMS メニューに戻る。
インストールが終了し,新しくインストールしたシステムを初めてブートすると特殊な起動プロシージャが実行されることになりますが,ここでそのプロシージャに関する情報が表示されます。続いて,Return (または Enter) を押して処理を続行するように促すプロンプトが表示されます。キーを押すと,OpenVMS オペレーティング・システムのメニューに戻ります。次に,その画面出力の例を示します。
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The installation is now complete.
When the newly installed system is first booted, a special
startup procedure will be run. This procedure will:
o Configure the system for standalone or OpenVMS Cluster operation.
o Run AUTOGEN to set system parameters.
o Reboot the system with the newly set parameters.
You may shut down now or continue with other operations.
Process I64VMS_INSTALL logged out at 25-SEP-2009 14:45:49.54
Press Return to continue...
****************************************************************
You can install or upgrade the OpenVMS I64 operating system
or you can install or upgrade layered products that are included
on the OpenVMS I64 distribution media (CD/DVD).
You can also execute DCL commands and procedures to perform
"standalone" tasks, such as backing up the system disk.
Please choose one of the following:
1) Upgrade, install or reconfigure OpenVMS I64 Version 8.4
2) Display layered products that this procedure can install
3) Install or upgrade layered products
4) Show installed products
5) Reconfigure installed products
6) Remove installed products
7) Find, Install or Undo patches; Show or Delete recovery data
8) Execute DCL commands and procedures
9) Shut down this system
Enter CHOICE or ? for help: (1/2/3/4/5/6/7/8/9/?) |
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システムをシャットダウンする。
新しいシステム・ディスクをブートする前に別の操作を行う必要がなければ,次の例のように OpenVMS メイン・メニューでシャットダウン・オプション (9) を選択してオペレーティング・システムをシャットダウンします。この時点でまだインストールしていないレイヤード・プロダクトがあれば,OS のインストールが完了した後にインストールすることをお勧めします。7.15 項 「レイヤード・プロダクトのインストールと構成 (新規にインストールした場合と,一部のアップグレード)」を参照してください。
Enter CHOICE or ? for help: (1/2/3/4/5/6/7/8/9/?) 9
Shutting down the system
SYSTEM SHUTDOWN COMPLETE
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インストールを完了させてシステムをシャットダウンすると,新しくインストールしたオペレーティング・システムをディスクからブートすることができます。ブート手順は3.5.2 項 「OpenVMS Integrity システム・ディスクのブート」を参照してください。OpenVMS Integrity をインストールした場合は,システム・ディスクをブートする前に,必ず DVD をドライブから取り出してください。